ウイスキーファンにとっても、
また、蒸留所設立に奔走した肥土伊知郎さんにとっても
まさに待望の一本と言えるのがこのボトル。
「イチローズモルト・秩父・ザ・ファースト」 700ml,61.8%
これまでのイチローズモルトは、かつての羽生蒸留所の原酒からリリース
されていましたが、こちらは新生秩父蒸留所の原酒100%。
同蒸留所にとって、シングルモルトとしては初めてとなるこのボトルは
31樽のバーボンバレルからカスクストレングス、ノンチルフィルターで
7400本がリリースされました。
飲んだことがなければまずは飲むべし!!
バーボン樽とのことなので、バニラ香が強い
のかと思ったら柑橘系のフルーツ香があり
後からはニューポットに近い未熟な麦芽香。
全般的には爽やかで心地の良い香りです。
口に含むと3年とは思えないほどの熟成感
があるボディで、シトラスのフルーティさと
オレンジピールの微かな苦み、そしてシリア
ルなどのニュアンスが絡み合っています。
フィニッシュではニューポットに近い、鈍い甘
みと未熟さが残りますが、考えてみたら3年
なので至極当然のことかもしれませんね。
これが10年、12年と熟成を重ねたらかなり
期待の出来る味わいへと成長しそうです。
ただ、正直プライスは3年にしては高い印象は否めませんね。
兎に角、今後も蒸留を続け、色々なボトルをリリースして欲しいです。
頑張れ、ベンチャーウイスキー!!
開栓日:2011年10月12日
ワンショット価格:リリース記念特価1,000円