その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロンドン地下鉄のトラブル

2009-09-30 05:20:34 | ロンドン日記 (日常)
 今日は帰宅途中の地下鉄が途中で20分余り止まってしまい、車両の中に閉じ込められた。理由は信号機故障とのこと。あまり珍しいことではないので、今更驚いたり、腹が立ったりもしないが、社内で暇だったので、今まで経験した地下鉄トラブルについて思い起こしてみた。

①ストライキ
 これは以前本ブログでも紹介したが、2日間に渡って地下鉄がストップ。今時、ストライキでこれだけの大都心の交通機能が麻痺するところは珍しい。

②週末の工事運休
 信じられないかもしれないが、私の最寄路線の地下鉄はこの2ヶ月くらいは週末は殆ど運休。改良工事のためらしいが、ここ最近以前も1ヶ月に2度は週末運休していたので、何の工事をやっているのか皆目見当つかず。何とかバスで移動しているが、不便なことおびただし。

③途中の行き先変更
 途中で行き先が突然別の支線に変わったり、終点まで行かず途中駅でストップになる。リッチモンド行きに乗ったはずなのに、いつの間にかウインブルドン行きに変わっていた。

④駅飛ばし
 ダイヤの関係か何か良く分からないが、突然、止まるはずの駅を通過し、次の駅まで行ってしまった。また、止まるはずの地下鉄が素通りしていき、乗車できないまま、唖然と見送り。にこんなのありか?

⑤信号機故障による遅延
 これは日常茶飯事。遅延があるのは許せるにしても、こんなにいつも、信号機が故障する列車って大丈夫なのだろうか?

(番外)運転士が突発年休のため運休
 これは地下鉄ではないが、先週末の日曜日朝にブライトンで遭遇。15分後発車予定の列車がいきなり運休。理由は「運転手が不測の休みを取った為・・・」。ありえないでしょ。

 ほんと、楽しませてくれます。ロンドンの地下鉄。
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今朝、ちょっと嬉しかったこと

2009-09-30 04:54:19 | ロンドン日記 (日常)
 ロンドンの新聞を読んでいて凄いと思うのは、批評文化です。毎日、オペラ、クラッシック、ダンス、バレエ、演劇などなどの舞台芸術が行われているロンドンでは、日刊新聞の芸能欄に3つ、4つのコンサートや舞台の批評と格付け(5つ星評価)がされます。日本では、週数回夕刊に載るぐらいでしたから、その量と質の高さに驚かされます。

 「まあ、芸術なんて、本人の感じ方しだいさ」とは思ってはいるものの、どうしても自分が出かけたコンサートの批評は気になり、新聞をめくる際に気になります。自分が良かったと思ったコンサートが高く評価されていれば何となく嬉しいし、逆に、評価が悪かったりすると、機嫌が悪くなります。殆ど前日のプロ野球のご贔屓チームの結果を見るような気分です。

 今朝、ちょっと嬉しかったのは、今日のTimes紙で、先週土曜日に出かけたロンドン・フィルハーモニックのコンサートの批評が何んと5つ星でべた褒めされていたこと。「そうだろ、そうだろ。最高に良かったもんなー」と何か非常に嬉しい気分になりました。

 Webにも掲載されたら、転載します。

 2009年9月29日



From The Times
September 29, 2009
London Philharmonic Orchestra/Jurowski at the Festival Hall, SE1
Geoff Brown

*****

The attraction of Mahler’s Resurrection Symphony seems without end. Every week one major orchestra or another throws itself into trudging death, shrieking anguish and life’s memories bitter and fond, before resurrection trumpets, choir and soprano soloists waft everyone into immortality. The result is always a full house: in this fretful age we’d all like to be transfigured.
Performances, though, don’t always match aspirations. That wasn’t the case with Vladimir Jurowski’s spellbinding concert on Saturday with the London Philharmonic. First, he cleared the ears with György Kurtág’s Stele, a compressed, elegiac miracle of juddering chords, microtonal haze and questioning phrases, very precisely steered. Then we jumped back 100 years, to Mahler’s own elegies and modernities. Jurowski’s handling of the opening funeral march brushed against the ordinary, but the fluid transitions from mood to mood, the clarity of the orchestra’s textures, still made the ears stand up.
The wonders quickly intensified after Mahler’s proscribed lengthy pause, when the London Philharmonic Choir filed on as though rehearsing the Dead March from Saul. This gave a clue about what was to follow, for Jurowski pondered the andante’s bittersweet recollections at a speed slow enough to be daring. Even so, the drowsy strings still kept their lilt, while the theme’s final reprise sweetly suggested old age amused by love’s young dreams.
One drum thwack, and the balloon was pricked. Time for that disturbed, merry-go-roundLondon Philharmonis Orchestra/Jurowski scherzo: another movement lifted far from the routine by Jurowski’s freshly considered pacing and phrasing and the LPO’s gleaming colours. Chistianne Stotijn’s milky mezzo brought its own beauties in her Urlicht movement. Then it was resurrection time. Jurowski wasn’t one for the quick fix. Once again pace slowed, with an unusually measured choral delivery of Klopstock’s lines, brightly decorated by Adriana Kucerová’s golden soprano. It’s not easy for any large amateur choir to maintain radiance and pitch in hushed tones for minutes on end; but Neville Creed’s forces triumphed. Were we transfigured? Definitely.

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