その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロンドン交響楽団 ゲルギエフ マーラー交響曲第5番ほか (London Symphony Orchestra / Valery Gergiev)

2010-09-29 22:48:54 | コンサート (in 欧州)
 日曜日の夜は、前夜に引き続きゲルギエフLSOコンビの連戦。この夜も素晴らしい演奏だったのだが、ハーフマラソン完走後のLSOコンサートはちょっとつらかった。

 1曲目。前日に引き続きシチェドリン作曲の「管弦楽のための協奏曲第1番」。「前夜のピアノ協奏曲のような曲だったら体にこたえるなあ~」と思っていたら、予想を覆す楽しい聴きやすい音楽だった。ジャズ風のリズムと民族音楽的な音楽がミックスされた楽曲でとっても楽しめた。LSOもこういうリズミカルな音楽は上手だなあと思う。

 2曲目のシュトラウスのデュエット・コンチェルティーノもとても耳になじみやすい音楽。長身の女性バスーン奏者のRachel Goughさんと小柄なクラリネットのAndrew Marrinerさんの共演は、見た目ちょっとコミカルな感じがして、失礼だが面白い。美しい音楽で、特にクラリネットの音色は変幻自在という感じで、おっとりさせられた。

 ただ、余りにも耳に優しい音楽だったので、日中の疲れが一気に噴き出し、後半は爆睡。ゴメンナサイ。

 休憩後は、マーラーの交響曲第5番。圧巻だった(と思う)。冒頭のトランペットの突き抜けるようなソロから始まり、金管陣の素晴らしい音色、弦の美しいアンサンブル、昨夜に引き続き素晴らしいと思った。しかし、残念だったのは自分自身で、午後のマラソンのせいでどうも集中力が足りない。マーラーを聞くには完全に気合い負けしていた。前夜の「展覧会の絵』は音を体で受け止めて聴くことが出来たが、この日は音が体を通り抜けてしまう。いい演奏だったと思うだけに勿体なかった。


(デュエット・コンチェルティーノのRachel GoughさんとAndrew Marrinerさん)


(マーラー終演後)


(この日も2階席前方で席はいいのだが・・・)




London Symphony Orchestra / Valery Gergiev
26 September 2010 / 19:30
Barbican Hall

Rodion Shchedrin Concerto for Orchestra No 1 ('Naughty Limericks')
Strauss Duett-concertino for Clariner and Bassoon
Mahler Symphony No 5

Valery Gergiev conductor
Andrew Marriner clarinet
Rachel Gough bassoon
London Symphony Orchestra
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする