その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ヴィクトリア&アルバート博物館 Raphael: Cartoons and Tapestries for the Sistine Chapel

2010-09-17 23:22:59 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 先週末にヴィクトリア&アルバート博物館へ、ラファエロの特別展を見に行ってきました。

 今回の企画はバチカン市国のシスティーナ礼拝堂にある、ラファエロのデザインによる10のうちの4つのタペストリーを展示するというものです。そして、イギリス王室が所有するその下絵(Cartoon)と合わせて比較展示するという、当の本人であるラファエロでさえみることが出来なかった展示ということです(タペストリー は1516年から1521年にかけて当時ヨーロッパのタペストリー制作の中心地であったブラッセルで制作とのこと)。





 どうもタペストリーというのは、欧州ではかなり芸術価値が高く評価されているようですが、日本人(私だけ?)にはあまり芸術作品としてなじみがないようです。(でも昨日、エリザベス女王がローマ法王を案内した部屋にも、畳何畳もあるような大きいタペストリーが飾ってありました)。ただ、確かに大きい上に、細かく精巧に織り込まれていて凄いなあとは思いますが、良く分からないとこともあります。むしろ、私には、同様に大きい聖書のシーンをとった下絵のほうが、興味深いものでした。

※タペストリー


※上のタペストリーの下絵(向きが逆とかちょっと違うところがあります)


※その他の下絵例





 見学は他の展示同様無料ですが、入場時間が指定されたチケットが必要になります。お出かけになるかたは、ネットで事前予約をしたほうが良いかもしれません。まだ開催間もないからかもしれませんが、土曜日の10時40分頃に到着して、割当られた時間は12:15でしたので。まあ、時間をつぶすには事欠かないので、時間がある方は良いですが、この展示だけを観たい方は、予約をお勧めします。

余談ですが、ヴィクトリア・アルバート博物館へ足を運ぶのは初めてでした。噂には聞いていましたが、その巨大さ、展示内容の広範囲さには圧倒されました。待ち時間に、ルネッサンス美術とブリティッシュ・ギャラリーを訪れましたが、その展示品のレベルの高さ、広範囲さに驚きっぱなしでした。今度は、テーマを絞って通常展示のほうもじっくり見てみたいと思います。

 ※V&Aラファエロ特別展のホームページ

Raphael: Cartoons and Tapestries for the Sistine Chapel
8 September – 17 October 2010



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする