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その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

イギリス人 驚きと尊敬

2010-08-14 19:59:55 | ロンドン日記 (日常)
 いつも不思議に思い、半分敬うイギリス人の水泳への情熱。

 今日も寒いのに、朝から沢山の水着のおじさん、おばさん達が居ました(8月14日 午前8:00頃 ハイドパークの池)・


 とっても楽しそうですが、何を見ているのでしょう?
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 チーム対抗リレーをやってました。


 かなりマジです。



 しかし、池の水はこんな水です。
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 やっぱり、イギリス人はすごい。



 2010年8月14日

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Prom 31: BBC Symphony Orchestra

2010-08-14 04:58:56 | コンサート (in 欧州)
 Proms第3回。

 Promsって通常の定期演奏会よりも少し一ひねりしたというか、珍しいプログラミングがあるのも楽しみのひとつです。この日は、モーツアルトとブラームスのメジャー曲の前に、彼らを追悼する小曲を一品置くというもの。普段あまり聞くことのない曲が聞けるのは嬉しいものです。

 Louis Lortie によるモーツアルトのピアノ協奏曲はとても柔らかで、優しく、うっとりとするピアノでした。デイビスの指揮もオーケストラがピアノを暖かく包み込むような演奏で、何か毛布に包まっているような感覚でとても心地よいものでした。

 逆に、ブラームスの第4番はちょっと私の好みではありませんでした。とても、理知的というか、きちっとしすぎた演奏に聴こえたからです。この曲は、荒々しく、ガーっと押し流すような勢いがあるのが好きなのですが、お行儀の良い演奏で、正直、面白みに欠けます。ちょっと欲求不満が残りました。

 しかし、毎夜毎夜、入れ替わり立ち替わりでコンサートが続くプロムスってほんと凄いですね。先日、友人から紹介頂いたロンドン在住の方は、Promsシーズンチケットを購入し、昨年は75の演奏会のうち65演奏会を聴いたという猛者でしたが、そんなことしたらそれだけで、かなりのクラシックの主だった作品を生で聴けてしまいます。すごいなあ~。

 私はこれで、当分、コンサートはお休みです。




Prom 31: BBC Symphony Orchestra

Date Sunday 8 August 2010
Time 7.30pm–c9.50pm
Venue Royal Albert Hall

Messiaen Un sourire (10 mins)
Mozart Piano Concerto No. 17 in G major, K453 (30 mins)
interval
Parry Elegy for Brahms (14 mins)
Brahms Symphony No. 4 in E minor (45 mins)
Louis Lortie piano
BBC Symphony Orchestra
Sir Andrew Davis conductor
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ロンドン 秋到来?

2010-08-13 09:22:35 | ロンドン日記 (日常)
 今日は仕事は休み。

 朝、リージェントパークまでジョギング。完全にもう秋の空気。冷たい風が頬に心地よい。



 2010年8月13日 8:00頃
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塩野七生 『ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以後(上)』

2010-08-11 20:38:21 | 
 改革派カエサルと元老院派ポンぺイウスの両雄の決戦を描く。軍の量的側面において圧倒的に不利な対場に居たカエサルが「ファルサルスの会戦」をどう戦ったか。詳細に両軍の戦術を記述した本巻は読みごたえたっぷりだった。


(備忘メモ) 

・カエサルの勝因:『敵の主戦力の非戦略化に成功した側が、どの海戦勝者になる』(p235)。

・エジプト王家の宮廷人、ギリシャ系王朝が支配するエジプトに住み着いたギリシャ人商人たちを見て、カエサル『内乱記』の記述:「人間は自分が見たいと欲する現実しか見えない」(p285)

・クレオパトラとカエサルの経緯の中での、筆者の分析。『女とは、理によったのではなく、自分の女としての魅力によったと信じることをこのむ人種なのである』(p291)。女性の筆者が言うのだから、本当なのだろう~
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ロンドン 中華レストラン 大楽家飯店 (Tai Ka Lok)

2010-08-10 20:49:34 | レストラン・パブ (in 欧州)
 東京の地元でメンバーになっていた英語サークルの先輩が案内してくれた中華街の中華料理店。

 何故か、店のマスターと先輩がお友達で、再会シーンは、まさに「有朋自遠方来。 不亦楽乎」という感じ。

 お店は店先にローストポーク、ローストダックが吊るしてあり、いかにも中華街の中華料理屋の雰囲気。

 中は広くは無い。ホールにテーブルと椅子が所狭しと並んであり、この乱雑振りがホンモンを感じさせる。海老と野菜の炒め、ローストダック、ローストビーフ、チャーハンを肴に、紹興酒をしこたま飲んだ。

 味はとっても良いのだが、結構濃い目。日本人にはしつこいかも。廻りは観光客以外にも、地元の中国人と思しき人が結構居たので、きっと中国人に好かれる味なのだろう。日本式のさっぱり中華料理をたまには超えてみたいというときにグッドだと思う。

 サービスも先輩とお友達のマスターを除いては、店員はいかにも中国の人と言う感じで愛想はないが、中国らしさを味わうのによい。

 場所はロンドン中華街の目抜き通り。

 18 Gerrard Street London W1
020-7437-2354
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ケンウッドハウス ピクニック・コンサート (ハムステッドヒース)

2010-08-09 21:50:46 | ロンドン日記(イベント、観光、スポーツ)
 カンタベリーからロンドンに帰ってきた夕方、友人と引き続き、ハムステッドヒースへ。ここでは、毎年、7月から8月中旬にかけて、ヒース北部のKenwood House前の広大な芝生の広場で、毎土曜日夜、ピクニックコンサートをやっています。一度、どんなものか行ってみたかったのです。

 家族連れを中心に、皆さん、思い思いにピクニックシートを広げ、ピクニックバスケットを開き、ワインボトルを明け、楽しんでいました。




 夕方、強い雨が降ったため、地面はかなり濡れていましたが、開演時間近くなると晴れてきて、理想的な天気。ちょっと、寒いぐらいでしたが、夕方の雲が美しいです。友人が、何度も「イギリスの雲は表情が豊かだなあ~」と感じ入っていました。





 今日はロイヤルフィルハーモニックオーケストラによるヴィバルディの「四季」をはじめとしたオーケストラ演奏。マイク・スピーカーを通じてのオーケストラはちょっと興ざめなところがありますが、ここはむしろ音楽をバックに雰囲気を楽しむところ。POPSやロックの方が盛り上がりはすると思いますが、雰囲気を楽しむにはこれでいいかと。



 気温が恐らく17℃位なので、日が暮れるとかなり寒かったです。でも、とても楽しいコンサートでした。

(ライトアップしたKenwoodHouse)


 ※ピクニックコンサートの公式HPはこちら
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カンタベリー大聖堂

2010-08-08 23:41:34 | 旅行 海外
 ロンドン訪問中の大学時代の友人と、カンタベリーへ。セントパンクラス駅9時40分発のSpeed Trainに乗る。社内は綺麗で、列車も名の通り速く、快適。1時間で西カンタベリーへ到着。

 小さな教会町だが、古い店、新しい店が一体となって、門前(教会前)通りはとっても活気がある。



 カンタベリー大聖堂は外から見ると、想像していたほど大きくない。大きさで言えば、ヨークの大聖堂やソールズベリーの教会のほうが大きく見えた。



 ただ、中に入るとさすが英国国教会の総本山だけある。トーマス・ベケットが暗殺された場所、エドワード黒太子の墓など歴史的遺物に溢れている。ステンドグラスや昔のフラスコ画などは美しい。地下はとても不気味で、「ダビンチコード」に出てきても何らおかしくない雰囲気で、霊気が漂っているような感じであった。





 続いて、聖アウグスティヌス修道院跡へ。6世紀に聖アウグスティヌスにより建てられた修道院だが、ヘンリー8世によって解体され、跡地になっている。土台、遺構が当時を偲ばせる。録音ガイドが長いが、なかなか良く出来ていて、面白い。朝の雨模様の天気が、丁度晴れてきて、のんびりするには最高の天気となった。





 遅めの昼食を、英語のイギリスガイド2冊に掲載されていた西カンタベリー駅前横にあるThe Goods Shedというレストランででとる。これが当たり。丁度の日本の学校の体育館を一回り小さくぐらい小さくした建物の中が、街のマーケットになっており、食堂(レストラン)がその中に入っている。場所に独特の雰囲気がある。材料はその市場のその日の新鮮なものから、メニューも材料によってかわる。なので、いわゆる定番メニューと言うものがなく、カウンタ後ろに掲げてある黒板を読んで、オーダーを決めてから席に着く仕組みになっている。私はチキン料理を頼んだが、鶏そのものの味と言い、味付けといい、イギリスらしからぬ美味しさでびっくりした。地のラガー・ビールもラベルがかわいい。








 ゆっくりと食事をして、満足感いっぱいのところで、再びSpeedTrainに乗ってロンドンへ戻った。


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有朋自遠方来、不亦楽乎

2010-08-07 23:44:49 | ロンドン日記 (日常)
 今週一週間、大学時代からの親友が、夏休みの休暇でロンドンに訪ねてきてくれている。

 これまでの人生、いろんな人の影響を受けて今に至っているが、彼は間違いなく、自分が世界を広げ、座標軸を形成するのに、有形無形の大きな影響を与えてくれた人である。彼に会わなかったら、英語を勉強して海外に行こうとか、音楽を真面目に聴くとか、絵を見たりすることも無かっただろう。

 お互い社会人になってからは、しょっちゅう会うことはできなくなったが、何時会っても時間の経過を全く感じない。

 今回は、学生時代ほどまでは行かないが、久しぶりに時間をとって、何度か食事を共し、酒を飲み、コンサートに行き、ちょっと郊外まで足を伸ばしたりした。英国のこと、日本のこと、プライベートなこと、仕事のこと、趣味のこと。。。話題は尽きない。人生のひとつの楽しみというのはまさにこういうところにあるのだろう。

 孔子先生の教えはホント正しい。



(カンタベリー大聖堂を訪問)




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コーンウォール(Cornwall)旅行  (番外編)  メシ

2010-08-06 21:53:17 | 旅行 海外
 コーンウォールで食べた食事を記録の意味も含めてご紹介。

 まずは、夜行列車で着いた朝に、駅前のダイナー(アメリカの昔のダイナーのような店だった)で食べた、Penzanse Breakfast。中身はいわゆるイングリッシュ・ブレックファスト。ファミリー食堂的な雰囲気が良かったです。地元の人、観光客の双方でとっても賑わってました。






 続いて、お昼ご飯。電信博物館前のパブ。名前も"Cable Satation Inn"、この名前がすごい。気に入って、迷わず入る。フィッシュパイを頼んだが、切らしてしまったということで、王道フィッシュ&チップスへ変更。揚げ具合がもう少し揚げたほうが好きだが、肉厚の魚でとっても美味しかった。






 夜はいろいろおいしそうなパブやレストランが結構あったのだが、どこも皆混んでいて、疲れていたので、待つ気もおこらず、結局、宿近くのタイ料理屋に入ったが、味は可もなく不可もなく。会社の近くにあるタイ料理のほうがずっと美味しかったので、記録ナシ。



 翌日の朝。B&Bでの朝食。Full English Breakfast。完璧なEnglish Breakfastこれは美味しかった。これにCOLD DISHとして果物、ヨーグルト、チーズとかも自由に取れるようになってます。



 窓から海が見える眺めも素晴らしい。


 お昼。St.Michael's Mountのナショナルトラスト経営(?)のレストラン&カフェ "The Salt Loft Restaurant"。この鰯のグリルが最高でした。本旅行の食事部門MVP。ハーブと塩で微妙に味付けがしてあるが、素材の良さを引き出すあっさりの味付け。白ワインとの組み合わせも絶妙で合う。幸せな気分に浸ることができた。





 「Cornwallに行った」と言うと、何人から「食事が美味しかったでしょう」「コーニッシュパイ食べた?クリームティは?」と言われたのたのだが、聞かれたものは食べていないものばかり。自分のリサーチ不足が悔やまれる。次回の再戦を期そう。

 2010年8月1日 帰還
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Prom 24: Mahler's Symphony No. 3

2010-08-05 23:07:46 | コンサート (in 欧州)
 ※今日はコンウォールの食事をご紹介する予定(とはいっても、珍しいものを食べたわけではありません)だったのですが、昨夜のPromsコンサートが余りにも良かったので、忘れないうちにそちらを先行してアップいたします。

 先週に引き続き、Proms2010 2回目。初めてマーラーの交響曲第3番を聴いた。マーラーというとどうしても、重厚長大なイメージだが、厚長大ではあるが重ではない。こんなに美しいシンホニーがあったとは。今まで知らなかったのが口惜しかったとともに、こんな音楽を知ることができた今回の機会に大きく感謝です。

 昨夜は満員の入り。私も実は翌日のLSO+ゲルギエフのマーラー4番、6番のチケットを買っていたのですが、仕事の都合でいけなくなり、あわてて直前にこの日のチケットに取り替えてもらいました。振替をした時には残席がほとんどありませんでしたから、ラッキーだったとおもいます。



 マーラーの第3番は、100分の長い交響曲のハズですが、全然長さを感じさせませんでした。次はどんなメロディが来るのか?が楽しみで、あっという間の100分でした。
 
 席は最上階だったので、正直、オーケストラの微妙な音色はよく分かりませんでしたが、ホルンを中心とした金管の響きは素晴らしいものでした。アルバートホールの大きさがかえって、金管の音がホール全体に響き、神秘的な音の空間を作っていた気がします。第1楽章のホルンの演奏、第3楽章の隠れたホルンはホント最高でした。

 独唱のKaren Cargill  さんのメゾソプラノも繊細ながらも軸のはっきりした美声で堪能しました。コーラスも児童コーラスも含め、美しかったです。



 オーケストラはたまーに「?」というところもあったような気がしますが、気合十分で、指揮のDonald Runniclesさんと団員の情熱がしっかり伝わってきた演奏でした。そういう場合はちょっとした音のはずれとかは全く気にならないものです。

(大拍手)




 この日は、ロンドンに休暇で来ている大学時代からの親友と鑑賞。友人もとっても喜んでくれたようで、嬉しかったです。(この親友との再会はまた別途、ご紹介したいです)




Prom 24: Mahler's Symphony No. 3
Date Wednesday 4 August 2010
Time 7.00pm–dc8.50pm
Venue Royal Albert Hall

Mahler Symphony No. 3 in D minor (100 mins)
There will be no interval
Karen Cargill mezzo-soprano
Edinburgh Festival Chorus (women's voices)
Royal Scottish National Orchestra Junior Chorus
BBC Scottish Symphony Orchestra
Donald Runnicles conductor
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コーンウォール(Cornwall)旅行 (4) セント・マイケルズ・マウント (St. Michael's Mount)

2010-08-05 00:38:10 | 旅行 海外

 2日目。

 口の悪い同僚によると、「ああ、あの偽モンサンミッシェル(フランス)ですね〜」となるのだが、まだモンサンミッシェルに行ったことのない私には、本物も偽者もない。 West Cornwallに行ったら、行かないわけには行かないところ。それがセント・マイケルズ・マウントである。

 結局、ここには8月1日の日曜日に2回足を運ぶこととなった。まずは、旅先での恒例の朝の観光ジョギング。昼間に行く予定であっても、海岸沿いのB&Bから海を越えて遠く見える目標物を見つけてしまうと、それに向かって走らざる得ないのが、アマチュア市民ランナーと言えどもランナーの性なのである。

(真ん中に小さく見えるのがセント・マイケルズ・マウント)


 6時30分スタート。見た目ほど遠くなく、片道40分弱の丁度ほどよい距離だった。海岸線を走るので気分の良いこともこの得ない。曇り空から、多少朝日が見え隠れするのも美しい。野うさぎがたくさん生息しているようで、私の足音を聞いてか、あわてて走り出すのでこちらもびっくりだ。



 セント・マイケル・マウントの渡し舟の船着場まで走った。まだ7時半なので、船はでていない。近くで見る、島と城は思ったより小ぶり振りだったが、曇り空の中神秘的な雰囲気が漂っていた。島に渡るのは、後のお楽しみということで、とりあえず、復路を再び走り出す。







 昨日一日動き回ったので、出発はゆっくりめのスタートで、ホテルを10時半過ぎにチェックアウト。今度はバスで今一度、セント・マイケル・マウントへ向かう。

 渡し舟に乗り(£1.5)、島へわたる。間近で見る城は迫力ある。城への道には紫陽花が咲いていた。この日は小雨が降っていたので、紫陽花が良く似合った。紫陽花に雨を組み合わせるのは日本人だけだろうか?





 城の上から見るペンザンスの街並みは、曇り空、それを反射したグレー色の海、白っぽい建物が、調和して美しい。城の中にも入ることができるが、どちらかといえばお決まりの、いろんな部屋。食堂、ベッドルーム、図書室とかがある。今でもここには子孫の当主が六人家族で住んでいるとのことで、歴代当主の肖像画が飾ってある。何かすごい。











 中にある教会が、小さいが素敵だった。百年戦争まではフランスのモンサンミッシェルの末寺?だったらしい。丁度日曜日のミサをやっていた。



 そのまま島で昼飯を取り、「さあ、そろそろ帰路に着くか」と思ったら、すっかり潮が引いていた。船で渡ったところが歩いて渡れる。潮の満ち引きで言えば当たり前のことだが、目前に体験すると結構驚く。地球ってほんと不思議だ。潮の引いた岩や砂浜を掘り越しては、貝や魚を救う。楽しい雰囲気にあふれている。ここに来たら是非、ボートとあるきの両方を試してみるべきだと思う。






 2日間、急ぎ足であったが、十ニ分West Cornwallを楽しんだ。素朴で飾らない雰囲気、観光地でありながらやや寂れた感があり、時間がゆっくりと流れている雰囲気がとても好みだった。是非、また訪れたいと思って、帰路に着いた。

(復路の車窓から。イングランド中部)


 ※明日は番外編で、食事について書きたいと思います。

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コーンウォール(Cornwall)旅行 (3) 続いてPorthcurnoを訪れる

2010-08-03 23:01:57 | 旅行 海外
 Land's Endに続いて、隣の(バスで15分)のPorthcurnoを訪れる。主目的は、ここにあるMarmick Theatereを見に行くためだ。

(Porthcurno Telegraph Museum)
 降りたバス停の前にあったパブで食事を済ませ、まず、Porthcurno Telegraph Museum(電信博物館)へ。イギリス人の同僚が、「子供には退屈だけど、行ってみる価値はあるところ」と教えてくれた博物館である。



 なぜこんなところに電信博物館かと思うが、このにには1870年に当時英国植民地だったインドに向けての電信線の海底ケーブルが歴史上初めて施設され、電信局が置かれたところなのである。そして、第2次大戦中は、大切な電信局をドイツの爆撃から守るために、地下に移設して、秘密文書のコーディング、ディコーディングが行われた。まさにその、地下電信局がそのまま博物館になっている。



 その歴史だけでも私には感動モノなのだが、博物館そのもののも期待以上の優れたものだった。観光客寄せの子供騙しかと思いきや、展示品が量も質もレベルが高い上に展示のしかたもうまい。ガイドさんのお父さんがここの職員として35年働いていたと言っていたが、そういう気持ちの入った解説だった。時間があればもっといたかったが、5時半のバスを逃すと夜10時の最終バスまでないので先を急ぐ。





(Porthcurno Beach)
 電信博物館から3分ほど歩くと、ビーチへ出る。海を目前にしたそのとき、コバルトブルーに輝きを見て息を飲んだ。丁度、厚い雲が切れかかり、太陽が覗き始め、白い砂浜に、透明度の高い水が空の色を反射して青く眩しく光っている。イギリスにこんなビーチがあるとは思いもしなかった。





 ビーチそのものは、左右を岩壁に挟まれそれほど大きくは無いが、それが故に別世界を作っている。海の家もなく、ファミリー層が多く、若者は少ないので、アットホームなローカルビーチの趣がある。子供の歓声が止むことがなく、岸壁に反射してこだましているようにも聞こえる。まさに秘境ビーチである。海の水は思いのほか、冷たかった。写真を取りまくるが常に全体の一部しか捕らえられないのが悔しい。





 Minack Theatreに向かうべく、岸壁を登るが、上れば上るほどそのビーチの美しさの全体像が目に入ってくる。岸壁の茶色、草の緑、花の赤、水の青、素晴らしい色彩だった。





(Minack Theatre)
 そして圧巻はそのビーチの海に向かって左手にそびえ立つ岩壁の中腹に築かれたMinack Theatre 劇場。イギリス人の演劇好きの女性が50年の歳月をかけ作り上げた野外劇場である。





 岩壁を上ってその劇場に足を踏み入れると、その景観だけでなく、劇場そのものからオーラを感じる。その女性の執念が染み付いているような感覚である。一昨年、バリ島のケチャックダンスを見たタナロット寺院の劇場も岸壁に建った素晴らしい劇場だったが、劇場としてはこちらのがもっと凝ってある。観客席で腰を下ろして、劇場全体を眺める。舞台の上では、次の公演の準備だろうかぱっと数えただけでも20人近くの人が働いている。イギリス人の演劇にかける情熱が判るような気がする。文化っていうのは、こういう形にも現れるものだと何かわかった気にもなる。今日は公演はない(何故か公演は週日のみなのである)が、是非見てみたい。







 ここから見る海の大きさ、青さも素晴らしい。




 バスに乗って街に戻る際に色々思うところを考えた。夜行列車で、移動の風景を見ていないからならのか、同じイギリスなのに今まで訪れたイギリス旅行とは明らかに違う雰囲気は何なのか不思議だった。別の国に来たような感覚がある。十分観光地なのだが素朴で、穏やかな雰囲気。そして、一番のハイシーズンのはずなのに、人も多いということは決してない、このゆったり感。垢抜けないといえば、垢抜けない。辺境の地のせいか、気候のせいか、よく判らないが、間違いなく自分が好きな雰囲気だった。





 2010年7月30日






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コーンウォール(Cornwall)旅行 (2) ランジェンド(Land’s End)に行く

2010-08-02 22:52:22 | 旅行 海外
 列車の中で計画を立てたとおり、まずは西の果ての地Land’s Endを目指す。Land’s EndまではPenzanseからローカルバスで小一時間。バスは夏季にPenzansエリアを時計回りと反時計回りに一周2時間以上かけて周回するバス(300番)が1日4便づつ出ているが、良く調べて時間を合わせないといけない。しくじると、2時間以上バカ待ちしたり、街に帰って来れなくなってしまうからだ(Land’s Endまでは、このほかに通常のローカルバスがこれも日に3本走っているだけである)。

(2階はオープンな2階建てバス)


 9時40分のバスに乗る。このバスの道程が思いのほか楽しかった。まさに野を超え、山を越えて進むのである。上りきれないんではないかと思うような坂道や、バスが一台通るのが斉一杯のような農道を進む。とうもろこし畑や、牛や馬が草を食らうのどかな田園風景がると思えば、時おり見せる荒涼とした平原があったりしてで、地のはてに向かっているという感覚がするのは気のせいだろうか。

(凄い坂道をやっとの思いで上って行きます。ペンザンスの街並みを一望)


(野原を横断して進みます)


(どう見ても車一台しか通れません)


 1時間ちょっとでLand’s Endに到着。入り口、近辺はしょうもないAmusement Parkになっており、いくつかのアトラクションがある。自然が売りのところに、何故こんなものを作るのか、アメリカならともかく、イギリスらしからぬ趣向に驚くが、素通りして、さっさと岸壁に進んだ。

(アトラクションの入り口。ちょっとねえ~)


 確かにランジェンドの名前にふさわしい絶景。岬の先に水平線が大きく広がっている。波と風に長年さらされて、できたのであろう厳しい岸壁に打ち付ける波が激しい。日本の石廊崎、犬吠崎や東尋坊に似ているとも言えるが、「トリスタンはこの海で遭難したのか〜」と勝手に想像をめぐらすとまた違って見える。まあ、このパノラマ感覚は絶対に写真では無理と分かっていても、シャッターを押さざる得ない。

(まさに地の果てです)


(記念撮影用の方向案内)


(この写真では波の激しさが伝わりませんが・・・)


(自称、イギリスで最初と最後の休憩所)


 ただ見ているだけでも芸が無いので、インフォメーションで一ポンドで購入したWALKINGガイドをもとに崖道に沿って歩くことにした。National Trustにより、一時間ちょっとのWalkingコースが整備されている。天気が曇りなのが残念だが、こういうところは歩いて、全身で感じるのが楽しい。風を顔に受け、波が岩に打ち付ける音を聞き、きれいなピンクや黄色の花を咲かせているヒースを見て、五感でLand’s Endを味わった。

(ウォーキングコースが続きます)


(ナショナル・トラストのマーク)


(崖の真上まで行くのはとっても怖い)


(ヒースに咲く花が美しい)


 1時間ちょっとで、一周。次のバスまでまだ小一時間があったので、海を見渡すBarでしてバーでビールをハーフパイント味わう。至福の時である。

(ビール最高!まだお昼なのでハーフで我慢)


 2010年7月30日
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コーンウォール(Cornwall)旅行(1) 寝台列車に乗ってPenzansに行く

2010-08-01 22:52:58 | 旅行 海外
 金曜日の夜から、週末にコーンウォールに行ってきましたので、数回に分けて報告いたします。


 今回の趣旨は、ブリテン島の最西南に行ってみたかったというのと、イギリスの寝台列車に乗ってみたいという2つ。日本では、寝台列車は人生このかた4回しかない。高校の修学旅行で青森~東京まで、大学時代に弟と東京~長崎の往路と別府~東京への復路で乗ったし、大学生の卒業旅行で中国の昆明~成都まで乗った。いずれもとっても良い思い出になっている。

 会社は定時で速攻帰り。週末の定例家事の洗濯、掃除をさっさとすませ、一時間ばかり仮眠をとる。 10時半に家を出てパディントン駅へ向かう。11時過ぎのパディントンは人気もすっかり引き、寂しい雰囲気だった。

(人気のないプラットフォーム)


(パディントン~ペンザンスを8時間かけて走ります)


 個室は、畳一畳半ぐらいで思ったより広い。日本の出張で良く泊まったビジネスホテルよりちょっと狭いぐらい。カプセルホテルよりずっといい。ベッドが上下2つ入るようになっているが、今回は一人で使っていいらしい。テレビ(Video)がついている。ボトルの水と洗面セットまでついている。ただ寝るだけで、明日の朝8時には着いているのだが、とてもワクワクする。



 他の乗客は、もう個室に入ってしまっているのか、車両の中はとっても静か。夏休みだし学生の旅行者らでうるさいのではという心配は杞憂だったようだ。



 11時45分定刻通り発車。いよいよ8時間の鉄道の旅の始まり。車掌さんがすぐ検札に来る。

「今まで乗ったことがある?」
「いや、はじめて。楽しみにしていたので、とっても嬉しい」
「そうか、それはいい。今日はとっても混んでいて、ワシは忙しいよ。まあ、そんなに難しことは何もないから初めてでも大丈夫だろう。トイレはこの車両の後ろだから。朝は7時ごろに朝食持って来るよ。紅茶とコーヒーどっちがいい。何かあったら、この車両の一番前の部屋にいるから何時でも呼んでくれ。ほんじゃ、お休み」
「ありがとう、おやすみ」

 というような会話を交わした。

 横になって本を読み始めるが、振動が心地よくすぐ眠くなって寝てしまった。途中駅から乗って来る客と乗務員の会話が漏れてくるのが寝ながら気になる程度で、快適。


・・・・熟睡・・・・・


 丁度、5時ごろ目が覚める。列車は時間調整のためか、全く知らない駅で長く止まっていた。ロンドンはもう明るくなる時間だが、西に来たせいかまだ真っ暗なので、もう一度寝る。でも結局6時頃に起きる。Saltashという駅。カーテンを開けると明るくなっていた。曇り空なのが残念だが、車窓から見える風景は見慣れたイングランドの平べったい景色よりも凹凸のある違ったものだった。



 7時に予定通り朝食が出る。クロワッサンとコーヒーだけだが、これで十分。


 列車の中を多少散策。最尾車両なので過ぎ去る景色を見れるのが嬉しい。

(停車駅がわかります)


(単線部分もあります)


 20分遅れで8時20分にターミナル駅ペンザンス(Penzans)に到着。カモメがなき、のどかなターミナル。

(やっと、到着)


(「ようこそ、Penzansへ」)


(駅前の駐車場から。湾の向こうにセント・マイケル・マウントが見えます)


 旅行の目的の半分は達成してしまったが、行動開始!!!

(注)本旅行の準備に際しては、守屋さんのブログYummyさんのブログを大いに参考にさせていただきました。この場を借りて、お礼申し上げます。
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