うちの7~430(HFは2バンド)まで1本で出れるモービルアンテナ コメットのCA-UHV かなり古い。全体の下から1/3くらいの位置にスリーブ状のエレメントが付いている。どうやらこれで430を飛ばしている?らしい。
この金属スリーブはロウ付けされているようで、これが以前外れてしまったことがある。しばらくハンダをコテやバーナーで流し込んだりして接着していたが、電気配線用ハンダのせいかしばらくするとまた外れてしまう。
前回結構気合いをいれて補修し、上から銅テープまで巻いていたのだがまた外れた。そうだ、今回は金属加工用のハンダ、ロウ付けやってみよう。言うことでネットで調べる。なるほど、なんとか出来そうだ。
ホームセンターに行くと、ハンダコテの近くに並んでいた、いわゆるハンダ系、もう一つはバーナーの近くに並んでいたロウ付け系がある。前者は180~300℃程度で溶解する。後者は700℃前後くらい。前者は溶解温度が低いので手軽。後者は部材が赤熱して艶が出ている時に付けるらしく強度が何倍も強い。溶接の次に丈夫な接続法。
450℃を境に軟ロウ、硬ロウと言うらしい。
商品には難易度が書いてある。難易度が低いほど簡単だが強度も低い。今まで電気配線用のハンダでは不十分だった箇所だけに、板金用とは言え難易度の低いハンダはちょっと心配。悩む。
結果、注射器に液体フラックスとハンダの粉の入った「万能ねりハンダ」を購入。液状のハンダだ。悩んだ割には最も難易度の低いものを選んでしまった。決め手は通常ハンダの5倍の強度と書いてあったから。これでダメだったら次は本気でやればいい。
接続したい部分は真鍮。これなら付くはず。耐水ペーパーで表面をきれいにする。そして万能ねりハンダを塗りつける。そこを(と言うより接続したい部材全体を)バーナーで加熱。ねりハンダが銀色に光って溶けて染み渡ったら完成。フラックス入りなので浸透も良く、あっけなく完了。作業性はとてもいい。
本当はもっと盛りつけたいと思ったのだが、こいつの欠点はその場での追加が難しいこと。ロウ材が棒なら押しつけた分だけ盛れるがこれは液体だから出来ない。
とりあえずこれで良しとする。この状態で何ヶ月持つか・・・。壊れたらまた報告します。