アマチュア無線の資格は1~4級で、それぞれ運用できる範囲が限られています。海外でも多くの国で国際通信OKのHFも出られる上級と、国内V,U専用の入門クラスが用意されているようです。敷居を低くして多くの人に楽しんでもらう(いわゆる国民の福祉の向上というやつです)、ということでしょう。
それはさておき、電子回路の複雑さや資源占有率等から資格と比較して考えるとちょっと面白いです。
電子工学的に見れば、最も簡単に作れる送信機は、CWモード専用の送信機です。キャリアを送ったり止めたりするだけですから。
AMとなるとそのキャリアに変調を載せるという技が加わります。
SSBはさらにAMからキャリアと片側の側波帯を取り除くと言う高度な技が加わります。
FMはキャリアの周波数に変調をかけてしまうという、奇抜なことをやっています。
難易度を整理してみますと、
CW → AM → SSB → FM と言ったところでしょうか。
資源占有度の視点で見てみます。つまり帯域がどれだけ占有するか、ということ。主なモードで見ると
PSK31 → CW → SSB → AM → FM でしょうか。
PSK31は特別出演です。FMは超ナロー化すればAMよりも帯域を狭めることは出来そうですが、現状は10~16kHzくらい取っていて一番広いです。
飛びの点で比較します。同じ電波なので到達距離に差は無いはずですが、届いた先での解読度で比較してみると
FM → AM → SSB → CW という感じでしょうか・・・。
FMとAM、どっちがギリギリに強いかは人によって感じ方が違うかもしれません。AMは信号が弱くなると再生される音が小さくなり聞きづらくなりますが航空無線のようにバンドが静かなら結構いけます。混信でビートが発生すると一気につらくなりますが。FMは信号が弱くなっても音声のレベルはキープされるものの、ザーッと言う無信号時の大きなノイズに埋もれ大変聞き辛くなります。SSBは弱い電波の解読力が高いですし、混信にも強い。電力的にも効率が良いので、AM、FMより上です。一時は4倍飛ぶ、なんて表現されていたこともありましたね。CWは信号の有無さえわかれば通信できるので、弱い信号でも交信可能ということでトップです。
運用技術で見ると
SSB,AM,FMは同点 → CW ですね。
モールスが送受信できるように自己訓練しなければ出来ませんので。
これらを加味して考えてみると、資格と連動しているのは運用技術と電波の飛びで、電子工学的な技術と資源占有率は資格とは逆になっているような感じです。
すべて加味して資格を考えると~
CWが入門。技術が高く、資源を占有するしゃべる通信なんて十年早い。
HFで技術と交信実績を積んで始めてSSBに、V,UのFMに出られるものだ。
なんていう説も出てくるかもしれません。(持論ではありませんので批判はされませぬようお願いいたします。)
某学校の無線部では、最初に電信級(当時この資格での電話は不可)を取らされ、コンテストでバリバリ高速運用し、それを経てはじめて電話級の受験が許された、なんてところもあったようです。凄いですね。
非現実的な話ですが、SSBに出るための条件はCWでQSLカード1000枚、FMに出るための条件はSSBでの交信によるQSLカード1000枚、なんていうのも面白いかも。交信実績により道が開かれるようになると、もっともっと交信が盛んになることでしょう。(交信目的が偏ってしまい雰囲気が変わってしまうかもしれませんが)
FMの敷居が高ければ、お手軽運用はしにくくなりますが、違法局、不法局は今よりずっと少ない状態になっていたかもしれません。とはいえ、お手軽FM機が時代の要求であったのでしょうし、自分自身その恩恵に十分あやかっている訳で、文句言えませんが。
決してそうあるべき、という話ではありません。いろんな楽しみ、考えた方が共存できるのがアマチュア無線。こんな視点も面白いかも、という独り言ですのでご容赦ください。
それはさておき、電子回路の複雑さや資源占有率等から資格と比較して考えるとちょっと面白いです。
電子工学的に見れば、最も簡単に作れる送信機は、CWモード専用の送信機です。キャリアを送ったり止めたりするだけですから。
AMとなるとそのキャリアに変調を載せるという技が加わります。
SSBはさらにAMからキャリアと片側の側波帯を取り除くと言う高度な技が加わります。
FMはキャリアの周波数に変調をかけてしまうという、奇抜なことをやっています。
難易度を整理してみますと、
CW → AM → SSB → FM と言ったところでしょうか。
資源占有度の視点で見てみます。つまり帯域がどれだけ占有するか、ということ。主なモードで見ると
PSK31 → CW → SSB → AM → FM でしょうか。
PSK31は特別出演です。FMは超ナロー化すればAMよりも帯域を狭めることは出来そうですが、現状は10~16kHzくらい取っていて一番広いです。
飛びの点で比較します。同じ電波なので到達距離に差は無いはずですが、届いた先での解読度で比較してみると
FM → AM → SSB → CW という感じでしょうか・・・。
FMとAM、どっちがギリギリに強いかは人によって感じ方が違うかもしれません。AMは信号が弱くなると再生される音が小さくなり聞きづらくなりますが航空無線のようにバンドが静かなら結構いけます。混信でビートが発生すると一気につらくなりますが。FMは信号が弱くなっても音声のレベルはキープされるものの、ザーッと言う無信号時の大きなノイズに埋もれ大変聞き辛くなります。SSBは弱い電波の解読力が高いですし、混信にも強い。電力的にも効率が良いので、AM、FMより上です。一時は4倍飛ぶ、なんて表現されていたこともありましたね。CWは信号の有無さえわかれば通信できるので、弱い信号でも交信可能ということでトップです。
運用技術で見ると
SSB,AM,FMは同点 → CW ですね。
モールスが送受信できるように自己訓練しなければ出来ませんので。
これらを加味して考えてみると、資格と連動しているのは運用技術と電波の飛びで、電子工学的な技術と資源占有率は資格とは逆になっているような感じです。
すべて加味して資格を考えると~
CWが入門。技術が高く、資源を占有するしゃべる通信なんて十年早い。
HFで技術と交信実績を積んで始めてSSBに、V,UのFMに出られるものだ。
なんていう説も出てくるかもしれません。(持論ではありませんので批判はされませぬようお願いいたします。)
某学校の無線部では、最初に電信級(当時この資格での電話は不可)を取らされ、コンテストでバリバリ高速運用し、それを経てはじめて電話級の受験が許された、なんてところもあったようです。凄いですね。
非現実的な話ですが、SSBに出るための条件はCWでQSLカード1000枚、FMに出るための条件はSSBでの交信によるQSLカード1000枚、なんていうのも面白いかも。交信実績により道が開かれるようになると、もっともっと交信が盛んになることでしょう。(交信目的が偏ってしまい雰囲気が変わってしまうかもしれませんが)
FMの敷居が高ければ、お手軽運用はしにくくなりますが、違法局、不法局は今よりずっと少ない状態になっていたかもしれません。とはいえ、お手軽FM機が時代の要求であったのでしょうし、自分自身その恩恵に十分あやかっている訳で、文句言えませんが。
決してそうあるべき、という話ではありません。いろんな楽しみ、考えた方が共存できるのがアマチュア無線。こんな視点も面白いかも、という独り言ですのでご容赦ください。