アマチュア無線局 JO1KVS

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マルチバンドの電圧給電アンテナ

2019年03月23日 07時36分33秒 | アマチュア無線
何年か前から販売されているのは気がついていました。
便利そう。
夏のハムフェアで見かけたら買ってみようかな。

電圧給電アンテナは1/2λのエレメント(ダイポールと同じ)の端から給電するアンテナです。真ん中で給電するのはダイポール。その間でも、1/2λのエレメントには要はどこでも給電出来るのですが、いろいろ癖が強くなるので素直なセンター給電が一般的です。
どれも電流、電圧分布は同じ。飛びも同じです。
センターは最も電圧が低い(けど電流は多い)ので扱いやすいわけです。

給電は縄跳びを回す作業と似ています。
端を持って回すと小さな動きで回せますが、大きな力が必要です。
真ん中で回そうとすれば小さな力で回せますが、大きな動きが必要です。

電圧給電アンテナはモノバンドダイポールを端から給電したものですから、モノバンドのアンテナなのです。
端から給電するには端に必要な高電圧を生まないといけないから共振回路を持ってきます。(高い電圧になるのならLC共振回路でなくてもそれは全然構いません。)
共振して抵抗値が最大になると電流はあまり流れなくなりつつ、電圧がものすごく上がる。
火花散りそうなおっかない状況で1/2λの電線につなぐとその線に乗っかって電波となって飛んでいく(イメージですけど)。
電圧給電アンテナの給電部や、アンテナの先端は危険なので気をつけましょう。

共振回路は周波数によってコンデンサーとコイルの値が決まるので、こっちもモノバンドでしか対応できません。
しかも素子の耐圧問題が出てくるのでハイパワー対応は無理です。

エレメントも共振回路も周波数限定。
モノバンドしかあり得ない?
そんなアンテナのはずだったんです。

なのに3バンドとかに出来る訳とは?

エレメントのマルチバンド化は枝分かれさせれば可能ですね。モービルホイップでも枝分かれして各バンドのコイル付けているのがありますし、給電部から複数のエレメント付けている例もあります。3倍高調波も乗ります。

となるとあとは1つの回路で複数の周波数でどう高電圧を発生させているか。

もしかしてトランス?

単純ですがこれが答えかも知れませんね。
コメント
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