3.5MHz帯、夜間の国内QSOが楽しめるバンドです。
特に冬はシーズンですね。
国内QSOをするには、かなり大きなアンテナでパワーもそこそこ出さないと、相手局の環境のノイズレベルを突破出来ない。
こちらには59なんだけど向こうには25とか37とか、そんな感じに届くことが多い。
フルサイズのダイポールに100Wで、やっと渡り合える感じです。
しかも東京から隣のエリアまでならともかく、6や8の局は減衰が激しいのか電離層の角度が合わないからか、結構パワーが必要な感じ。
だから何となく、距離飛ばすにはパワーが無いと厳しい、という印象になってしまうんです。ハイバンドではこんな感じは無いのですが。
なにしろ波長が80mもありますから1/4波長でも20m。コイルで短縮して5m長のアンテナでも1/4短縮。これでは効率が悪いのも仕方ない。
しかも我が家のアンテナはエレメント長3mくらいです。ベースローディングで。こんなですから。
でもですね、FT8で海外と交信すると、こんなアンテナでもかなり強く相手に届くんです。北米西海岸との交信は結構楽です。
国内だと距離が遠いほどパワーが必要なのに、DX相手だとそれ程でもなく、しかも競争に勝っちゃったりします。
何故だろう??
どうも海外に届くルートでは国内反射ルートよりも効率がいいような・・・そんな感じがします。
国内で800km飛ばすより、海外に11000km飛ばすほうが効率がいい。
おそらく地上から離れ、電離層との間に邪魔な別の電離層がない時は空中での減衰は殆ど無いのでしょう(距離の二乗に反比例の拡散分は仕方ないけど)。
だから反射の効率が肝心。
電離層は角度が浅いほど効率よく反射する。アスファルトの逃げ水のようにギリギリの角度で鏡のようになる感じでしょうか。
電離層がある広々とした空間では波長80mなんてどでかいものではありませんから、普通に効率よく反射してしまうのでしょうね。
DXの電波の反射角は本当に小さいので。(国内ローバンドなんてほぼ真上とか45度はザラです)
飛び出しちゃえばローバンドも効率よく飛ぶ、という訳です。
けれど他の条件もあるようで深い角度が反射するとき(近距離と調子が良い時)はなぜか浅い角度での交信(遠距離)が出来ません。
そんな風に特性も変化すのかも知れませんね。(知らんけど)
ただ、思うってだけですが。
というわけで、3.5MHz帯を諦めている方、国内相手に満足な交信が厳しい方も、DXに果敢にアタックしてみると結構よく飛んじゃう、
という経験が出来るかも知れない、というお話でした。
FT8でお試しください。