ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

《命の教育》映画「はなちゃんのみそ汁」

2016年01月11日 | オススメです
《命の教育》映画「はなちゃんのみそ汁」

あなたは、子どもに何を遺せますか?


福岡市が舞台の映画「はなちゃんのみそ汁」観ました。

「食べることは命をいただくこと」

一杯のみそ汁に託して命がけで産んだ娘に伝えようとしたこと。

百道の浜(サザエさんの原作者 長谷川町子さんがネーミングをしたと言われるビーチ)、

高取保育園(自然食の給食で知られる保育園で、私も講演に呼んでいただき、とってもヘルシーで、しかも美味しいお弁当をいたたいたことがあります)

大濠公園、九州医療センター、西日本新聞社、愛宕神社など、など…実在の馴染みの場所、風景、方言…。

そして、とにかく、子どもらしいはなちゃんが可愛い!福岡在住の方のみならず
《子どもに何を教えることが大切か》を考えさせてくれる映画オススメです。25歳から8年間、癌の闘病しながらも、
33歳の若さで亡くなった安武千恵さんが5歳の娘はなちゃんや夫、家族との日々をつづったブログを基にした映画です。
広末涼子さんが余命わずかと宣告されたヒロインを演じ、
残された数少ない時間をかけて、幼い娘に食の大切さを教えようとする姿が涙を誘う。

一番の好演だと私が思うのは、夫役の滝藤賢一さん。
映画はしんみりするばかりではなく、
とても楽しく、笑いも交えながら、
愛情たっぷりの優しい夫役、
とてもいい味出してます。
***
「健康で生きる力がついていれば、
将来どこへ行っても
何をしても生きていける」

安武千恵さんのブログより
***

2008年に33歳の若さで永眠した母に教えてもらったみそ汁、
お弁当を作り続けるはなちゃん。健康的でない食生活
・簡単
・安い
・手がかからない
を見直すキッカケにもなると思います。

身体に良い食べ物は、手がかかるもの。

小さい頃みたいに鰹節削りたくなりました。

小学校六年生になったはなちゃんは、インタビューでこう答えています。
「自分の命は、自分で守る。これがママとの約束です。」

あなたは、子どもに何を遺せますか?







コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

温故知新《教育と平和について》

2016年01月11日 | オススメです
n-skyさん
コメントありがとうございます。

モラルハラスメント、怖いですよね。
被害者は、我慢していることに気づいでないことも多く、まず知ることが大事です。

「怖い」「悲しい」という感情を抑えて
イライラして人に当たったり、
攻撃的になる加害者の心理について、ドラマを観て感じることも可能です。

ドラマ「おしん」オススメです。

ドメスティックヴァイオレンスDVの弁護で有名な角田由紀子先生の勧めで
ドラマ「おしん」を見直してみました。

食糧が足りない東北の貧しい家で生まれ、
数え年の7歳、小学校入学の歳のおしんは、
米一俵と引き換えに奉公に出される。

教育も受けられずに小さな身体で、お守りや家事を強いられる。

このドラマが流行った1983年当時は、児童虐待の概念も世に広まっておらず、
辛抱した子どもの美談として、私も、ただ感動して観ていた。

1983~84年の平均視聴率は52.6%最高視聴率62.9%。
これはビデオリサーチの統計史上、テレビドラマの最高視聴率記録となっていて、
スリランカ、インドネシア、フィリピン、台湾、香港、ベトナム、アフガニスタン、シンガポール、エジプト、イランなど世界68ヶ国や地域で放送され、

苦難に遭いつつも決してあきらめず、明治、大正、昭和を生きた主人公・おしんの姿が、感動を呼び「おしんドローム」という言葉を生み出した。

「世界で最もヒットした日本のテレビドラマ」として知られる。

このドラマを見直して私は、改めて、
真の教育、平和とは何かを考えさせられました。

モラルハラスメントや虐待、
子どもや女性差別などの知識を学び、
戦後70年、安保法案や憲法改正の岐路に立つ今だからこそ
このドラマ「おしん」から学ぶことは、枚挙にいとまがないと、思いました。

例えば、
子守をしながら、文字の読み書き、計算を必死に勉強するおしんに
赤ん坊が泣くから、勉強の邪魔だと、
おしんを教室から追い出す同級生たち。

身分の違う奉公人のおしんを差別し、攻撃していじめる子どもたち、
おしんのお父さん、
おしんをいじめる奉公人にも
押さえ込んだ感情があり
その押さえ込んだ感情は変形して
変形した気持ちを一番弱いおしんに当たるのです。

教室で教えるべきことは、読み書き、計算だけでいいのか?

これを機会に《教育の目的》についても考え直してみます。
イギリスの植民地だったインドを独立に導いたマハトマ・ ガンジー(1869‐1948)の教育思想を思い出したので、転記しておきます。

「ガンジーの言葉」の第8章に「教育」について書かれている一部分だけを、P.204より抜粋します。


***
私の言う教育とは、
子どもや大人
ー体、心、精神ー
の最善のものを全面的に引き出すことである。

読み書きの能力は、教育の目的ではなく、最初でさえもない。

その能力は、人が教育される手段の1つに過ぎず、それ自体は決して教育では無い。

***

また、他でもガンジーは、
無批判に取り入れられた西洋の学校教育を受けた結果、子どもたちが親の仕事を価値の劣るものと見下し、
仕事を継がなくなってしまう状況を取り上げ、

自分の置かれた環境に誇りをもてなくさせ、
家庭から子どもを引き離してしまうような教育のあり方を問題視した。

インドの学校には、いろいろな職業カーストに所属する少年 たちがいる(煉瓦工、鍛冶屋、大工、仕立て屋、靴屋など)が。

「教育を受け たら、自分たちがこれまでやってきた仕事の技術を高め、自らの仕事にさら に励んでいくのではなく、
そのような仕事は何か劣っていることとしてやめ てしまいます。そして、事務職に就くことが名誉なことと考えるのです」
と 述べています。

これを読み直して、
戦後の日本人が自信を失い、人々の不安が大きくなってきた点とも
どこか、重なる気がしました。

温故知新=
将来の事態を知りたいのなら、過去の経緯を考察すること。

今だからこそ、知ることと温故知新が重要ですね。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「母と暮らせば」

2016年01月04日 | オススメです
映画「母と暮らせば」を観ました。

オススメです。

吉永小百合さんと二宮和也さんが親子の役で、
長崎弁も上手、繊細な演技、息もぴったりでした。

家族や大切な人との別れ…。

広島、長崎の原子爆弾投下だけでなく、東日本大震災の時もそう。

病死、事故死でも突然の別れを余儀なくされてしまうこともあります。

また、関係が破局して、生きてお別れする場合だってそう、「別れ」は辛いものです。


突然市民の頭上に落とされた一発の原子爆弾の悲劇。
遺族は、心の準備ができないまま、遺体も特定されないまま
諦めきれない悔しさや、
持って行き場のない怒りを持って

戦後生き抜いて来られた複雑に葛藤する気持ちを
理解出来たように思いました。

惨さは表現せずに柔らかなタッチで、心に染み渡るように、
遺族だけでなく、亡くられた側の気持ちまで伝える
巧みな脚本の映画です。

実際70年前の長崎で、私の叔母さんは、原子爆弾投下の日、
爆心地近くの小学校の工場に学徒動員されていました。

私の母は、焼け野原を探しに行った時に、すさまじい光景にショックを受けた上に、

何度も探し回ったけれど、
とうとう人々の変わり果てた姿の中から
姉と特定するに至らなかったそうです。

その恐ろしい経験がトラウマになって、母は、蝉時雨の暑い夏になると、
50年経って、毎年、夜中に悪夢でうなされていました。

私は、小さい頃から母のトラウマ体験を目の当たりして育ちました。

その母が生きていたら、おそらくこの映画を一緒に観に行ったであろうと思い、
私は一人で観に行ってきました。

山田洋次監督が、井上ひさしさんの戯曲「父と暮らせば」の長崎版」母と暮らせば」の構想を引き継いだ映画だそうです。

描かれた原子爆弾投下の瞬間の描写は、トラウマ体験のある人や
小さな子どもが観ても大丈夫。


二宮和也さん演じる医学生の視点からのCGは、
原爆のグロテスクな恐ろしい部分をいっさい排除した上で、
人間が作り出した核というものがどれだけの威力で、
恐ろしい戦争兵器だということを見事に表現しています。

その一瞬に
一般市民の被害者の立場で、立ち会った感じさえ感じました。


戦争に翻弄される人々の細やかなこころのひだまで
本当に良く描かれていて、
亡くなった叔母や苦しんだ母を思い、目が腫れるほど、泣きました。

亡くなった叔母の分まで、幸せにならんといかんと思いました。

また、今の日本人が忘れかけている
私たちが本来持つ繊細さ、妬みの心、思いやりの心、親子愛、夫婦愛について考えさせられました。

観終わって、ジワジワと感動が私の中に広がってきて、また観たいと思う映画です。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《子どものうつ》

2015年11月21日 | オススメです

《子どものうつに気づいたら…》

さて、子どもさんのことで、お母さん方の悩みは尽きません。

子どものうつっぽい症状は、過眠や過食、イライラなどにも現れます。

「子どものうつ 心の叫び」
「子どものうつに気づけない」
という児童精神科医の本から抜粋して紹介します。

傳田健三著 佼成出版社、2007年
ー医者だから言えること、親にしかできないことー
 
この本では、子どものうつについて、事例を中心に解説してあります。


親子関係の重要性についてや、
自分も専門家だが、一人の親としては決してその道の達人として振る舞えるわけではないと書いてあります。

成長期・思春期の子どもの心のひたむきさと脆さ、それを支える親の大変さと切なさ、親の大切さが身に染みます。

 「子どもを見守ると云うことは、
子どもに手をかけたいという気持ちを我慢し、
失敗したらかわいそうだという親心を抑え、 親に頼ってくれない寂しさをこらえつつ、
同時にその成長と自立をかみしめながら、
温かい眼で観察することなのです。」
 
◯うつ病と診断した患者家族への説明

①今の状態は怠けや逃避ではなく、うつという身体の病気であること。

②十分な休養と薬物療法が必要であること。

今の状態は3ヶ月くらいで改善するが、
薬はその後もしばらく飲み続ける必要があり、
治療の全体としては1年くらいを考えること。

③うつの症状として、ふと
「生きていてもしかたがない」
などという考えが浮かぶかもしれないが、決して早まったことはしないこと。

④治療中、症状に一進一退があるが、あまり一喜一憂しないこと。

⑤重大な決断は、治療終了まで延期すること。

⑥今後どうしたらよいか一緒に考えていくこと。


◯うつを発症した子どもの家族に求められる変化

①子どものことを観察し、理解し、コミュニケーションをとる。

 子どもは依存と自律のはざまにありながら、心理的親離れと独り立ちを課題にしている。

②子どもの危機は家族全体の危機である。

③お互いに自分の意見を伝え合う。

④新しい視点から問題を捉え直す。


◯「見守ること」の難しさ

・子どものためを思ってすることが、子どもにとってはお節介であり、勧奨であり、大きなお世話。

・親は、子どもを見守りながら、必要なときのみ手を貸すという、とても大変な作業を行わなければならない。

・子どもが思春期を迎えたら、相手を独立した一人の人間として尊重することが必要。

・子どもを見守ると云うことは、
子どもに手をかけたいという気持ちを我慢し、
失敗したらかわいそうだという親心を抑え、
親に頼ってくれない寂しさをこらえつつ、
同時にその成長と自立をかみしめながら、
温かい眼で観察すること。

・親を責めてもよいことがないのは、
責められて落ち込んでいる親を見て、
子どもはなおいっそう申し訳ないと自分を責めてしまうから。


◯ 父親の寂しさ
 現代の父親は私も含めて、家でとても寂しい思いをしている。居場所がないのである。
 父親の寂しさは社会全体の問題。


◯子どもに問題が起きたときの十ヶ条

①両親で何度もじっくり話し合う

②適度な反省は必要だが、必要以上に自分たちを責めない。原因を追及しすぎない。

③これから何をすべきかを考える。これまでの自分たちの方法でうまくいかない場合は、別の方法を考えてみる。

④誰かに相談する。一人であるいは両親のみで問題を抱え込まない。

⑤相談機関の医師、カウンセラー、相談員などと信頼関係を築き、
情報を交換し合って、協力していく。
父親も相談機関に可能な限り行く。

⑥子どもの立場になって考える。子どもが病気の場合、病気について十分理解する。

⑦子どものよいところ、プラスの側面を見る。子どもが現在できている部分を評価する。

⑧子どもが思春期に達したら、これまでの対応を改め、一人の人格として尊重する。

⑨最終的には、自分たち両親が対応し、
自分たちが支え、自分たちが状況を変え、
自分たちが変わっていくしかないのだと腹をくくる。

自分たちが解決のためのキーパーソンであると認識する。

誰かにすべてを頼りたいという過剰な依存はあきらめ、
なおかつ何でも自分で背負い込むという意地も捨てるべし。

〔10〕全てを一気に変えることは考えない。
小さな変化を大事にする。
今、ここから、できることから始めていく。

 逆転満塁ホームランを狙わずに、
バントでコツコツと1点ずつ返していくという心構えが必要です。

◯親子の合い言葉

・「あせらず」「あわてず」「あきらめず」

・今、ここから、できることから始めよう

・ジャマイカ療法:「じゃあ、まあ、いいか~」


◯うつ病の診断基準(アメリカ精神医学会)
 以下のうち5つ以上が2週間以上持続。少なくとも1つはA症状
A.
(1)抑うつ気分・・・子ども、青年はイライラ感でもよい
(2)興味・喜びの減退
B.
(3)食欲不振、体重減少(ときに過食)
(4)不眠(ときに過眠)
(5)精神運動性の焦燥、または制止
(6)易疲労感、気力減退
(7)無価値感、過剰な罪悪感
(8)思考力・集中力減退、決断困難
(9)自殺念慮、自殺企図


◯うつ病治療の七原則

(1)軽いけれども治療の対象となる「不調」であって単なる「気のゆるみ」や「怠け」ではないことを告げる。

(2)できることなら、早い時期に心理的休息をとるほうが立ち直りやすいことを告げる。

(3)予想される治癒の時点を告げる。

(4)治療の間、自己破壊的な行動(例えば自殺企図など)をしないことを約束してもらう。

(5)治療中、症状に一進一退のあること(三寒四温的な起伏のあり得ること)を繰り返し告げる

(6)人生に関わる大決断は、治療終了まで延期するようアドバイスする。

(7)服薬の重要性、服薬で生じるかもしれない副作用をあらかじめ告げ、関心のある人にはその作用機序を説明する。


 アプローチの基本;
まず心身ともに疲れ果てている子どもに休息を勧め、干渉的にならないように傍らに寄り添うこと、

そして症状を確認しながら、つらかったこれまでの状況を理解し、元気が出てきたら、あせらずに少しずつ、これからできることを共に考えていくことに尽きる。

回復期は自分のできる力の60~70%程度にセーブする感覚で。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ササミのタンドリーチキン風

2015年11月18日 | オススメです
今日は、朝から福岡市立西高宮小学校にお邪魔しました。
雨の中、沢山のお母さん方が来てくださいました。
お世話になりました。

《親子でクッキング》

子どもの気持ち。

「お手伝いを1人でするのは嫌だけど、
お母さんやお父さんと一緒に出来るなら、楽しいからやりたい。
一緒にして欲しい。」

と、聴きます。

例えば、子どもと一緒に料理を楽しむ。

子どもも自立のための練習をする。

一石二鳥ですね。

今日は、ササミのタンドリーチキン風、
アンコールに応えて作り、またまた超簡単で好評でした。しかも、経済的。

お母さんも楽だし、子どもさんやパートナーと一緒に作ってみませんか?

フライ風にするのに、卵や小麦粉を使わず、
ヨーグルトで漬け込みます。

《ササミのタンドリーチキン風の焼きフライ》

【材料】
◯ササミ 5本
◯ヨーグルト 大さじ 5
◯カレー粉 大さじ 2
◯塩、こしょう 適宜

◯付け合わせの野菜(冷蔵庫にあるもので)
*お好みで、ケチャップ、ウスターソースなどのソース

【作り方】
①ササミは、スジをとり、塩、こしょう、カレー粉まぶし、ヨーグルトに最低30分漬け込む。(お肉が柔らかくなる)


②漬け込んだササミは、細かなパン粉を付ける。

③フライパンに少量のオリーブオイルをしき、表面にキツネ色の焼き色を付けたら、蓋をして、中弱火で5分蒸し焼きにする。中まで火が通れば、出来上がり。
今日は、火が強過ぎ、焼き上がりがイマイチでした。
まあ、それでもそのままでも美味しいし、お好みのソースで召し上がれ。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

0歳児教育より大切なのは、子どもを愛と優しさで包んであげること

2015年08月23日 | オススメです
映画『ベイビーズ トーク』で、
赤ちゃんがこんなことを考えてるのかなって思うとおもしろかったですが、

赤ちゃん自身から見た、妊娠中のこと、出産についてが分かってきたことをご存知でしょうか?

胎児の脳は、お母さんのこころを感じながら発達するそうです。

オススメの本があります。

トマス・バーニー著
「胎児は知っている母親のこころ」
日本教文社刊2.095円+税

これから赤ちゃんを産むお母さんや
お子さんが生まれたばかりのお母さんに
どうしたら、子どもの心を安定し、元気に育てるための、科学的なホルモンなどの研究によるアドバイスが書いてあります。

じつは私たちの心は、すでにお母さんのお腹の中ににいるときから作られている。

赤ちゃんが胎児期~出産~乳幼児期をどう過ごしたかが、その後の心の成長そして人生に大きな影響を与えている。

本書の著者バーニー博士は、赤ちゃんが胎内にいる間から生まれた直後、
そして2~3歳までの環境が赤ちゃんのこころの成長にどんな影響を与えるのかを研究してきた「周産期心理学」の世界的権威。

本書には、ベストセラーになった第1作『胎児は見ている』(祥伝社,82)以降の博士の20年来の研究成果が集大成されています。

博士がこの本でたくさんの科学的証拠をあげて語っているのは、

「妊娠中・出産時・出生後の赤ちゃんの脳(心)の発達に、お母さんの心の状態が驚くほど大きな影響を与えている」

ということです。

つまり赤ちゃんの心は、お母さんのこころを感じながら発達するということです。

そこからわかってきたことは、

●幸せなお母さんの脳からはエンドルフィンなどの幸せホルモンがたくさん分泌され、それは成長中の胎児の脳の「回路づくり」によい影響を与える

●反対に、家庭内や仕事での慢性的ストレスをかかえているお母さんの脳からはストレスホルモンが分泌され、胎児の脳に悪影響を与える。それは子どもが大きくなってからの人格にも影響するということです。


博士のアドバイスは本書の各章の「まとめ」と「育児のポイント」にたくさん紹介されていますが、そこからいくつかご紹介します。

子どもを産むお母さん、お父さんに役立つ知識がいっぱいです。

●0歳児教育よりも大切なのは、子どもを愛とやさしさで包んであげること。

子どもが心から安心できる環境で成長できれば、子どもの脳の学習能力は自然に伸びていく。

●胎児のころから子どもに愛情をもって話しかけてあげよう。

お腹の赤ちゃんには人間のすべての感覚・意識・記憶力・感情がすでにそなわっている。(その体験を後年「胎内記憶」として思い出すのです)

●お母さんの「しあわせ脳」とつながって誕生し、成長した赤ちゃんは、よく食べよく眠り、めったに泣かない。

●誕生は、温かく心地よい子宮からいきなり寒くて騒々しい外界への移行。

病院での医療的処置の痛みは、小さな赤ちゃんには大人の何倍もの苦痛となる。

バーストラウマ(誕生時のトラウマ)をなるべく作らないように、できるだけソフトでやさしい、自然なお産のスタイルを選ぼう。

●お母さんが外で働くためには「0歳児保育」は便利かもしれないが、子どものしあわせな成長と人格形成のためには、心理学的に見て最低2年間はできるだけ子どもと一緒に過ごすことが望ましい。

その体験は、子どもが大きくなって社会生活をしていくうえでの大切な基盤になる。

日本にも「三つ子の魂百まで」という素晴らしい言葉がありますが、
胎児期からの大切さは、言われてきましたが、

・胎児は、人間のすべての感情や知覚をすでに持っている

・受胎から出産までの母親の精神状態が、あかちの人格づくりを大きく左右する

・母親の慢性的ストレスは、神経ホルモンを通じて胎児の脳に悪影響をおよぼす

・母と子のシンクロ「同調」した反応の返し合いが、健康な脳の回路を作る

・十分に愛されなかった赤ちゃんは、怒りやすく暴力的な若者に育ちやすい
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ねずみ女房

2015年08月04日 | オススメです
ゴッデン作の絵本「ねずみ女房」オススメです。ネズミの物語なんですが、
人間の姿が重なる童話です。

「あるところに、一ぴきの小さな女房ねずみがいて、そのねずみは、他のねずみと違いました。」

平凡な毎日を送るねずみ女房。

「このねずみは、他のめすねずみのすることを、みな、しました。

やがて産みたいと思っている赤んぼうたちのための巣も作りました。

だんなさんや自分の食べる食べ物のかけらも集めました。

『これ以上、何がほしいというんだな?』と、おすねずみは聞きました。

めすねずみには、何がほしいのかわかりませんでした。
でも、まだ、今もっていない、何かが、ほしかったのです。」

ある日、ねずみの住む家に、一羽の捕まえらたハトが連れてこられました。

家の主人は、そのハトを居間の棚の上の金の鳥かごに入れました。

ハトは、エサを食べませんでした。

ねずみは豆ほしさに鳥かごのところにやってきます。

やがて、ねずみ女房は、
ハトから、自分の知らない広い外の世界の話を聞くようになります。

毎日ハトは、ねずみ女房に、窓の外の世界の話を、自分が空を飛んでいたとき見たように話して聞かせます。

ねずみ女房は、遠くを見るような目つきをしていました。

そしてある日、ねずみは、巣にいっぱいになるほどの子どもを産みました。

ねずみ女房は、赤んぼうたちをとてもかわいがり、幾日かの間、他のことなど何一つ考えられませんでした。

しばらくして、ねずみ女房は
再びハトに会いに、窓じきいに上っていきました。

ハトの、なんと変わり果てていたことでしょう。

ハトは、ねずみ女房がたずねて行かなかった間、ほとんど何も食べていなかったのです。

「おまえさん、どぅこかへ、とぅこかへ、どぅこかへ行ってしまったかと思ったよ。」
ハトが言います。

ねずみ女房のヒゲの先には、ハトのために流した小さな涙がとまっています。
ねずみ女房が家に帰ると、おすねずみはねずみ女房の耳にかみつきます。

ねずみ女房は、ハトのことを考えると眠れませんでした。

そして、とうとうある晩、こっそりと鳥かごのある場所へ行くと、
ねずみ女房は、渾身の力を込めて、鳥かごの留め金をはずし、ハトを外に逃がします。

ねずみ女房は思います。
「ああ、あれが、飛ぶということなんだわ。」

もう誰も、丘のことや、麦畑のことや、雲のことを話してくれるものはなくなりました。

ねずみ女房の目に涙が宿ります。

ねずみ女房は涙をまぶたで叩き落とし、また外を見ました。

とうとう、ねずみ女房は、外の世界を見ました。

「わたしにはそれほど不思議なものじゃない。
だって、わたし、見たんだもの。

ハトに話してもらわなくても、わたし、自分で見たんだもの。

わたし、自分の力で見ることができるんだわ。」

ねずみは、そう言って、ゆっくり、誇らしい気持ちで寝床に戻りました。

ねずみは、老いてその子どもや孫、ひ孫にひいひい孫に敬われ、大事にされました。

おばあさんねずみは、見かけはひいひい孫たちと同じでした。
でも、どこか、ちょっと変わっていました。

「他のねずみたちの知らないことを知っているからだと、わたし(作者)は思います。」

ねずみ女房は、家事、目の前のしなくてはならないことをこなし、時間をとられながらも、
心は窓の外に向かって開いている。


決して卑屈にならず、
自分という存在は、誰のものでもなく自分のものであることを忘れないねずみ女房。

童話ですが、このストーリーを丁寧に読むと

外の世界に心を開いていくねずみ女房の姿を通して
私たちに色んなことを感じ、考えさせてくれます。


絵本「ねずみ女房」 福音館書店 
ルーマー・ゴッデン 作
W・P・デュボア 画
石井桃子 訳




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「インサイド・ヘッド」

2015年07月24日 | オススメです

講演会でお話ししている感情の大切さ。
自分の感情を大切にすること。
人の感情も理解し、共感すること。


ヨロコビ
カナシミ
ビビリ
ムカムカ
イカリ

映画「インサイド・ヘッド」
オススメです。

人の心や性格について描かれていて
「頭の中」というタイトルからは、ピンと来なかったけど、頭の中の5つの感情たち――ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミのお話。
人は、生まれてからどんな感情が発達し、

それらの感情経験により、
人の性格ができ
ミスコミュニケーションがどうやって起こっているのか
人が幸せになるには、どんな感情が大切で
子どもにどう接することが、その子の幸せにつながるか

などと、自分や他人の感情理解と共感について描かれている脳科学や発達心理学、心理療法的な中身が含まれていて
私には、大変面白ろく、ジーンときました。

親子でも、
一人でも
感情の大切さを感じて、楽しむ良いチャンスだと思います。
ヨロコビ、JOYちゃんを観てたら
なぜか「鉄腕アトム」を思い出しました。表情というか、キャラが似てるのかなあ~

英語の原題は、「INSIDE OUT」

これは、「裏返し」という意味になり、日本の「頭の中」とはかなり違いますね。

作品の意味合いを考えると、原題の方がしっくりくるのかな。

5年かけて製作されたそう。

世界初の長編フルCGアニメーション『トイ・ストーリー』から20周年を記念した作品。

『カールじいさんの空飛ぶ家』でアカデミー賞を受賞したドクター監督は、
一緒に来日した家族やカルメン共同監督とともに、
スタジオジブリを訪問し、宮崎駿監督と対面したのだとか。

「とても作品を気に入ってくださり、感激しました。
特に宮崎監督は、主人公の女の子がお気に入りだと言い、
モデルになった私の娘を見ながら『なるほどね』という表情だった」(ドクター監督)














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心のケア 予防という考え方

2015年07月08日 | オススメです
《心のケア 予防という考え方》

山口県周南市にある海風診療所に勉強に行って来ました。予防医学について沼田光生先生にご講義いただきました。

今回は、理学療法士さん、歯医者さん、看護師さん、心理カウンセラー、主婦など
様々な立場、職業の人たちを誘って行きました。

何度聴いても、クライアントさんや自分、家族のためにもなる大切なお話しです。

アメリカなどでは、病院にかかるのに何百万円もかかったりするので、
簡単に病院にかかれないので、病気になってからでは大変なので、
病気にならないようにと予防医学が進んでいるそうです。

沼田先生は、オーソモレキュラー医学、分子整合栄養医学を診療所でされています。

私の知っている言葉で表現すると、いわゆる「未病」の段階で健康に戻して行こうという考え方です。

予防医学なので、気軽に遊びに行ける診療所を目指し、ガラス張りのお洒落な三階建ての建物です。

新幹線の徳山駅から徒歩10分くらい、市役所の近くにあります。

興味深い話が沢山。

人類700万年の歴史は、飢餓との戦いで、血糖値が低い時に分泌されるホルモンは、5種類もあるのに、
血糖値が高くなった時に分泌されるホルモンは、インスリンしかない。

だから、同じ内容の食事をするのに、ご飯から食べると血糖値が乱高下して、イライラしたり、攻撃的になるが、
野菜やお肉などを先に食べてから、ご飯を食べる方が血糖値が上がりにくいそうです。

そして、コレステロールは、食べ物から形成されるの外因性は、3割。

体内形成の内因性は、7割だそうです。

ナイアシン欠乏により、幻覚が見えてしまうこともあるそうです。

また、氷を食べてばかりいる、いわゆる《氷食症》は、鉄欠乏だそうです。

沼田先生がこうしたお話しをしてくださるのは、
病気になってしまって手遅れにならないように病気を予防して、みんなが健康で、幸せになって欲しいから。

先生が予防医学で大切にしておられるのは、

ニコニコ、テクテク、カムカム


ニコニコ…ストレスを軽減し

テクテク…筋肉量を増やし血流を良くし

カムカム…腸内環境を整える


海風診療所の三階では、私たちの仲間の心理カウンセラーがカウンセリングをしています。

沼田先生は、お一人お一人を大切に予防医療と終末医療に取り組んでおられます。

先生曰く、ニコニコ、テクテク、カムカム
この順番で大事だそうです。

心のケアを大事にしましょう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

瞑想

2015年07月02日 | オススメです
《心の観察》

豊かな人生の技法ー
瞑想とは、心の観察になります。

心穏やかにゆったりとなります。

頭の中も静かになります。

長時間あれば、からだも軽くなります。

京都に瞑想を修行に行って以来、
ほんの5分でも時間を見つけては、瞑想しています。

以下、本からの引用です。
出典
ウィリアム・ハート著
「ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想」春秋社


からだの感覚を観察することによって心の観察ができることになる。

真理の正体を見きわめるには、感覚の観察を欠くことができない。

この世界で出会うものはすべて、わたしたちのからだのなかに感覚を引き起こす、

感覚は心とからだの交差点である。

呼吸に意識を置く瞑想をするときは、もっぱら自然な呼吸を観察し、呼吸をコントロールしたり操作したりしない。

ヴィパッサナーの瞑想でも自然な身体の感覚を観察する。

頭から足先まで足先から頭まで左の手足から右の手足へと、順序よく体に意識を巡らせて行く。

その時、特別な感覚を追いかけたり、避けたりしてはいけない。

ただひたすら体の感覚を冷静に観察し、どのような感覚が現れようと、それに意識を置く。

感覚は、じつに千差万別である。

熱感、冷感、重さ、軽さ、かゆみ、動悸、収縮、拡張、圧迫、痛み、しびれ、拍動、波動、などなど。

この瞑想は何か変わった感覚を探し求めるのではない。

普通の体の感覚を淡々と観察していくのである。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《感情を感じやすいことは幸せの鍵》

2015年06月29日 | オススメです
《感情を感じやすいことは幸せの鍵》

10日間瞑想してつくづく体感、
さらに、最近カウンセリングを受けて
色んなことを理論的に理解するのだけでなく
《経験による知恵》が最も大切だと、改めて思います。

感情を感じるのが苦手な日本人のために、倉成先生が工夫して作られた《感情処理法》があって良かったとつくづく思います。

理不尽なこと、不当な扱いを受けた時に《怒り》を感じることで、問題解決のパワーになります。
《怒り》は、生きていくのに必要な感情です。

なのに、私はホントに《怒り》を感じるのが、下手。
怒りを抑えてしまう人は、日本人に多いと思います。

私の場合、これまで《抑圧した怒り》が身体症状になることが多くて、
咳、肩凝り、めまい、吐き気、痒み、後頭部の痛み、背骨の痛み、腰痛
を感じることが多かったです。

感情処理法のおかげで、今では身体症状もかなり減ってます。

人のことでは、味方して、怒ることが上手なのに!

私は、他者からの《否定的なストロークを受け取り》、
その上、《拒否するのが苦手》で
ついつい自己否定して考えてしまうので、ひとたび

「○○さんが、あなたのこと~って言ってたよ」
などと人から聞くと
それが心理ゲームと分かっていても
《怒り》を感じるのは難しく
「自分がおかしいのかな」とか、
「自分が悪いんだ」とか
「自分は必要ない」とか
「自分は嫌われてる」とか
考えてしまい、
そのグループから居なくなってしまいたくなる。

どのグループに属していても、心理ゲームは、あるので
わりと頻繁に居なくなってしまいたくなる。

だから、いじめにあって、学校に行けなくなる子どもの気持ちは痛いほどよくわかります。

《感情処理法》が無ければ、私もおそらくカウンセラーを14年続けられてなかったと思います。

14年くらい前は、完璧でない自分は、カウンセラーや講師をする資格がないと落ち込み、辞めたいと思ってしまう癖(脚本)がありカウンセリングを受けていました。

最近は、この感情型(人格適応論でいう熱狂的過剰反応者)の逃避口、《地理的治癒》を閉ざすカウンセリングに取り組んでいます。

怒りが苦手で、相手が怖いと感じると《自分が悪い》という思考に繋がる
つまり、感情型特有の感情で考える「考えるな」

それでも、理不尽なことを言われたり、不当な扱いを受けた時には、
自己否定に入ってしまう。

例えば、睨まれる目が怖いとか。

真顔は、だいぶ大丈夫になりましたが、睨まれると、まだまだ逃げたくなってました。

数日前、カウンセリングを受けてみて、少し変化を感じます。

すぐには、ピンと来ないけど、少し考えて「理不尽だ」と思うようになってます。

時間差は、まだあるけど、アダルト(冷静で客観的に)で考えられるようになってる。

これからも《怒りを自然に感じる》ことに取り組めばいいんだと思います。

もう少し、道のりがありそう。

書いてて気が付いたけど、感情優位なことを自分で責めてたみたいです。

感情を感じやすいことは、考える邪魔にはなってるから、 その欠点が減りさえすれば 返って長所になるんじゃないかって思えてきました。

《感情を感じやすいことは、悪くない》

それに、客観的な思考が加われば、百人力!

感情を感じることは、人生を彩り豊かにし、幸せを感じる素晴らしい能力だから、
今からでも感じることを自分に許可してあげて。

写真は、倉成先生の感情処理法の載った最新刊
「交流分析にもとづくカウンセリング」
オススメです。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小冊子《そして、親になる》

2015年06月27日 | オススメです
長崎に行ってきました。
保護者支援・教育研究所発行の小冊子が出来上がりました。
長崎新聞の記事です。

この本には、
子どもが親から無条件に愛されたと感じ、
幼少期から安定した親子関係を築くことが出来れば、
自分への自信と他者や社会に対する信頼感が生まれ、社会に積極的に関わろうとする《生きる力》が育つという《愛着形成》の重要性が書いてあります。《子どもは抱きしめられた肌の感覚、温かさを頼りに、それが心地よく安心できるものであれば、自分が受け入れられていることを感じ、自分・他者・社会を肯定できるようになっていく》

ところが、幼児期に愛着形成ができておらず、心の不安定な子どもが増加しているのが現状です。

しかも、愛着形成が出来ていない問題が、
この10年で圧倒的に増えていて、
私たちカウンセラーや学校の先生方は、間違いなく危機的状況だと感じているから、
この冊子が出来上がりました。

親自身の愛着形成が不十分で子どもにうまく愛情を伝えられず、
その子どもも愛着形成が出来ないという《負の連鎖》となってしまいます。


小冊子《そして、親になる》は、博多駅前のカウンセリングルームに置いてます。

また、お問い合わせは、長崎女子短大、保護者支援・教育研究所までお願いします。
平日午前9時~午後3時までです。
電話番号は、(095)895-7211です。


保護者支援・教育研究所を作られた
元長崎県こども未来課の
長崎女子短大の浦川未子学長とお話ししていると、
論語の言葉を思い出します。
《君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず》

くんしはわしてどうぜず、しょうじんはどうじてわせず

《君子は和して同ぜず小人は同じて和せず》とは、

すぐれた人物は協調はするが、主体性を失わず、むやみに同調したりしない。

つまらない人物はたやすく同調するが、心から親しくなることはないということ。

信念をしっかり持った上で、人々と協調し、
そして、主体性を失わない。

こどもを救いたい。

こどもが幸せになってもらいたい。

2度と子どもが加害者にも被害者にもさせたくない。

その一点を貫く素敵な生き方です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《笑ってこらえて》

2015年06月24日 | オススメです
《笑ってこらえて》
私の両親は、怒りを使うのが苦手で、笑ってこらえるタイプでした。

子どもは、両親をモデルにするものです。

日本人には、怒りを使うのが苦手な人がとても多いと思います。

《不当だ》《オカシイ》と、
怒りをハッキリ表現して、その後すぐに仲直りするシーン。
外国の映画を観て、ビックリすることがあります。
怒りの使い方、上手だなあ。

気が遠くなるほど、私は、怒りを使うことに抵抗があったことに
ようやく気がつきました。

怒りは、必要な感情。

理不尽なこと、不当な扱いを受けた時に、
腹を立てることで問題解決のパワーになります。

なのに、怒りを使うことにネガティヴなんです。


だから、我慢して笑ってしまったり、
笑ってこらえて、後で愚痴になったりしてしまいます。

怒りを抑えると、自分が悪いと思ったり、
自尊感情が低くなったり、
やる気がなくなったり、うつっぽくなってしまいます。

怒りを使うことに抵抗のある両親は、白い小さなウサギさんのイメージ。

そして、私は、これまで自分がまるで
《ヘビに睨まれたカエル》だと感じることがあったけど、
睨む相手に怒りを抑えるから怯えるのだと分かりました。

その上、攻撃と怒りがごっちゃになってしまっていました。

怒りは、攻撃と違い、
とても冷静な《イヤだ》《オカシイ》という感覚。

雨の熊本城 前 倉成先生のワークショップにて。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分の能力に気づく

2015年06月19日 | オススメです
人を羨ましいと思うことは、ありますか?

Envy is ignorance, Imitation is Suicide.

妬みは無知であり、真似は自殺である。

エマーソンの言葉です。

倉成先生の最新刊「交流分析にもとづくカウンセリング」
という本に引用されていた言葉。


この言葉は、文脈から、
自分の才能を知り、自分の良さを認めることの大切を書いてあるようです。

エマーソンは、他の人を真似しようとしていることは
自分を殺すようなものであると言っています。

他の誰かになろうとしたり、他の誰かが羨ましいと思うことは、
自分の良さを知らない無知なのだと。

あなたがあなた自身の能力を知り、
自分の良さを認めて自分を生きることが大切です。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

分かち合える幸福こそが、本当の幸福である

2015年06月19日 | オススメです

鎌倉のお寺で

「この紫陽花キレイ」

「お寺のカレー、美味しい」

と、分かち合える喜び!

ショーン・ペンの監督作品 映画「荒野へ イントゥ・ザ・ワイルド」」の中で
ノンフィクションの実在した人物の名言があります。

"Happiness only real when shared"  
Christopher McCandless

幸せは、分かち合う時にのみ本物になる
クリストファー マッカンデス

=分かち合える幸福こそが、本当の幸福である

1992年アメリカ最北部、アラスカの荒野でクリストファーという若者の死体が発見された。

裕福な家庭に育った優等生の彼は、全てを捨てて旅立ち、
2年間の放浪の果てにアラスカで最期を迎え、
人々に衝撃を与えた。

ジャーナリストで登山家のジョン・クラカワーはこの出来事を綿密に取材し、

ノンフィクション「荒野へ(原題:Into The Wild)」を発表、一躍ベストセラーとなった。

この「荒野へ」に激しく心揺さぶられたショーン・ペンが10年近くをかけて映画化権を獲得。

実力派のスタッフ&キャストが結集し、ついに映画「イントゥ・ザ・ワイルド」が完成した。

理想と現実のギャップに悩み、全てを捨てて真実を追い求めた主人公の姿は、見る者すべてに衝撃を与える。

旅の終わりに彼が知った“真実の幸福”がタイトルの言葉。

映画『荒野へ(原題:Into The Wild)』より

監督・脚本 ショーン・ペン、
主演 エミール・ハーシュ、2007年。

それにしても鎌倉、
特に江ノ電周辺に人が多くてびっくりしました。
どうもslam dunkのファンみたいです。
鎌倉高校駅で降りて、写真撮ってました。


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする