ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

いじめ

2012年07月18日 | メッセージ
大津市の事件、知れば知る程、心が痛いです。
もう二度と、かけがえのない命を失うことのないよう
私たち、大人が学びましょう。

カウンセラーとしての経験から、いじめのない学校は、残念ながら
ないと思っています。
いや、ないと思って見てあげるべきだと考えます。

6年前のことです。
ある時、いじめで苦しむ子どもさんのお母さんから
相談を受け、不登校になった子どもさんのカウンセリングをし、
その子の傷が癒えて、学校に戻ったあと、その学校での話。
その学校にPTAの講演会に呼んでいただきました。
校長先生が、これから、私の講演が始まるという時の保護者に向けた挨拶の中で、
「小学校からの親同士のしこりで、
中学校になって、それをいじめというのは、止めてください。
家庭の問題を学校のせいにするのも止めてください。」
と、怒っていらっしゃいました。

実際、親子さんは、「子どもがいじめで学校に行けない」
と、何度も先生に相談に行かれたと聞いていました。

思えば…ちょうどあの頃、今のように、連日マスコミでいじめ問題が取り上げられていたからだと思います。

2006年10月11日夜、
福岡県の中学2年当時13歳の男子生徒が、
自宅倉庫で首を吊って自殺しているのを祖父が発見しました。
ズボンのポケットなどに複数のメモがあり、
「いじめられて、もういきていけない」
「いじめが原因です。さようなら」などと記していました。
その後の調べで、いじめは元担任の”からかい”から始まったものとされました。

たとえ、先生がいじめに加担していなくても、
いじめがないものとして、何もしない、守らない対応すると、何も対策を講じない大人もいじめの構造の一員になってしまうことを知って欲しいです。
「知らんぷり」することで、さらに、その問題は悪化し、いじめられている子どもの心の傷は、
益々大きく、深くなってしまいます。
だから、「知らんぷり」は、絶対ダメ‼
命の危機に瀕しているかもしれませんから、
勇気を持って守ることが、大切です。

さらに、いじめた加害者におとがめのないと、反省することなく
ターゲットを変えいじめを続けるか、
今度は、自分がいじめられる側になってしまうことも多く、負の連鎖は断ち切れません。

親として考えられる防衛策としては、いじめられているかもしれない子どもの信号を
家庭での様子でキャッチし、
親が守ること。

例えば、口数が少なくなった。
笑わなくなった。
大音量で、ロックや中島みゆきを聞くようになったなど。

詳しいことは、私の師匠の本に書いてあります。
「いじめで受ける心の傷とその対処法-その時大人はどうするか?」
倉成 央著
チーム医療出版
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4885091020/ref=aw_cr_item_title
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子どもに関わる大人に、
是非読んでもらいたいオススメの一冊です。
コメント (3)
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