ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

ただ ここに居るということ

2014年02月14日 | カウンセリング
夢を見てうなされること、ありますか?

夢は、興味深いもの。

だけど、たいていすぐに忘れてしまいます。

枕元にメモを置いといて、忘れないうちに書き留めて、探ることもあります。

最新の脳科学では、寝ている間に記録した夢を映像化しようと試みているそうです。

有名な分析家ユングも夢分析をしました。

夢を知ることは、無意識を探り
その無意識に押しやられた感情を浄化することは
今の問題解決に大きく繋がるので、
カウンセリングで取り上げることがあります。

あるカウンセラーが、
目があかないで困っている夢を見て、
うなされたと訴えてきました。

悪夢を見なくなりたいというのです。

こんな時、私たちは、繰り返し見る夢の深層心理を知るために、
ゲシュタルト療法の技法を使います。


ゲシュタルト療法は、精神分析医フリッツ・パールズによって創られた
「今、ここ」での気づきを重視する実践的な心理療法。

ゲシュタルトでは夢を分析や解釈するより、
パールズは「夢に命を吹き込むこと」が大切だと語ったそうです。

夢に「命」を与えるために、
夢の中に出て来た人物、動物、風景になって夢を体験します。

夢の中に登場した全ての人物、風景、動物は、
その人自身の一部分であるととらえます。

例えば、もしあなたが鬼に追いかけられている夢を見たときに、
あなたも鬼もあなた自身であり、
気づいていないある側面を表現するために登場したと考えます。

夢の中の断片として登場した人物、動物、景色、家などをパズルのように
「意味ある」ものへと統合していくのが夢のワークです。

開かない重いまぶたから
そのカウンセラーは、見ないようにしているものに気づきました。

自分の技術の未熟さで、クライアントさんの問題解決が遅くなってしまってるのではないか?
もっと、有能なカウンセラーなら?

クライアントさんは、こう答えます。
「私は、技術について分からない。
ただ、安心して信じて来ているだけだ」と。

カウンセラーは、初めて気付きます。
「ああ、私は値引きをしていた。
私は、見ていなかった。
クライアントさんが安心して信じて来ていることを…。
ただ、カウンセラーとして、ここに居ることが大事なんだ。
寄りそうとは、そういうことか…」と。

「私は、クライアントさんを見ていなかった。
私は、クライアントさんを見ます。」

彼女の目が開いた。


カウンセリングの技術も大切にしながら、
クライアントさんの中にある無限の可能性を信じて寄り添う心
大事なんですね。

写真は、最近作ったシュタイナーのウォードルフ人形
赤ちゃん人形二体


お洋服を着せてみました。

コメント (1)
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