ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

安易な考えから人権侵害になることも

2016年03月04日 | メッセージ

《人権侵害について》

路上で物乞いする発展途上国の子どもたちにお金を渡してしまうと
子どもに物乞いをさせるために学校に行かせず、
親は働かずに、子どもを使っていて
我々先進国の人間が
「可哀想」とか、支援だと思ってやったことが
何の援助にもならないこともあるんだそうです。

「観光地で物乞いする子どもには、むしろお金をあげない方がいい」
とカンボジアの人から聞きました。

観光地を訪れた人が物乞いをする子どもにお金をあげてしまうせいで
子どもは、学校にも行かせてもらえなくなっているのです。

不用意にお金をあげることが、
子どもへの人権侵害になってしまってることになります。


また、先進国日本では、先進国とは思えないほど、多くの女性への人権侵害があります。

そのうち、歪んだ性描写は、男性が作り出した偏った妄想で、
女性は苦しんでいることを知らなければなりません。

需要の側にも問題意識が必要で、安易な考えで消費してはいけません。

今日のニュース記事を転記します。

***
若い女性たちがアダルトビデオに強制出演させられているという実態を
約半年かけて調査したNPO法人ヒューマンライツ・ナウは
3月3日、東京・霞が関の弁護士会館で記者会見を開き、調査結果を発表した。

同団体の事務局長をつとめる伊藤和子弁護士は「女性たちは意に反して性行為を強要、撮影されて、奴隷のような状況に追い込まれている。深刻な人権侵害だ」
と訴えた。

今回の調査に協力した支援団体
「ポルノ被害と性暴力を考える会」などによると、
昨年1年間にアダルトビデオ出演に関する相談は81件にのぼったという。

ヒューマンライツ・ナウのウェブサイト上で発表された調査報告書には、
法外な違約金を請求されてアダルトビデオへの出演を強要されたケースなど
10の事例が紹介されている。

ヒューマンライツ・ナウは、調査結果にもとづいて、
アダルトビデオのプロダクションやメーカーなどを監督する省庁の設置や、
不当・違法な勧誘の禁止、
女性の意に反して出演させることの禁止、
禁止事項に反する場合の刑事罰などを盛り込んだ提言も報告書にまとめた。

今後、内閣府など関係省庁に対して提言する予定だ。

●「AVの需要についても社会問題にしなければならない」

報告書の事例にあがった女性たちは、スカウトから
「モデルにならない?」と声をかけられたり、撮影直前までアダルトビデオだと知らされないといった状況で、
契約書や違約金などをたてに出演を強要されていたという。

ヒューマンライツ・ナウの副理事長をつとめる後藤弘子・千葉大教授は会見で
「若い女性たちは、社会的な力が足りないところに漬け込まれて、食い物にされている」
「このような人権侵害には、刑事罰をもってのぞむ必要がある」
と強調していた。

「ポルノ被害と性暴力を考える会」世話人の宮本節子氏は
「これだけ多くの被害者が生まれるのは、(アダルトビデオの)需要があるからだ。

日本社会には、需要を喚起することにアクセルはあるが、ブレーキは一切ない。
この需要についても、社会問題としていかなければならない」と話していた。

調査報告書に掲載された事例を紹介した記事はこちら。

「自殺に追い込まれた」AV出演強要の調査報告書公表

●販売され続けることが精神的負担、首を吊って自殺

気の弱い性格だったDさんは、X社の複数のスカウトマンから取り囲まれて説得を受けて、出演の承諾した。出演直後に強く後悔したが、その後も出演を強要された。Dさんは半年ほどの間に、複数のAVに出演した。

DさんはX社との契約を解除することができたが、自分のAVが販売され続けていることに、次第に精神的に追い詰められていった。被害者支援団体に相談し、弁護士にAVの販売停止交渉を依頼することを決意した。しかし、実際に依頼する直前に、首を吊って自殺したという。

(弁護士ドットコムニュース)
https://www.bengo4.com/internet/n_4368/
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