木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

兵庫県三木、そして神戸へ

2009-03-08 22:23:26 | 道具
兵庫県三木の千代鶴貞秀さんより電話をいただき行ってきました。


千代鶴さんは、時流に流されず、先代から受け継いだ技を守りさらに磨きをかけて本当に良く切れるカンナを作り続けておられます。

工房でしばらくお話しした後一緒に神戸へ
行き先は、西区岩岡の吉岡建築

そう、吉岡棟梁の工房です。
前におうかがいしたのは10年以上前


日曜日なので誰も仕事はされていませんが、前と変わらず、気迫が伝わってくるような作業場です。

倉庫にはたくさんの材木が

一見無造作に積み上げてあるこの板、幅1.2m、長さ4.5m厚み10cm 全面に縮みの入った栃の一枚板です。
この板の共木で座卓を作らせてもらうことになりました。

こんな板が

あちらにも


こちらにも
これらのほとんどは営林署等の入札で仕入れて材に挽いたものです。
内地の天然木(植林された材ではないもの)を使った家を安い値段で建てたいという思いからされています。
でもその良さをわかってもらえる人が少ないと嘆いておられました。

神吉さん(千代鶴さん)、吉岡さんとはもう20年以上のおつきあい。鉋や道具について、木について、仕事について・・・本当にいろいろなことを教えていただきました。
震災以来建築状況も様変わりしてしまい、鉋や鑿を使う仕事、伝統の技を引き継いでいく仕事がどんどん減っている現状の中でも何とかそれを残していきたいと頑張っておられます。
5時間ほどの時間があっという間に過ぎてしまいました。本当に楽しく充実した時間でした。神吉さん、吉岡さんありがとうございました。

コメント
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