木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

杉テーブルの脚

2010-10-09 21:01:30 | 木工
テーブルの脚の部材のほぞ穴あけ、ほぞ切り

テーブル4台分となると部材の数が多く、板脚のほぞが上下2×8本で16。
板脚の補強を兼ねて両側に立てる束のほぞが2×16本で32。
貫のほぞが2×4本で8 合計56 したがってほぞ穴も56掘りました。

ここまでは機械を使っての作業ですが、ほぞをできるだけ固く仕上げるため、後は手作業で調整していきます。

ほぞの調整が完了。
一つ一つのほぞの具合は確認していますが、脚全体を組んでしまうと抜けなくなってしまうので仮組みはしません。
仕上げ削りをしてから一発勝負です。ちょっと不安は残るのですが・・・。

ほぞの調整で活躍した道具

千代鶴貞秀作きわ鉋。寸六の刃の幅があります。もう20年ほど前に作ってもらいました。


切れ味抜群です。
その横にあるのは、底さらい鑿。京鍛冶今井義延作です。


コメント (2)
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