木工芸・漆・道具        

 木肌の美しさに惹かれ、指物の伝統技術と道具に魅せられて・・・・・ 木工芸 市川 (宇治市炭山)

欅下駄箱 戸の制作

2011-05-16 22:51:54 | 木工
欅下駄箱の制作もいよいよ佳境に入り、戸の制作。

仮組みした框の目違い払い。
もう一度分解して、鏡板を嵌める小穴を突きます。


鏡板も仕上げの鉋削り。空気が乾燥している時は板の反りも大きく、薄板を削るのはちょっと厄介です。
鏡板にはルーターで大きくさじ面を取りました。


小穴を突き、切り面を取った框材。

切り面の仕上げに使ったのがこの鉋。

自由定規付面取鉋。刃は「も作」。
この鉋、刃もさることながら定規部の作りが実にすばらしい。
中に鉋を嵌める時も、木製のネジを回して定規の開きを加減するのも、堅すぎず緩すぎない実に良い感触。


戸の引き手は神代欅で作りました。
戸の縦框に溝を掘り、手がかりを掘った神代欅の材をはめ込みました。



面一に削ってできあがり。


開き戸の取っ手もいつものデザインを変え、戸の引き手と似たイメージにしました。


最後に框材の仕上げ削りをして、


組み立て。


ノリが乾くまではハタガネで固定。

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