◇メッセージ・イン・ア・ボトル(1999年 アメリカ 131分)
原題/Message in a Bottle
監督/ルイス・マンドーキ 音楽/ガブリエル・ヤレド
出演/ケビン・コスナー ロビン・ライト ポール・ニューマン ジョン・サヴェージ
◇ニコラス・スパークス『メッセージ・イン・ア・ボトル』より
昔から、手紙を瓶につめて海に流すというのは、ロマンチックな行為の典型ってされてきたけど、それがそのまんま物語になってるのって、どれくらいあるんだろう?
そういうことからいうと、使い古されて、ときにはパロディにしかならない世界を、ほんと、まるきりストレートに描いてるだけでも、もしかしたら希少価値のある映画かもしれない。
ただまあ、父親に「新しい愛に生きろ」と後押しされたこともあって、亡き妻への新たな手紙をポケットに入れて船出したものの、嵐の中で救助を待つ女性を助けるのとひきかえに自分の命を落としてしまうという、なんの伏線もない唐突なとってつけたような幕引きは、如何にも泣かせの意図が見え見えで、ある意味ひきょうかもしれないけど、こういう運命のいたずらのような悲恋に涙しちゃう女の人は少なくないんだろな~。
ま、晩年のポール・ニューマンが妙に縮んだ印象はあるものの、渋い演技で良だったんで、さしひき0にしましょ。
でも、新聞記者のロビン・ライトが「赤ワインで良かった?」といっては、いかんね。
赤ワインでも良いかしら?、でしょ。