◇キル・ビル Vol.2(2004年 アメリカ 136分)
原題/Kill Bill : Vol.2
監督・脚本/クエンティン・タランティーノ 音楽/RZA ラーズ・ウルリッヒ
出演/ユマ・サーマン ダリル・ハンナ サミュエル・L・ジャクソン ゴードン・ラウ
◇エンディングは『怨み節』
棺桶ってのは、強烈だ。
子どもとの邂逅も含めて『ダブル・ジョパティ』にも同じような場面があったような。
西洋人は棺桶に閉じ込められる事に潜在的な恐怖があるらしいけど、実をいえば、ぼくもそうだ。
棺桶の中はやすらぐとか、癒されるとかいうけど、冗談じゃない。お葬式が終わって火葬場に移動してから蘇生したらどうするんだ。棺桶に入れられたまま火をつけられたらどうするんだ。そんなことを考えると、夜、眠れない。
究極的な閉所に閉じ込められるようなもので、この恐怖の引き金になったのは、江戸川乱歩の『白髪鬼』だったんじゃないかっておもうんだけど、そういえば『白髪鬼』も復讐の話だったんじゃないかな?
ま、それはさておき、服部半蔵役のサニー・千葉の出番はちょっとで、物語の上では余計なことかもしれないけど、やっぱりもう少し活躍してほしかったわ。なんだか、おまけ的な印象だったし。