◇カオス・ウォーキング(Chaos Walking)
やけに哲学的な邦題だなとおもってたら、なんのこたない、原題そのままかよと。
ただ、どこも歩いてなくない?走ってはいたけど、馬にも乗ってたし。
2257年の惑星入植者の物語なんだけど、男しかいない集落ってのがあって、そこへ新たな入植船の母船から発進してた探査船が壊れて墜落し、ひとりだけ生き残ったデイジー・リドリーが女だってだけで追いかけ回され、彼女にひと目惚れしたトム・ホランドが守りながら、シンシア・エリヴォのファーブランチまで行きつくんだけど、元居た集落の女たちを虐殺したマッツ・ミケルセンが追いかけてきて、母船が救けに来る前に決着をつけようとするっていう展開だ。
よくある話で、肝心なのはどうして女たちを虐殺しなければいけなかったのかってことと、原住民と戦ってきたっていうんだけど、実は戦う気がたぶんない片手の原住民の真実が見えないっていうことで、これが物語の要になってるはずが、まるで語られないままに終わるって、どうよ、これ?