◎ジェイン・オースティン 秘められた恋(Becoming Jane)
邦題の品の無さには閉口するけど、なんだか『シェルブールの雨傘』のラストをおもいだした。ジェインっていう名前がBecomingするわけで、いや、こういうのをはずして題名にするなよ。つか、これが元だったのかもしれないね。
まあ、アン・ハサウェイのほかは、ジェームズ・マカヴォイやジェームズ・クロムウェルやジュリー・ウォルターズがなんとも英国風の濃さを見せてくれるし、19世紀の大英帝国になってた。
なんといっても、お見事、マギー・スミス。高慢な貴族はみごとで、ほんと、上手だ。
また駆け落ち女の心がわりだっていう馬車の御者たちの台詞もいい。こういう情景が当時はいたるところで見受けられたってことで、恋のなせる情景なんだね。みじめなイモ掘りといわれる夫はつらいが、
カメラがうまいな~。演出と一体化しとるわ。干潟の引きの画面はため息でるわ。けどなんかこう恋に現実逃避してるととんだ落とし穴が待ってるぞ