◎松本清張のゼロの焦点(1983)
監修・野村芳太郎、脚本・橋本忍、山田洋次とかってあったら、2時間ドラマでも観るしかないじゃん。
ということで観たんだけど、まさか、1961年版の脚本がほとんどそのまま再利用されて1983年当時のドラマにしてあるとはおもわなんだ。もちろん、役者は総入れ替えされてて星野知子、竹下景子、大谷直子、勝野洋、河原崎長一郎、風見章子…。おお、懐かしい顔ぶれだ。
で、当時のドラマでは多用されていたかもしれないんだけど、夫の死に顔の確認に向かうところから棺桶を覗き込むまで、鼓動音が徐々に高鳴る。あんがい効果的だわ。
この能登の赤崎地区は好い感じだねっておもったら、このロケ地も1961年版とおんなじなのね。
それにしても、ほとんどおなじ脚本ながら、立川のパンパンが横須賀のアメリカ・ガールに変更されてるって、なんだよ、これ。いや、そんなことは仕方ないにしても、殺人を犯すほど知られたくない過去なのかな?でもそうかなあ。たぶんそうなんだろうなあ。てなことをおもいながら観たんだけど、なんというのか、監督やカメラや音楽の差って、こんなにあからさまに見えちゃうものなのかなあ?