今日は、セカンドライフ(SL)のコミュニケーションについて述べよう。コミュニケーションの本質は、仮想と現実との区別がないことである。仮想環境であるSLでは、アバターを背後で操るのが人間であり、コミュニケーション形態や媒体が異なるだけで、 現実社会のコミュニケーション自体が、地域と時間を超えて人間の意志で展開できる。現実社会が、今後さらなるデジタルデバイドを志向しても、コミュニケーションの本質は変わらない。
従ってコミュニケーションは、SLを制作する上での重要概念の1つである。地域、時間、言語の壁を越えて、地球規模のインタラクティブなコミュニケーションが、仮想環境で行われる点では、従来のWEB機能をSLは、仮想環境の中で、高次に継続している。
人間のコミュニケーションが、現実社会で最初に発生してくるのは、住まいの周辺に展開される近隣コミュニケーションからである。次いでパブリック&ワーキング・コミュニケーションへと拡大されつつ、やがてコミュニティ= 地域共同体=ビレッジが形成されてくる。マナティー・リゾートに於いて居住ゾーンを設けているのも、実はこうした理由からである。現在我が国のSLでは、定住地を持たないホームレス・アバターが過半であろうと私は推測している。 SLの普及に応じ、こうした遊牧民的ライフスタイルが次第に定住してくることは、これまでの人間の歴史が示している。
コミュニケーション形成条件は、ヒューマン・インタラクティブにある。そうした点では、SL上にあるアバター達のたまり場は、大変重要な場所である。マナティ・リゾートに於いても、コミュニケーション・スペースとしてカフェや数多くのキオスクを設えている。ところで、しばしば企業オリエンティッドなシムでは、企業情報発信やPRプロモーションに関心が高く、そのための広告や販売促進が盛んだ。このような現象をみると、私は企業の勘違いも甚だしいと言わざるを得ない。これでは情報の一方的発信であり、インタラクティブ・コミュニケーションは成立しない。それは大人社会SLのアバター達が最も嫌う方法である。企業がSL 社会に参入するのであれば、企業情報を発信しつつ、インタラクティブ・コミュニケーション形成に寄与できる最良の方法を企画し構築してゆくことが、シム制作では必要だと、私は考えている。
上図は、私が制作のサーベイを目的とし、他のシムを尋ね回っていた際に知り合った友達の一人Jelly Repineである。彼女は、ジャパンシムの一角に土地を借り、自前で建物や家具やコスチュームつくり、恋人と暮らしているSL社会の立派な定住者である。マナティー・リゾートに対する彼女の礼儀正しい辛口評価から察するには、現実のリゾートとSLリゾートとの違いと本質をよく理解しており、 スクリプトを書く能力を持ち、 オブジェクトが制作でき、そして外見以上に大人の見識を持っていることが伺えた。私は彼女から、アバター達が何を求め、そのためには何が必要かといった、SL社会のウォンツを感覚的に教えられたと思っている。また人気があるシムに案内してもらい、その納得ゆく理由を説明してくれた。このプログもそうした知見や経験をある程度反映させながら書いている。お礼に彼女が欲していた庭に置くベンチを制作し、プレゼントした。その時のベンチのコピーは、今でもソニックマートの隙間に置かれているだろうと思われる。
従ってコミュニケーションは、SLを制作する上での重要概念の1つである。地域、時間、言語の壁を越えて、地球規模のインタラクティブなコミュニケーションが、仮想環境で行われる点では、従来のWEB機能をSLは、仮想環境の中で、高次に継続している。
人間のコミュニケーションが、現実社会で最初に発生してくるのは、住まいの周辺に展開される近隣コミュニケーションからである。次いでパブリック&ワーキング・コミュニケーションへと拡大されつつ、やがてコミュニティ= 地域共同体=ビレッジが形成されてくる。マナティー・リゾートに於いて居住ゾーンを設けているのも、実はこうした理由からである。現在我が国のSLでは、定住地を持たないホームレス・アバターが過半であろうと私は推測している。 SLの普及に応じ、こうした遊牧民的ライフスタイルが次第に定住してくることは、これまでの人間の歴史が示している。
コミュニケーション形成条件は、ヒューマン・インタラクティブにある。そうした点では、SL上にあるアバター達のたまり場は、大変重要な場所である。マナティ・リゾートに於いても、コミュニケーション・スペースとしてカフェや数多くのキオスクを設えている。ところで、しばしば企業オリエンティッドなシムでは、企業情報発信やPRプロモーションに関心が高く、そのための広告や販売促進が盛んだ。このような現象をみると、私は企業の勘違いも甚だしいと言わざるを得ない。これでは情報の一方的発信であり、インタラクティブ・コミュニケーションは成立しない。それは大人社会SLのアバター達が最も嫌う方法である。企業がSL 社会に参入するのであれば、企業情報を発信しつつ、インタラクティブ・コミュニケーション形成に寄与できる最良の方法を企画し構築してゆくことが、シム制作では必要だと、私は考えている。
上図は、私が制作のサーベイを目的とし、他のシムを尋ね回っていた際に知り合った友達の一人Jelly Repineである。彼女は、ジャパンシムの一角に土地を借り、自前で建物や家具やコスチュームつくり、恋人と暮らしているSL社会の立派な定住者である。マナティー・リゾートに対する彼女の礼儀正しい辛口評価から察するには、現実のリゾートとSLリゾートとの違いと本質をよく理解しており、 スクリプトを書く能力を持ち、 オブジェクトが制作でき、そして外見以上に大人の見識を持っていることが伺えた。私は彼女から、アバター達が何を求め、そのためには何が必要かといった、SL社会のウォンツを感覚的に教えられたと思っている。また人気があるシムに案内してもらい、その納得ゆく理由を説明してくれた。このプログもそうした知見や経験をある程度反映させながら書いている。お礼に彼女が欲していた庭に置くベンチを制作し、プレゼントした。その時のベンチのコピーは、今でもソニックマートの隙間に置かれているだろうと思われる。