デザインサーベイを目的とし、今年は京都西陣の節分を訪ね歩いた。節分は、旧暦の正月に該当する立春の前日(旧年の終りの日=大晦日)にあたり、この日行われる「追儺」(「鬼やらい」)の儀式は、向う一年の災厄を祓い病いを除く祈りがこめられた行事である。
京都では節分の日に、四方詣り(しほうまいり)を行い、無病息災、招福を願う習慣がある。 四方というのは、東洋の12方位のことであり、乾(いぬい=北西)、 艮(うしとら=北東) 、坤(ひつじさる=南西)、 辰巳(たつみ=南東)を言い、鬼が逃げ込む隅とされる。それだけ手厚く祀らなければならない場所である。この四方に応じて、北野天満宮・吉田神社・壬生寺・八坂神社の四社寺が立てられており、悪鬼を防ぎ、参詣者の魔よけや招福としている。乾の隅の守りが北野天満宮である。
北野天満宮の追儺式は、茂山千五郎社中による北野追儺狂言、西陣の花街である上七軒歌舞会による日本舞踊の奉納、次いで豆まきが行われた。
狂言師達が梅を担いで登場してきたのは、いかにも北野天満宮らしい。今年の境内の梅は、少し咲き出していた。梅は年が明けて最初に咲く花である。だからこそ、お正月のおせち料理に、紅白の梅が描かれているのであろう。
このように考えてくると、旧暦はとてもよく季節と呼応している。私達の生活も、そろそろ旧暦にもどしてはどうだろうかと思われる。そんなわけで私は、新暦大晦日と正月はもっぱら仕事をしていた。旧暦大晦日である節分は、調度週末であることも幸いし、寒い冬の京都の節分行事を徘徊した。
そういえば、私の大学の卒業研究や修士論文の提出日が1月31日となっている。これを果たせばタイミング良く旧正月を迎えることができ、大いに旧暦正月休みを楽しめるではないか。偶然とはいえ面白い学事歴だとおもった。
節分があけ、2月4日は立春である。冬が終わり春がやってくる。まだ気温は低いが、光に透明感ある明るさが感じられる。
撮影日2008年2月3日
FUJI S5pro,
AF Nikkor F2.8/80-200mmD
京都では節分の日に、四方詣り(しほうまいり)を行い、無病息災、招福を願う習慣がある。 四方というのは、東洋の12方位のことであり、乾(いぬい=北西)、 艮(うしとら=北東) 、坤(ひつじさる=南西)、 辰巳(たつみ=南東)を言い、鬼が逃げ込む隅とされる。それだけ手厚く祀らなければならない場所である。この四方に応じて、北野天満宮・吉田神社・壬生寺・八坂神社の四社寺が立てられており、悪鬼を防ぎ、参詣者の魔よけや招福としている。乾の隅の守りが北野天満宮である。
北野天満宮の追儺式は、茂山千五郎社中による北野追儺狂言、西陣の花街である上七軒歌舞会による日本舞踊の奉納、次いで豆まきが行われた。
狂言師達が梅を担いで登場してきたのは、いかにも北野天満宮らしい。今年の境内の梅は、少し咲き出していた。梅は年が明けて最初に咲く花である。だからこそ、お正月のおせち料理に、紅白の梅が描かれているのであろう。
このように考えてくると、旧暦はとてもよく季節と呼応している。私達の生活も、そろそろ旧暦にもどしてはどうだろうかと思われる。そんなわけで私は、新暦大晦日と正月はもっぱら仕事をしていた。旧暦大晦日である節分は、調度週末であることも幸いし、寒い冬の京都の節分行事を徘徊した。
そういえば、私の大学の卒業研究や修士論文の提出日が1月31日となっている。これを果たせばタイミング良く旧正月を迎えることができ、大いに旧暦正月休みを楽しめるではないか。偶然とはいえ面白い学事歴だとおもった。
節分があけ、2月4日は立春である。冬が終わり春がやってくる。まだ気温は低いが、光に透明感ある明るさが感じられる。
撮影日2008年2月3日
FUJI S5pro,
AF Nikkor F2.8/80-200mmD