Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Landscape28. 山陽路・呉

2008年02月20日 | field work
Landscape28. 山陽路・呉
2008年2月20日水曜日
 
 名古屋の大学に赴任してから、遠出をする機会が多くなった。といっても時前で大半の運賃等を支払い、横浜から名古屋へ毎週通いつつ、大学の仕事をしながら、ここを足場として遠出している。遠出といっても都市やデザインの視察や調査、講義資料収集、共同研究等が目的であり、そのための出張書類も提出しており、私のような研究者にとっては明らかな業務なのである。業務であれば民間企業では、これに関わる費用は全額企業負担だから、本来ならば遠出も大学負担なのだが、そんな予算は大学にはない。それでも研究上の意味があれば時前で出かけてゆくのであるから、大学の研究者というのはおかしな習性だと思う。そういう習性があるからこそ大学の研究者たり得ているのかも知れない。今回も時前研究というスタンスで、その先の日本を訪ねた。そんなある週の遠出の一つを、当時の手帳をもとに10日ほどの業務行程を再現してみた。
 
 春、2005年3月中旬、乗車券は横浜市内—東広島往復、有効期限は14日間。JR乗車券は一定距離以上になると、経路が重複しないというのであれば途中下車ができる。また601km以上の距離を乗ると往復割引が適用され、有効日数が倍に延長される。そうした切符の特徴を利用したほうが、金額も安いし手間も省ける。
 
16日(水)
自宅発6時10分--新横浜発6時53分--(ひかり361)--名古屋着8時22分途中下車、9時大学着、午前中事務仕事に追われる、午後原稿執筆、15時30分法人化企画部会で本部に行く、夜解放される、名古屋泊。
 
17日(木)
常宿6時発--名古屋発6時40分発--(のぞみ39岡山乗換&こだま633)--東広島9時28分着--(車)--広島国際大学で終日共同研究の打合せ、呉市泊
 
18日(金)
呉市内--(車)--竹原港--(フェリー)--大崎下島白水港--(車)--木の江集落--(車)--白水港--(フェリー)--大長港--(徒歩)--御手洗伝建地区--大長港--(フェリー)--白水港乗換--(フェリー)--竹原港--(車)--竹原伝建地区--(車)--JR東広島駅21時2分発--(こだま684)--新倉敷21時52分着--(JR山陽線)--JR倉敷駅、倉敷泊
 
19日(土)
午前中倉敷伝建地区---JR倉敷駅12:16発--(伯備線)--備中高梁13:16着--(車)--吹屋伝建地区--(徒歩)--広兼邸、吹屋泊
 
20日(日)
吹屋--徒歩1時間半--西江邸--(車)--成和町美術館--(バス)--高梁市美観地区--(伯備線)--JR岡山--(のぞみ)---京都、京都泊
 
21日(月・祭日)
11:30研究室後輩の結婚式で二条の全日空ホテルへ---その後京都徘徊、京都泊
 
22日(火)
京都発8時39分--(こだま530)--名古屋着9時31分--大学着10時、午前中事務処理に追われる、11時00分臨時教授会、11時30分学内委員会、12時送別兼昼食会、15時00分学内委員会、16時30分教授会、21時00分常宿に戻る。名古屋泊。
 
23日(水)
朝から大学研究室で専ら原稿作成と事務処理に終日忙殺、18時30分研究室追い出しコンパ、23時00分庄内通の店で同級生の俳人達と懇談、夜更けの1時過ぎに常宿に戻る。名古屋泊
 
24日(木)
朝から原稿執筆と事務処理で忙殺される、13時00分広工大竹下来所、14時卒業式、15時00分安楽打合せ、名古屋発17時57分(ひかり380)横浜着19時26分--20時調度自宅に戻る。
 
 初日は、大学の仕事故名古屋泊まりだった。2日目、朝一番の新幹線で名古屋を発ち呉に向かった。専ら広島国際大学で研究上の打合せだったのだが、夕方外に出た際に、垣間見た呉の普通の風景が、印象に残った。遠くに見える雲に、まだ春になりきれない山陰の冷たい風の気配を感じた。
 春のある週の遠出の際に垣間見た風景を題材としながら、ランドスケープ・デザイン等について述べてゆく予定。
 
EOS Kiss Digital
SIGUMA F3.5-5.6/18-125mm
コメント
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