日本の風景において、国際的な視点から美的価値があり、誰しもが納得できる固有の特徴が見られるのは、奈良・京都と北アルプスの涸沢周辺地域だけです。奈良・京都は1300年の時系列的蓄積に秀でており、涸沢以上は、標高3,000mと地理的特異性で秀でています。これらは、日本の他地域では見られない特徴を持った風景であることは明白です。従って日本を知りたければ、この二つを見ればよい。しかし、そんな通事的且つ共時的美学的見地を留保し、そのほかの視点から優れた風景に接することができる地域は、実は日本には大変数多い。それも先ずもって観光ガイドでは紹介されない地域ばかりです。
そこで、今日は大崎上島にある木江町という普通の風景を紹介したい。瀬戸内海は、古くから海上交通が開けていた地域であることに関しては歴史を参照されたいが、それだけにつとに有名な水上水軍を持ち出すまでもなく、随所に歴史性を感じる地域が多々あります。ここにあげた木造5階建ての油屋がある木江町の集落もそんな一つだろう。社会から忘れられたような地域に、木造5階建ての必然性が、いつ、どんな理由であったのだろうかと類推する事は大変楽しいことです。そうした史実の検索は、今後の暇なときの課題にしておきましょう。
ここでは、単純に木造5階建ての妙を、感じ取るだけにして、どこか往事の華やかさが残る木江町を徘徊しつつ、 平野部の少ない狭隘な瀬戸内の島々だからこそ、建築の高層化には熱心だったのだなと、類推するのに留め、次は御手洗に行こうと思います。
EOS Kiss Digital,SIGUMA F3.5-5.6/18-125mm
EOS3,EF F3.5-5.6/28-135mm
エクタクローム
そこで、今日は大崎上島にある木江町という普通の風景を紹介したい。瀬戸内海は、古くから海上交通が開けていた地域であることに関しては歴史を参照されたいが、それだけにつとに有名な水上水軍を持ち出すまでもなく、随所に歴史性を感じる地域が多々あります。ここにあげた木造5階建ての油屋がある木江町の集落もそんな一つだろう。社会から忘れられたような地域に、木造5階建ての必然性が、いつ、どんな理由であったのだろうかと類推する事は大変楽しいことです。そうした史実の検索は、今後の暇なときの課題にしておきましょう。
ここでは、単純に木造5階建ての妙を、感じ取るだけにして、どこか往事の華やかさが残る木江町を徘徊しつつ、 平野部の少ない狭隘な瀬戸内の島々だからこそ、建築の高層化には熱心だったのだなと、類推するのに留め、次は御手洗に行こうと思います。
EOS Kiss Digital,SIGUMA F3.5-5.6/18-125mm
EOS3,EF F3.5-5.6/28-135mm
エクタクローム