Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE286. 京都の広場

2012年03月11日 | Kyoto city
 なんとも建築的には、不可思議な風景だ。つまりお寺の境内と住まいとが、昔は行き来出来るようになっていたのだろう。京都には1600のお寺があると聞いたが、それだけ街中にあると、 昔、お寺に使える人の住まいだったといった具合にお寺と住まいとの関係の残渣の風景が多いのかも知れない。
 実は、私の家も後ろがお寺さんなのだ。だから、光が入るし、狭隘な京都では開けた空間に接することができるというのは、大変幸いなことなのだ。
 この画像の家も南側にお寺さんがあり、二階に上がれば、たっぷり南からの光が享受できるという、京都にしては大変好リッチな住宅群なのである。さらに壁に様々な穴を開け、一階にも南からの光を入れようとしているところが涙ぐましい。だから棲むならお寺さんの近く、それが京都住まいの立地条件かもしれない。
 お寺さんという街に大きな空間をもたらしてくれる存在が、あたかも京都の広場であるかのようだ。

三条界隈,2012年2月20日
OLYMPUS PEN E-PM1,M ZUIKO DIGITAL12mm/f2.0
ISO200,露出補正-1/3,f3.2.1/4000,モノトーン
コメント
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