寂れる一方のお寺も京都市内には数多くある。お寺さんも生きたり死んだりする。仏教では諸行無常と説いてあるのだから、故人のすみかであるお寺さんが永遠に続くという理はない。
およそ都市のあらゆる要素が諸行無常なのである。永遠に続いて欲しいというのは、生きている人間の願望にすぎない。京都も戦災で街全体が灰燼に帰したこともある。応仁の乱(1467年-1477年)がそれであり、平安時代からの仏像や建築物は大半を喪失したといってよい。現在の仏像や建築物の多くは、江戸時代に再建復興されたものが圧倒的に多い。
だから日本の古くを尋ねるならば、やはり奈良である。日本で唯一といってよいぐらいに、奈良は飛鳥・天平時代からの仏像が残されている。今度は奈良をモノクロームで撮影しようかと考えている。連休の奈良も人出は多いが、それでも場所を選べば静かな風景はまだまだ数多くあるだろう。
だがそれでは入江泰𠮷の世界に近づいてしまうかも知れないね。ただし街は随分開けたので、往事のようなわけにはゆかないけどね。
奈良かぁ!。
黒谷,2012年4月22日
OLYMPUS PEN E-PM1,M ZUIKO DIGITAL12mm/f2.0
ISO200,露出補正-1/3,f3.2.1/160モノトーン
およそ都市のあらゆる要素が諸行無常なのである。永遠に続いて欲しいというのは、生きている人間の願望にすぎない。京都も戦災で街全体が灰燼に帰したこともある。応仁の乱(1467年-1477年)がそれであり、平安時代からの仏像や建築物は大半を喪失したといってよい。現在の仏像や建築物の多くは、江戸時代に再建復興されたものが圧倒的に多い。
だから日本の古くを尋ねるならば、やはり奈良である。日本で唯一といってよいぐらいに、奈良は飛鳥・天平時代からの仏像が残されている。今度は奈良をモノクロームで撮影しようかと考えている。連休の奈良も人出は多いが、それでも場所を選べば静かな風景はまだまだ数多くあるだろう。
だがそれでは入江泰𠮷の世界に近づいてしまうかも知れないね。ただし街は随分開けたので、往事のようなわけにはゆかないけどね。
奈良かぁ!。
黒谷,2012年4月22日
OLYMPUS PEN E-PM1,M ZUIKO DIGITAL12mm/f2.0
ISO200,露出補正-1/3,f3.2.1/160モノトーン