Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE351. 撮影者と被写体

2012年05月15日 | Kyoto city

 カメラを構えていると、通りかがった通行人は、映ってはまずいだろうと思うらしく頭を下げて通り過ぎる人が多い。お心使いはありがたいのだが、こちらは超広角レンズだから、頭を下げたどころか既に全身が映ってしまっている。ご苦労様というほかない。というよりも、通行人をいれて撮りたかったというこちらの意図があるのです。
 じゃあ、カメラを構えている人の前を通るときはどうすればよいか。私ならば撮影者を無視して気づかぬふりをして通り過ぎることにしている。どうせ通行人を入れて撮りたいのだろうという意図は、読めているから。あっ、人が入ったなどと思うのは、フィルム時代の話である。今はデジタルだから、気に入らなければ何度でも取り直しができるわけで。だから気にしない。
 これが図々しいカメラマンになると、そこどけ!、と通行人を排除したりする。まあそこまでゆけば、たいしたもんだと他山の石のように私は眺めているが。
 撮影者と被写体である通行人の関係は、なかなか多様なのである。

黒谷,2012年4月22日
OLYMPUS PEN E-PM1,M ZUIKO DIGITAL12mm/f2.0
ISO200,露出補正-1/3,f2.5.1/1000モノトーン

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