Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE337. 京都の住居表示

2012年05月01日 | Kyoto city
 画像は、また寺院建築かと思うが、京都は1600箇所の寺院があるので、生活の中で至極普通にお寺さんが関わってくる。それぞれに由来があり、この画像を撮影した場所である寂光寺は、碁の「本因坊」の起源となるお寺さんであり、境内には名士らの墓所もある。
 ところでこの画像を撮影した場所が寂光寺であって、画像に撮されているお寺さんは大光寺である。通例ブログのクレジットには撮影場所を書いているが、ときには撮影場所と画像に撮された被写体とが一致するとは限らない。話はややこしいが、それだけお寺さんが連なっている箱庭のような京都の街である。
 だから仁王門通東大路西入とった具合に通り名で書いておけば、正解なのである。特に京都の通り名は、海外の諸都市の住居表示と同じで、秀逸である。たてと横の通り名を指示すれば、タクシーに乗っても実に正確に、指示されだ場所に連れて行ってくれるので、迷うところがない。
 また東京あたりだと住居表示と登記簿上の地名地番とは異なっているのに比べれば、京都の住居表示イコール登記簿上の地名地番であるというのは合理的である。
 一見長たらしく複雑に見える京都の住居表示も、実は大変合理的なのである。住居表示というのは、誰でもがその場所にたどり着けなければ意味がない。

妙泉山寂光寺,2012年4月27日
OLYMPUS PEN E-P3,LEICA DG MACRO-ELEMARIT45mm,f2.8
ISO200,露出補正-1/3,f5.6,1/400,モノトーン
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする