今日は、小さなボディのE-PM2にライツ・エルマリートを付けて出社(?)した。エルマリートは、PENでは標準レンズ仕様であり、最近の私の感性では使いやすい画角であり、小さなボディが少しばかり精悍なスタイルになる。毎日ボディとレンズを変えるというのは、どこかファッションのようで面白い。
エルマリートは、ライツM3時代のレンズだから、当然逆光には弱くハレーションを起こすこともあるが、空気を感じさせてくれる描写力は優れており、今のレンズにはまずみにれない、大変上品な写りかたをしてくれるといったらよいだろうか。
今のデジタル一眼レフを楽しみたければ、ライツ時代のレンズを使うことを勧める。最近は、レンズの種類が少ないようだ。ちなみに今のライカではなく、ライツのレンズである。そうした違いは、設計の考え方とレンズの製造方法に由来するのであろうか。
こんなことができるのも、PENの優れたところである。他方一番ライツのレンズと相性が悪かったのは、ニコンだな。光学的に付けられないもんね。
現代のレンズは、ヌケのよい透明感あるシャープな写りは好ましいが、ライツレンズでは、撮影された画像に品がある。それは現代のレンズでは、無理な性能というべきだろう。
品、品格という言葉は、現代では死言に近いが、大切な感性だと思われる。そしてデジタル化で失った感性の一つでもある。最近、人間のライフスタイル迄品がなくなった。つまり品格がなくなって下品になったのではなく、ものすごく退屈でステレオタイプ化した、といったらよいだろうか。
さてこのレンズで通勤途中に雪の風景を撮りたいと目論んでいるのだが、はて週末は、気象庁の予報では雪マークがでているが、本当に雪になるのだろうか。
新幹線京都-米原,2013年1月24日
OLYMPUS PEN E-PM2, LEITZ ELEMARIT28mmF2.8, ISO200,露出補正±0,f8,1/1000.