Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

最近のドローイングから90.

2014年10月03日 | drawing
 日本の案内標識はどうしてあんなに認識しずらいのだろう。例えば大きくカーブを曲がった先に突然三つの案内標識が出てきた場合は、もう行き先など確認できないよ。
 あるんだよ京都には、そういう標識が。国道1号線を滋賀県から下ってゆくと四宮のあたりで、左から名神高速京都東インター入口、京都大阪国道1号線、三条通りと三本の大きな道が分岐するわけさ。
 直前の道には大きく名神、三条と書かれてあり私の進む車線は名神となっていて、進むべき1号線がない。道はそのまま全体が左へ大きくカーブしてゆく。1号線はどこだ・・・!??。これ絶対道路標識の描き方が間違っている。暗示にかけられたように進むと、一番左はなんと京都東インターの入口に続く道だよ。路肩に車を寄せて停車。停車灯付けなきゃと・・。つまり絶体絶命のピンチ。さてどうしようか。このまま高速へ入るか、混雑時にうっとおしく遠回り。それにまだ眼が慣れていないからやめておこう。
 さてピンチの時に小用に行きたくなる。でっ立ちション弁しながら様子をうかがうと、車がまったくこない時がある。そのときに分岐点までバックしよう。でっ、50mバックすると町工場のエントランスがある。あそこに飛び込んじゃえ。気の早い大型トラックがもう接近している。うわっ恐怖。
 一息ついて思考していたら、今度は後ろの町工場から出てくるトラックの警音器の音。流行目にたたり目の第二弾。ほうほうのていで町工場に隣接する農道に飛び込み、細い未舗装坂道を直進し、ようやく人がいた。農家のオバハンに1号線にゆく方法を尋ねた。
 「農道の奥で方向転回して、道へ出て5分待つと二つの信号が赤になって車が全く来ないときがあるのよ、そのときに名神へはいる道を横切って1号線へ出ていけばいいよ。」さすが地元の人はようしってはる。
 いわれるとおり奥で方向転回して側溝に車輪を落とさないようにでこぼこ道のクランクの連続かよ。難易度高いぜ。あら、なんか農家の造作をひっかけたな。結局農家のオバハンの助けを借りて脱出。地獄に仏とはこういうことをいうのだろう。でっ、三重苦から解放された。
 農家のオバハンから「あらまあ、初心者でプリウス!?」、と笑われ、アッコレ難易度高い車なんだ。車も難易度高いけど、この道も難易度高いよ。
 結局二つの道の間にある大変目立たない国道1号線を見つけて、ようやく帰宅できたわけさ。このポイントをGoogleで要チェックすると、琵琶湖西から合流してくる道はあり、進むべき道は左にカーブしつつ三つにわかれ、眼前に名神高速の高架が斜めにあり、いったいなんだよこの景観のいい加減さは。
 それにしても案内標識は一般道が青路に白文字、高速道が緑時に白文字。青と緑なんて近似色でありしかも後退色だよ。それに雨の日は識別しにくい。まして走っている視線からは見分けがつかない。だから高速道なんかもっと彩度の高いオレンジとかにすりゃいいのにとわたしは思うよ。
 まあ周囲のプロドライバー達の熟達した腕と農家のオバハンに支えられ、大いにクラクションを鳴らされながら、助けられて走っている初心者ではある。なんでこんなしんどいこと始めたかなぁ。
 おかげて、プログに書く話題ができたけど。

クロッキー帳No22.
コメント
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