Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

最近のドローイングから98.

2014年10月18日 | drawing
 今日は晴天、午前中2時間車の練習をして、お昼は学園祭学生達がやつている屋台をひやかし、午後はオープンスクールのレクチャーをして盛りだくさんでした。こう書けば、小学生の日記みたいだ。大人的に書けば休日出勤だったのですが。
 さて今日のドローイングは、アマルフィーのスタディをしていた時のものだ。海側へせり出した崖の上に教会があり、道は180°おりまがって山へ続いている。急傾斜地に家が折り重なるように複雑に建っている姿は空間的に大変面白い。多分ある古い街並みのスケマティックデザインのためにスタディしていたのだろう。Googlの俯瞰して撮影した写真を見ながらスケッチを起こしていたと思われる。
 今は世界のどんな場所でもGoogleで探せば画像がある。こうした古い街の勉強を概括的にするのにはうってつけの教材である。こうした勉強方法を学生達にも進めている。だが彼らは、手を動かさないのよね。つまり関心がないというわけさ。
 今日はオープンスクールの時に、受験生の母親から「設計をやる見込みが判断できないかしら、体験設計教室でもあればいいのですが」、という話をきいてぎゃふん。焼き物教室ではないのですから、下から積み上げてきた知識と経験が継続的に反映されているので、そりゃ無理でしょうという話になった。だって医学の世界で、一般人向けに「体験手術教室」なんて日曜講座でやったら、そりゃ恐ろしくて、患者さんは逃げ出すよな。
 そういえば、京大病院に入院していたときに看護師さんから、「大学の先生で建築の設計を教えているの、格好いい!!」といわれ、あれっ、俺って格好いい商売しているんだと苦笑いだった。
 まったくギャフンとされたり、持ち上げられたり、まっ、世の中様々。

イエローブック2005年
コメント
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