Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編94. アートの時代

2014年11月28日 | Kyoto city
 またまたPENも含めて撮影機材が活躍しない話題になりそうだ。
 撮影機材全般についていえるのだが。画質からすればPENやOM-Dの方、ひいては世のなかの一眼レフの方が優れているのだが、ユーザーの評価基準は、メーカーのそれとは大いに異なっている。画質なんかそこそこでいいじゃん。それよかいつもポケットに入れておいて、音楽が聴けるし、電話もメールもできるんだから、こっちの方が全然便利じゃん。それがユーザーの気分である。
 性能仕様で勝負するというのは、日本製品の定番戦略でもあり個性でもあった。企業はそこを技術開発とセールストークにするが、ユーザー側は、そうした性能仕様自体をあまり問わなくなった。それよりも便利さのアイデアのある方を支持する。そこにメーカーとユーザーとの乖離がある。
 つまり、すべてはMacで処理するからデジカメを始めとする周辺機器の性能なんかそこそこでいいよ。そんな気分がユーザー側にあると私は思う。だって今時プリントなんかしないでしようよ。スマホで送ってハイ、終わり!!、だよ。
 そのMacだって最近は、PC のことではなくiPadやiPhonにとって変わりつつある。どうせWEBしかみないから、iPadでいいじゃんの世界である。
 例えば、車のナビのガイドブックのぶあついこと。そんなのだれも読まないじゃん。使う箇所は決まっているので、もっとわかりやすく作ればよいのに。Macなんかガイドブックは付いていないですよ。そんな実例を思うと、企業とユーザー意識は明らかに乖離している。
 私は、リビングルームに4Kの大型テレビを置くという時代は終わったと思う。テレビなんか邪魔であり、むしろできるだけ部屋に物を置かないで、そのかわり大きなアートを入れた方がインテリアは冴えるよな、という時代へと変わってきたと断言する。だから家電は売れず、そのかわりアートが売れる時代になってきた。アートの時代といってもよいだろう。

豊田市足助町
iPhone5,ISO50,4.12mm,0EV,f/2.4,1/30
コメント
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