Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak4. オールド・ニッコール

2016年03月19日 | Nagoya city
 往年の、つまり60年前の地味なオールド・ニッコールレンズ+Dfで撮影してみた。
 色が少し地味で渋いのかと思ったりするが、現代のニッコールレンズと大きな違いはない。実際Photoshopで修正を試みたが、発色が僅かに良くなる以外にさしたる修正点はなかったのでオリジナル画像をアップさせた。
 すべてプログラミングされているデジタル機材は、新旧のニッコールレンズの違いなどさしたる問題ではないのだろう。このあたりの無個性的なところがニコンの個性か。
 ニッコールレンズは、昔から大変完成度が高く、既に完成形だったことは経験上理解している。だから今でも普通に使えるレンズだ。普通というのは、ピントを合わせシャッターを切る以外に、なんのストレスもかからないということだ。
 オールドニッコールレンズを付けたニコンDFのスタイルを遠巻きに眺めていると、往年のニコンFあたりのフィーリングを感じさせてくれる。こうしたデザイン的成功が中年以上の世代に随喜の涙を流さしめているわけだろう。
 さて私にとってDfは、フィルムスキャナーが無くなった現在、スライドデュープ画像を作成する唯一の機材だ。というのも、最近リバーサルフィルムの色の良さを再認識している。であれば、手元のContaXT3あたりにベルビアで撮影し、もし営業していれば堀内カラーに現像をだして、それからDfとマイクロニッコールでデジタル・デュープ化を行い、Photoshopで再生させるという大変手間のかかるシステムを思いついた。こちらの色の発色やボケ方もなかなか捨てがたいところがあるからだ。
 やはりニコンは装置的機械に徹している。理工学系研究室の実験装置のような実用的フィーリングに近い。だが大学研究室の延長というのは個人的にはやだな。
 撮影する面白みというか、そんな意味的視点では、キャノンEOS1Dsの方が1枚上というのが私の経験的感想なのだが。

名古屋市覚王山
NikonDf,Nikkor-SAuto35mm/F2.8
ISO220,露出補正0,f8.1/40
コメント
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