Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1380. 厭世的な気分

2016年12月11日 | diving
 昨日の話の続きで、どんなときにプロカメラマンがいるんだろうと書架をのぞいていた。
 例えば『辻村寿三郎作品集』をみると、なるほど人形師だから作品の撮影は、やはりプロカメラマンが必要だ。つまり立体作品系だな。そういう類縁を考えてゆくと、建築でも必要だ。私などは、建築を制作したら撮影はあの人と思うが、いかんせん私自身が建築作品をつくらないから、依頼する機会もない。
 そう考えと、プロカメラマンは出版社とつながっていないとあかんわけだ。私などは、出版社とつながりがあるのは限られているから、あまりプロカメラマンの世話になる機会が少ない。
 それに最近出版物が売れない。特に芸術系なんか少ないだろうなと想像している。つまり世の中があまり芸術を出版物を通じて理解するといったことがない。大方はWEBサイトだ。当然プロカメラマンもそんなにたくさんはいらない。
 それに絵に比べれば、写真というのは現実のコピーアートだから、私などはオリジナリティ低そうと思ってしまう。だがそうした画像をストックしておいて50年ぐらいたってから見返すと断然輝きを持ってくる。時間を超えたストックアートだ。
 とまあいろんなことを考えさせられてしまう。そうなるとそれほど機材がいるわけではない。ヴィヴィアン・マイヤーのようにローライの2眼レフ1台だけで事足りる。にもかかわらず機材が増えてゆくというのは、まあメカ道楽、撮ることよりも磨いている方が楽しい。メカ道楽のために大量の撮影機材がつくられていることになる。そうした撮影機材というのは娯楽品とか煙草のように趣向品なのだろう。あるいはプロダクト道楽のための精密機材かな。
 地球の上の風景は、もうほとんど撮影されているのだから、今時後追いで撮影しても感動薄いしさ。
 私なんか、仕事用を除けばプログ用だな。著作権もあるから他人の写真をリンクするのも煩わしいしさ。自分で撮ればオリジナルだからね。
 今日は厭世的な気分だ。だって朝の京都の気温は2度だよ。なんたって寒いんだもん。

慶良間諸島
OLYMPUS OM-D  E-M1,M.ZUIKO DG FISHEYE8mm/F1.8
ISO200,露出補正-1,f9,1/160
コメント
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