正真正銘のスズメダイ科クマノミだ。白い模様が2本というのが特徴だ。クマノミは海草があるところを住処としているので、水深10mもゆけば必ずといってよいほど遭遇する。私はこんな玉葱みたいなイソギンチャクがあるということのほうに関心をもつ。それが光のあたり具合によってによって見え方が変化する水中の造形美だ。
水の流れでイソギンチャクがめくれあがると赤いクマノミの卵が出現する。親は慌てているだろう。海草の下に大量に卵を産み落とすようだ。あらっ、魚って卵だったっけ。鮭の卵をいくらというぐらいだから卵なんですね。
唯一色違いがハナビラクマノミ。もちろん海草を住処としていることにかわりはない。つまりイソギンチャクと共生しているから、イソギンチャクの捕食者を追い払う役割を果たしている。だからクマノミは攻撃的なのだ。私も突っつかれたことがある。
白い模様が1本はハマクマノミ。よく見ると顔に傷の跡があったり、口がへの字に曲がっていたり、赤いはずのボディが黒ずんでいるのは成長とともに黒くなってゆくからだが、それにしても随分とボロだ。いや、歳をとっているのだろう。貫禄がありそうだが、もちろん警戒しているわけだ。
白い模様が3本はカクレクマノミ。それより自然光に照らし出された波打つイソギンチャクが綺麗だ。それに上からの光が届き撮影しやすいわけ、これまでに随分と撮らされた。多分これからも撮り続けるだろう。
ふと考えたが、今の時代に企業の本社機能っているのだろうか。そう思った事例をあげておく。
というのも、先日旅のパッキングをしていて、バーグハウスのタグの重さ表示は0.56kgとあり、実測値は1.2kgだった。そこでWEBサイトから、この商品を扱うアウトドア店舗の本社にWEBメールで尋ねた結果以下の回答を得た。
「・・・稀に商品タグの記載が間違っているものがありそういった商品には訂正シールを貼らせていただいておりますが、漏れていたようでございます。申し訳ございません。」
しかしこの回答は、私の質問の意図を勘違いしている。実測値1.2kgが1.1kgだったという数字表記の0.1kg程度の違いはさしたる問題ではない。だか0.56kgはこのスケールの重さとしては違いすぎるというのが研究者の判断。そこでお店に尋ねると全てのパーツが外せるのでそのときの重さが0.56kgですよ、と明快な回答で一件落着。こちらは別にメールで謝罪される立場ではない。
こうした話は撮影機材メーカーに質問しても同様に感じたことだが、回答に時間がかかりすぎ、つまり何も知らないから現場に尋ねてから回答するという手順なのだろう。そして回答が必ずしも適切でないこともある。それは第三者を複数経由しているうちに話の内容がずれてゆくわけだ。そして最後には、申し訳ございません、の一言で解決するというなんとも非論理的で非科学的な企業が多い。
そのときふと考えたのは、本社って数多くの商品を扱っているものの、それは経理上の操作と流通機能の統括だけだから、当然商品知識はない。そんな本社へWEBで質問メールを送る意味はない。実は世の中のWEBでの質問は、すべて本社機能を有する担当部署につながるようになっている。しかし今時、統括機能としての本社は不用!、というのが私の意見。
パーソナルコンピュータという語源を持ち出すまでもなく、基本は個々に機能が集約されてゆくというのが情報化社会の基本的考え方だ。であれば、全体を統括する本社機能はパーソナルコンピュータのなかにあることになる。つまり一つ一つのお店のコンピュータが本社だから、それは現場にいるわけであり商品知識やユーザーのニーズや苦情や明快な回答、さらにいえば商品調達から戦略まで、リアルタイムでダイレクトに反応することができる。それが本社不用の考え方の一つにある。
もう一つ事例をあげておこう。セブンイレブンの大阪のフランチャイズチェーン店舗が人手不足のため営業時間を短縮した。するとチェーン店本部からマニュアル違反だから商品の流通を停止するというしめつけ問題があった。だが結果的には本部も店舗の意図を理解し、見直しが行われており6時から24時とする案もでているが、いまだに結論はでていない。つまり現場を知らないのだから万事意志決定が恐ろしく遅いのである。これを実施するにしても全店舗で行う必要は全くなく、地域の実需に合わせて行えばよいことであり、実需は地域の店舗が一番良く理解している。
そういう事例をみるとチェーン店本部、つまり各店舗を締め付けるだけの本社機能はいるのだろうか。将来戦略を練るといっても現場を知らない形而上的理解ばかりであり、そんなことができようはずがない。本社の情報は、すべてパソコンの中にあり、それを利用しやすくしておけばよいのではないか。
だから本社の組織や建築なんか解体して、そこにいる人間達は精々現場に出て汗して働けよ!といいたい。つまり店頭にたち、スーツを脱ぎ捨てコンビニのユニフォームに着替えて深夜勤務に就いたり、撮影機材企業だったら海外の工場へ出向いて一眼レフでも組み立てるのかな。
そんな幾つかの事例に遭遇すると顕著なこれからの方向性を示唆している。それは多くの企業についていえることだが、今は統括の時代からパーソナルな時代に変わったのだから、本社という組織や建物が不用であり、本社機能をパソコンにつめて現場にゆき、現場で考え、現場で戦略を練る時代だと私は考えています。
追伸
水中機材の後継モデルオリンパスTG-6が、海外で発表された。仕様は、前機種TG-5と大きな差はない。ただ、フィッシュアイコンバーター「FCON-T02」が水中ハウジングにつけられるようだ。であれば魚眼レンズを用いた水中ランドスケープが撮れる。
もちろん手元のEM1mark2+7-14mm/F2.8レンズでもハウジングをつければ即簡単に水中システムになるが、いかんせんこれはとても大きすぎるので見送ったことがある。TG6+ハウジングなら小さいので我慢の限度か。またオリンパスかと新鮮みはないが、宮古島にゆこうという話もあるし、この水中システムを揃えようか。
なんでハウジングレスという強力な特徴があるNikonW300の後継モデルをだして魚眼のコンバージョンレンズをつけられるようにしないんだよ!。ニコノスをつくってきた経験があれば、そんなの簡単だろうよ。いつも市場ニーズ無視の商品開発をするNikonだから売れなくて当然だろ!!。こちらはオリンパスに乗り換えるぜ・・・。
出典:https://asia.olympus-imaging.com/product/compact/tg6/index.html
沖縄県慶良間諸島、恩納村万座 2019年5月12,13,14,日
Nikon CoolpixW300
ISO125,焦点距離6.1mm,露出補正±0,f/4.2,1/200
ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正±0,f/4.4,1/30
ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/500
ISO125,焦点距離4.7mm,露出補正±0,f/2.8,1/80
ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/2.8,1/200