![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/42/2405ce32c77dfdb215b057640c42334a.jpg)
昨日のブログの俯瞰したモヤヒルズの風景のホンの一角を、アイレベルで眺めると、今日の画像になる。
この位迄にスケールダウンすると、建築のデザインがとか、連続する家並みはとか、外壁の色はとか、周囲の風景との馴染み方はどうだとか、様々な人間が関わる或いは人間が視覚的に把握できる要素が多数出現し、理解も議論も評価もしやすくなるだろう。
このスケールレベルになると、私は建築家と一緒に仕事をする機会が俄然増えてくる。ここでは、建築家の北山孝二郎さんと一緒に仕事をした。中央の大きな建物は、孝二郎さんのデザインであり、周囲の民間ヒュッテは、彼と一緒にデザインガイドラインを運用しながら、民間事業者の建築デザインをコントロールしつつ、全体として何とかまとまりある景観ができた。
ここからさらにスケールダウンしてゆけば、完全に建築の世界であり、私が手をだす必要もなくなるだろう。このように、環境デザインが扱うスケールの幅は、大変大きい事が理解できるだろう。それだけに通例の一般人の生活感覚では体験できない視座や意識を、つねに持っているというのは、特異な経験というよう。そこに環境デザインの面白さもあるわけだが。
さて、夕べの京都は、夜来風雨の声とでもいいたくなるような、激しく雨が音をたてて降っていた。風もどこか生暖かく、もう冬の気候ではない。冬の小さな旅シリーズも、今の気候とは合わない。来年の冬は、雪の湯治場へ行こうなどと思い、気が早いのだが冬を物色している。
そんな冬の雪への未練を残しながら、京都の街の明るい光をみると、すこし心が浮き浮きしてくるあたりは、春だとおもう。桜が咲き、そして散り、すぐに新緑がやってくれば、もう初夏である。
このブログも少しばかり静養したいと思う。
モヤヒルズ:2000年日本デザイン学会年間作品賞受賞
青森市,雲谷峠,撮影日2006年3月3日
EOS Kiss Digital ,SIGMA18-125mm/f3.5-5.6.
シャッター:1/640,絞りf16,焦点距離58mm,ISO400.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます