正月七草もすぎた頃、寒波がやってきて何年ぶりかで京都も鴨川の水面が一部凍結する程の本格的に寒い冬の古都を経験していした。身体を慣らすためにも、ヱイヤッ!、という気分で家をでるという感覚も久しぶりだ。
それより、少し部屋の空気の入れ換えをすると家の中がジンと冷えてしまう。足下が寒くて仕事が手に着かない。身体が、これまでの暖冬のおかげで、まったく寒さに慣れていない。
どうせ寒くて気力は萎えるだろうと思い撮影には、フィルム予備を1本しかもってゆかない。しかしニコンの金属的な感触が、少し意欲を前向きにさせてくれる。
北極圏でニコンの金属ボディを素手で持つと指の皮が剥がれる。もちろん痛い怪我だけど、京都はそこまではゆかない。といって空気は冷たいから手袋は必須。手袋をしながら操作して練習しておく必要がある。
そんな寒さから帰りシリコン洗浄液でボディを磨くと、オオッ、綺麗で格好いいではないか。プラスチッキーなデジタル機材では味わえない充実感。そんなことがあるとめり込みそうだ。
だからフィルム機材ってまたブームになるか!?。現像所は写真弘社がベスト。本来は印画紙に焼き付ける方法が王道だが、デジタルで使うならネガの複写が必要になる。
今ニコンF3の程度の良い中古ボディでも3万円代。同仕様のニコンFM2なんか1万円代。もちろんメーカーが再生産することはないから、ある物だけの早い者勝ち。
トライ-Xの写りは、デジタルと同等だ。冬の幸せな時間だった。
京都市 2021年1月
ニコンF3HP+MD4、Carl Zeiss Planar50nn/F1.4、Distagon[25mm/F2.8、トライ-X(+2増感)
現像:写真弘社
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