

2011-8-27 (土) 晴
不都合な真実、外来魚ニジマス54匹、在来魚オショロコマ6匹。
今日はうってかわって快晴。暑くなりそう。昨日の釣りの疲れが残っていたが、今朝も釣りモードになっており12時に自宅を出発。
最近、放流野生化外来魚ニジマスのため在来種オショロコマがほぼ駆逐された渓流へ調査に入ることとなった。
昼食時なので途中、いきつけの隠れ家的なレストランに入った。軽い昼食をと思っていたのだが、急に食べたくなってステーキの昼食1500円を食べた。国道から少し入ったところにあり、とても感じのよいレストランで木々に囲まれた広い芝生の庭に白と青の多数のアジサイがきれいに咲いていた。自家菜園で作った野菜のサラダにアイスプランツがあり初めての不思議な食感。
予定していた二股分岐ポイントには若葉マークの白い釣り人の車が一台駐車していたので、残念ながら、ここはパス。

最近、川面からの紫外線よけと虫よけのため、こんな格好を試みています。ちょっと暑苦しい感じ。


500m上流、別の二股分岐に駐車しすぐ下流から入渓。最初のたまりから若魚から20-30cmの野生化ニジマスが入れ食いとなった。

























かってここはオショロコマの楽園であったが、いまや野生化した外来魚ニジマスに駆逐され在来種のオショロコマは消えてしまった。
そこから釣り登ると、たまりというたまりには必ずニジマスがいて、ワンキャストワンフイッシュといった感じで元気いっぱいのニジマスが竿を絞り込み、激しく跳ね上がる。
やがて支流との合流点がありここからそれをさかのぼり釣った。支流にも、たまりには必ず良型ニジマス。幼魚・若魚もみえニジマスが自然繁殖していることは明白だ。
この支流の上流部ではニジマスを釣りきったら最後にオショロコマがつつましやかに釣れてきた。その数、わずか6匹。かっては多数の良型オショロコマが群泳するオショロコマの
楽園みたいな渓流だったのに。







やがて橋に出るがその前後もニジマスが派手派手しくよく釣れた。この橋で釣りは打ち止め、川を上がった。
この水域で ニジマス大小54匹に対しオショロコマは6匹しか釣れず、オショロコマがニジマスに制圧されていることは明白である。もうニジマスとオショロコマの戦争の勝敗は決まったようだ。私たちも、いまやこの水域はニジマス釣り場と認識して、ニジマス駆除は断念している。
いまさら死魚の山を築いたところで、もはやどうにもなるものではないのかも知れない。そこで、今日はニジマスは食べる分4匹のみキープして、残りはリリースした。
ただ、本音としては死魚の山を築いてでもここの在来種オショロコマを守るべきなのかどうか、おおいに葛藤している。
繁殖した外来種ウチダザリガニの駆除がもはや困難であることに似て、いったん繁殖を開始した攻撃的外来種ニジマスを駆除するのはそう容易な作業ではないだろう。

今日はナップザックに背負ったCDプレーヤーで井上揚水の曲を最大ボリュームでかけながら釣っていたが川の音でかき消されてクマよけの音響効果はまったくないことがわかった。それでCDプレーヤー熊よけ作戦は以後、没となった。


