オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

早春、雪解け増水にのって大型ニジマスたちが遡上産卵

2015-06-01 01:28:25 | 渓流魚、蝶、自然
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早春、雪解け増水にのって大型ニジマスたちが遡上産卵。

道東では4月下旬から5月上旬にかけて、丁度コゴミの食べ頃の時期に大型ニジマスたちが産卵のため群になって遡上します。


一般的にこの時期は各地の林道はまだ残雪や冬期間の倒木、山火事予防のためのゲート施錠などで、上流~源流域に釣り人などが入ることはまずありません。



まさにこの時期に、多くの人には知られることもなくニジマスの自然産卵が行われてきたのです

そこがオショロコマの棲息水域であれば、すでにその水域のオショロコマの将来的命運は尽きたといっても過言ではありません。

このブログで再三再四お示ししてきたように、オショロコマ棲息水域にニジマスの自然繁殖を示唆するチビニジマスが見えはじめると、約5-6年の経過でそこのオショロコマは消えて行きます。(興味のある方は  ニジマス遡上産卵、オショロコマの森 ブログ5  などで検索して関連記事のごく一部でもごらんになっていただければありがたいです。)

上流にオショロコマが棲息している水域には決してニジマス放流をしないようなにとぞ宜しくお願いいたします。もし放流してもすでに、そのようなところではオショロコマを守るため、心あるニジマスバスターズの方々が活躍しています。


早春、オショロコマ生息水域に産卵のため遡上した大型ニジマスの駆除。これでここのオショロコマが消えるのを先延ばしすることができます。

ダムなどでニジマスがオショロコマ生息域には絶対に到達しない水域では、継続的放流でニジマス釣り場を維持することは(他の在来魚にとっては問題がないわけではありませんが)北海道の現状をみれば当面、あるていど仕方がないのかもしれません。私自身もそのような水域ではキャッチアンドリリースでニジマス釣りを楽しませていただいています。

いまやニジマスは北海道の渓流釣りには欠かせない存在になっているかに、一見見えます。

それだけに、これからの放流に際しては在来魚の生態系を破壊しないようにさらに細心の注意が求められると思います。

この点、悲しいことに関係者の方々の認識はいまだ極めて低い(無知といってもよいかも知れない)のが現状と考えます。

その原因は正にニジマスによる在来魚被害情報が不足しているからにほかなりません(このブログでは死ぬほど発信していますが)。

現在、最も現実的な危機は渚滑川水系サクルー川のオショロコマ超激減状態です。もはやこれが絶え間ないニジマス放流と無関係と言い張れる人はいないと思います。

この特異な外観のオショロコマはひとり滝上町民や一部のニジマス釣り愛好家たちだけのためにこの世から消えてもよい生き物ではありません。

何万年にもわたってサクルー川水系に精緻な生態系を築いてきた尊敬すべき唯一無二の個体群です。将来的にみると次世代の人々にとって、たまたまこの20年程度の短期間放流されてきたニジマスなど比較にならないほどの真の北海道の宝なのです。


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