

放流ニジマスのためオショロコマが消えた川。



201X-5-6(水) 晴れ すごい強風 24℃



この日は朝から快晴。早春の蝶を撮影しようと出かけたのだが、ものすごい強風が吹いており砂塵でオホーツクの広大な畑が、どこまでもかすんで見える。
強風で鯉のぼりがまるで生きているみたいに勇壮に泳いでいる。
そこで、蝶の撮影はあきらめて、近くの渓流でニジマスとオショロコマの関係を調べることにした。

しかし最初の目的の川に着くとひどく濁っており、ドロ川。
おそらく上流でなにか土木工事をやっていることがうかがえた。釣りは無理でこの渓流は断念。
そこで放流ニジマスのためにオショロコマが消えてしまった十勝川水系のとある渓流のひとつに入ってみた。






雪解け増水で水量は多いが、最初のポイントは川岸つたいに到達が可能でそこで釣ってみた。






かっては豊富に棲息するオショロコマしかいなかった水域である。





ニジマス幼魚は自然繁殖の証拠。




今は自然繁殖したニジマスしか見られなくなってしまった渓流だ。

始めはアタリがなかったが、繰り返しながしてゆくとついに幼魚がヒット。
ニジマス幼魚は自然繁殖の証拠。






それからぽつぽつとかかり始め結局10〜25cm 〜30 cm ほどのニジマスを10数匹を釣って撮影したのでした。
小型ニジマスといえども雪解け増水の流れにのると猛烈な引きで毎度のことながらニジマス釣りは正直快感だ。
今回も残念ながらかってはいくらでもいたオショロコマは一匹も見られず完全にニジマスに駆逐された状態が続いている。
もはやニジマス一色の水域になってしまい、オショロコマは消え、ここでのニジマス駆除はこの後におよんでは無意味であろう。
今日釣り上げたニジマスは全てリリースした。

ここのやや上流にも良いニジマスポイントがあるのだが今日は水量多く遡行が大変で断念した。
放流ニジマスのため在来種オショロコマが消えてしまったことを強く憤りながらも、野生化ニジマス釣りの快感にひたってしまういった自己矛盾に複雑な気持ちになってしまう。
これ以上の在来種の被害をふせぐためニジマス放流にかかわる方々はとりわけ慎重なご配慮をお願いしたい。
オショロコマ生息域はもちろん、上流にオショロコマが棲息する水域には決してニジマスを放流すべきではないとおもいます。

午後3時 武装解除。 かなりの強風のなか北見にもどった。
当時のコンピューター日記より。


