ニジマスとイトウ戦わば。イトウとニジマスの戦い。
2019-3-30 (土) 晴れ のち 曇り
この時期になると、例年、一年間よくがんばったという節目に阿寒や知床などに孫たちと一泊旅行をしてきた。
2019年度は阿寒湖の あかん悠久の里鶴雅 にチェックイン。
ホテルのロビーには名物のイトウの池がある。





この日の夜、いつもの イトウの池には 60-70cmのイトウ3匹と ほぼ同じサイズの立派なニジマスが泳いでいた。


これまで、この池ではイトウしか見たことはなかったがニジマスが同時に放されているのは初めて見た。
これらの魚たちを撮影していると興味深い光景を目撃した。


ニジマスは鈍重なイトウより動きがはるかに素早く、しばしばイトウに接近し平行に泳いで威嚇しているかに見えた。
次の瞬間、自分の頭でイトウの横腹をドンと強く押して排除しようとする様子を見せたので驚いた。




また、さかんにイトウの眼前をぴゆーっと横切って威嚇したり、イトウの尾びれに激しく体当たりしたりした。

イトウはなすすべも無く、一方的にやられるばかりであった。
イトウたちは怖がって ?? たちまち池の隅っこに逃げてそこでじっとしている。


ニジマスは池の真ん中を悠々と泳いでいる。
体躯がほぼ同じサイズの場合、イトウはニジマスより圧倒的に弱いことは明白であった。
池のへりに張り付いていたイトウたちはニジマスが向こうへいってしまうとまた泳ぎだすが、ややしばらくするとニジマスが寄ってきてまた同じ光景が繰り返された。
恐らく 自然界でも同じようなことが起こることは容易に想像できる。
産卵時期がかさなるニジマスはイトウの産卵床を破壊することも知られており、ニジマスによる同サイズのイトウの追い払い、威嚇、エサの先取りなども考えられるため、イトウの生息水域にニジマスを放流することは決して好ましくないと思う。
阿寒湖には生態系の概念すらない昔に放流されたニジマスがかなり自然繁殖して、恐らくは在来の魚類に多大なる影響を与えていると思われるが、幸か不幸か、一見それなりの新しい平衡状態ができているかに見える。
さらに絶え間ないニジマス放流で阿寒川水系は完全なニジマス川となってしまった渓流が多いが、これらは色々な意味合いで、もはや仕方がないと言えば仕方がないといった状況であろう。
それだけに、今現在、北海道に奇跡的に残っている稀少なオショロコマ生態系がニジマス汚染で消えてゆくことだけは避けるべきとおもいます。
皆さんご承知のとおり、ニジマスによるオショロコマ壊滅をなんとかくい止めたいということは本ブログの大きなテーマのひとつです。
ちなみに阿寒湖でもっとも繁殖している外来種はニジマスではなくてウチダザリガニと鯉ではないかと思われます。

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これまで、この池ではイトウしか見たことはなかったがニジマスが同時に放されているのは初めて見た。
これらの魚たちを撮影していると興味深い光景を目撃した。


ニジマスは鈍重なイトウより動きがはるかに素早く、しばしばイトウに接近し平行に泳いで威嚇しているかに見えた。
次の瞬間、自分の頭でイトウの横腹をドンと強く押して排除しようとする様子を見せたので驚いた。




また、さかんにイトウの眼前をぴゆーっと横切って威嚇したり、イトウの尾びれに激しく体当たりしたりした。

イトウはなすすべも無く、一方的にやられるばかりであった。
イトウたちは怖がって ?? たちまち池の隅っこに逃げてそこでじっとしている。


ニジマスは池の真ん中を悠々と泳いでいる。
体躯がほぼ同じサイズの場合、イトウはニジマスより圧倒的に弱いことは明白であった。
池のへりに張り付いていたイトウたちはニジマスが向こうへいってしまうとまた泳ぎだすが、ややしばらくするとニジマスが寄ってきてまた同じ光景が繰り返された。
恐らく 自然界でも同じようなことが起こることは容易に想像できる。
産卵時期がかさなるニジマスはイトウの産卵床を破壊することも知られており、ニジマスによる同サイズのイトウの追い払い、威嚇、エサの先取りなども考えられるため、イトウの生息水域にニジマスを放流することは決して好ましくないと思う。
阿寒湖には生態系の概念すらない昔に放流されたニジマスがかなり自然繁殖して、恐らくは在来の魚類に多大なる影響を与えていると思われるが、幸か不幸か、一見それなりの新しい平衡状態ができているかに見える。
さらに絶え間ないニジマス放流で阿寒川水系は完全なニジマス川となってしまった渓流が多いが、これらは色々な意味合いで、もはや仕方がないと言えば仕方がないといった状況であろう。
それだけに、今現在、北海道に奇跡的に残っている稀少なオショロコマ生態系がニジマス汚染で消えてゆくことだけは避けるべきとおもいます。
皆さんご承知のとおり、ニジマスによるオショロコマ壊滅をなんとかくい止めたいということは本ブログの大きなテーマのひとつです。
ちなみに阿寒湖でもっとも繁殖している外来種はニジマスではなくてウチダザリガニと鯉ではないかと思われます。

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