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2004-10-31 曇
チミケップ湖の絶滅危惧種ヤチウグイと放流巨大ニジマス
午後、北見市郊外のチミケップ湖へ出かけた。2004年ころ、この湖にはいつのまにか漁業組合が出来ていて、一日入漁料1000円をとるようになっていた。
大型ニジマスをせっせと放流しては釣らせているもよう。養魚池から放流したばかりのデカニジマスは、渚滑川や阿寒川と同様に、放流場所からはあまり移動せず、いればいるだけほとんど釣れてしまう傾向が強いので、客の減る10月以降は放流していないようだ。入漁料はこの時期は無料とのこと。
確か、はるか昔にチミケップ湖でヤチウグイを見た記憶があった。そこでこのときチミケップホテル横の桟橋でヤチウグイ釣りを試みた。
桟橋から長竿で岸辺のヨシのあたりをさぐると、はたして目的のヤチウグイがぱらぱらと釣れた。数はあまり多くない。
ここチミケップでは絶滅危惧種ヤチウグイは、少ないながらまだ健在であった。ここのヤチウグイは7-8cmのとても小型のものばかり。ヤチウグイは放流ニジマスの格好の餌になっていると思う。
ヤチウグイのデジカメ写真を沢山撮った。
続いてひとしきりエゾウグイが思いきり竿先を引き絞って10数匹ほど釣れた。。
このエゾウグイはとても大型。 昔、チミケップ湖畔に住んでいた鎌田さん宅にお世話になって真冬にワカサギ釣りをしたとき、この大型エゾウグイを三枚におろし、それを短冊みたいに細く切って 酢味噌でごちそうになったことがある。とてもおいしかった。はじめは鯉の洗いだといわれ、疑わず食べていた。 最後にエゾウグイだと知らされ驚いたことがある。
この間25cmほどのニジマス残党まで釣れた
ゴムボートの大型ニジマス狙いの釣り船2隻が船外機をつけて向こう岸に沿ってトローリング釣りをしており、原始の風景と静けさが売りの湖が今日はひどくうるさかった。
こんなやかましい方法では、放流ニジマスといえども釣れないのではなかろうか。
結構寒くて体が冷え切った。客のいないチミケップホテルの喫茶店でココアを飲んで体をあたためて帰った。
この記事は当時のコンピューター日記より作成しました。私は20年前 ファイルメーカープロで作成したコンピューター日記をかかさずつけており いつなにがあったか 検索キーワードをいれて検索すれば 瞬時に当時の記事がでてきます。
PS: その後,この漁業組合は思うようにもうからなかった模様でつぶれてしまった。ニジマスの放流は2004年で終わり、絶滅危惧種ヤチウグイや、チミケップ原産のヒメマス(日本原産のヒメマスはチミケップ湖と阿寒湖のみに棲息。支笏湖のヒメマスは国後島のトナイチャ湖原産と聞いたことがある。)、アメマス、エゾトミヨたちにとっては福音であった。
その後、バブルの頃に建設され、正真正銘の原始の湖の風景を売り物にして全国の金持ち相手に一泊4万だの8万だのと言って大繁盛、数年先まで予約で一杯であったチミケップホテルも、不況でとうとうつぶれてしまった。
湖に再び本物の静寂が訪れたのであった。
PS の PS: その後チミケップホテルは再開され、2014年8月現在、しゃれたホテルとして営業中です。レストランに客が入ると、庭に餌が撒かれ、かわいいシマリス、エゾリス、カケス、ヒグマ( うそ )その他が集まってきます。湖畔にキャンプ場ができて 最近、夏場はけっこうテントが張られています。
ヤチウグイはニジマスがいなくなってから、猛烈に増え始め、現在では釣り糸をたれるとまるで蚊柱みたいに5-8cm の超小型ヤチウグイが群がってきます。しかし、あまりに小型なので釣るのはなかなか大変です。
ちなみに一時期、放流大型ニジマスでにぎわったチミケップ湖ですが、ニジマスはあっというまに釣りきられ数年前までは多少釣れていましたが、その後ほぼ消えたような気がします。 今現在この湖の主役は 大繁殖している野鯉(これも放流された所謂国内外来種ですが)とエゾウグイです。 ちなみに2014年現在の社会的風潮を思えば、チミケップ湖にニジマスを再放流することは、チミケップ原産の貴重なヒメマスの存在を考えれば決して行うべきではないと思います。
在来の生態系に対する考えは全世界的にこの10年で大きく変化しました。在来種を貴重な存在と認識しこれを大切にする風潮が急速に芽生えてきました。勝手気ままに行われてきたニジマス放流が、実はとんでもない事態を引き起こしていることが、世界的にも、我が国、北海道においても、最近になってやっと知られ初めてきました。深刻な事例が報告され、このブログで何度も何度も実態をお示ししてきましたようにニジマスは在来の生態系を破壊する極めて危険な外来魚と言えます。
本州のブラックバス釣りに匹敵するほど人気のある北海道のニジマス釣り(私も大好き)が今後とも、生き残るためにはニジマス放流可能水域の設定とニジマス放流のライセンス制・報告制しかないと考えます。
諸般の事情で、それが不可能な場合はニジマス放流は全面的に禁止とすべきと思います。
絶滅危惧種ヤチウグイの話から始まってとうとう、今話題のニジマス放流の問題にまで発展してしまいました。
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2004-10-31 曇
チミケップ湖の絶滅危惧種ヤチウグイと放流巨大ニジマス
午後、北見市郊外のチミケップ湖へ出かけた。2004年ころ、この湖にはいつのまにか漁業組合が出来ていて、一日入漁料1000円をとるようになっていた。
大型ニジマスをせっせと放流しては釣らせているもよう。養魚池から放流したばかりのデカニジマスは、渚滑川や阿寒川と同様に、放流場所からはあまり移動せず、いればいるだけほとんど釣れてしまう傾向が強いので、客の減る10月以降は放流していないようだ。入漁料はこの時期は無料とのこと。
確か、はるか昔にチミケップ湖でヤチウグイを見た記憶があった。そこでこのときチミケップホテル横の桟橋でヤチウグイ釣りを試みた。
桟橋から長竿で岸辺のヨシのあたりをさぐると、はたして目的のヤチウグイがぱらぱらと釣れた。数はあまり多くない。
ここチミケップでは絶滅危惧種ヤチウグイは、少ないながらまだ健在であった。ここのヤチウグイは7-8cmのとても小型のものばかり。ヤチウグイは放流ニジマスの格好の餌になっていると思う。
ヤチウグイのデジカメ写真を沢山撮った。
続いてひとしきりエゾウグイが思いきり竿先を引き絞って10数匹ほど釣れた。。
このエゾウグイはとても大型。 昔、チミケップ湖畔に住んでいた鎌田さん宅にお世話になって真冬にワカサギ釣りをしたとき、この大型エゾウグイを三枚におろし、それを短冊みたいに細く切って 酢味噌でごちそうになったことがある。とてもおいしかった。はじめは鯉の洗いだといわれ、疑わず食べていた。 最後にエゾウグイだと知らされ驚いたことがある。
この間25cmほどのニジマス残党まで釣れた
ゴムボートの大型ニジマス狙いの釣り船2隻が船外機をつけて向こう岸に沿ってトローリング釣りをしており、原始の風景と静けさが売りの湖が今日はひどくうるさかった。
こんなやかましい方法では、放流ニジマスといえども釣れないのではなかろうか。
結構寒くて体が冷え切った。客のいないチミケップホテルの喫茶店でココアを飲んで体をあたためて帰った。
この記事は当時のコンピューター日記より作成しました。私は20年前 ファイルメーカープロで作成したコンピューター日記をかかさずつけており いつなにがあったか 検索キーワードをいれて検索すれば 瞬時に当時の記事がでてきます。
PS: その後,この漁業組合は思うようにもうからなかった模様でつぶれてしまった。ニジマスの放流は2004年で終わり、絶滅危惧種ヤチウグイや、チミケップ原産のヒメマス(日本原産のヒメマスはチミケップ湖と阿寒湖のみに棲息。支笏湖のヒメマスは国後島のトナイチャ湖原産と聞いたことがある。)、アメマス、エゾトミヨたちにとっては福音であった。
その後、バブルの頃に建設され、正真正銘の原始の湖の風景を売り物にして全国の金持ち相手に一泊4万だの8万だのと言って大繁盛、数年先まで予約で一杯であったチミケップホテルも、不況でとうとうつぶれてしまった。
湖に再び本物の静寂が訪れたのであった。
PS の PS: その後チミケップホテルは再開され、2014年8月現在、しゃれたホテルとして営業中です。レストランに客が入ると、庭に餌が撒かれ、かわいいシマリス、エゾリス、カケス、ヒグマ( うそ )その他が集まってきます。湖畔にキャンプ場ができて 最近、夏場はけっこうテントが張られています。
ヤチウグイはニジマスがいなくなってから、猛烈に増え始め、現在では釣り糸をたれるとまるで蚊柱みたいに5-8cm の超小型ヤチウグイが群がってきます。しかし、あまりに小型なので釣るのはなかなか大変です。
ちなみに一時期、放流大型ニジマスでにぎわったチミケップ湖ですが、ニジマスはあっというまに釣りきられ数年前までは多少釣れていましたが、その後ほぼ消えたような気がします。 今現在この湖の主役は 大繁殖している野鯉(これも放流された所謂国内外来種ですが)とエゾウグイです。 ちなみに2014年現在の社会的風潮を思えば、チミケップ湖にニジマスを再放流することは、チミケップ原産の貴重なヒメマスの存在を考えれば決して行うべきではないと思います。
在来の生態系に対する考えは全世界的にこの10年で大きく変化しました。在来種を貴重な存在と認識しこれを大切にする風潮が急速に芽生えてきました。勝手気ままに行われてきたニジマス放流が、実はとんでもない事態を引き起こしていることが、世界的にも、我が国、北海道においても、最近になってやっと知られ初めてきました。深刻な事例が報告され、このブログで何度も何度も実態をお示ししてきましたようにニジマスは在来の生態系を破壊する極めて危険な外来魚と言えます。
本州のブラックバス釣りに匹敵するほど人気のある北海道のニジマス釣り(私も大好き)が今後とも、生き残るためにはニジマス放流可能水域の設定とニジマス放流のライセンス制・報告制しかないと考えます。
諸般の事情で、それが不可能な場合はニジマス放流は全面的に禁止とすべきと思います。
絶滅危惧種ヤチウグイの話から始まってとうとう、今話題のニジマス放流の問題にまで発展してしまいました。
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