オショロコマの森ブログ5

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ネルケのプロフィール  その弐 威嚇バイト

2021-11-12 20:57:22 | ヒメマス
ネルカのプロフィール その弐   威嚇バイト





とある秋の日。 (金) 曇り 18℃


朝9:30 屈斜路湖へ向けて北見市を出発。峠は晴れて湖がきれいで撮影。

10:40 屈斜路湖畔へ到着。 湖はベタナギ。

私の好きなヒメマス( landlocked Oncorhyncus nerka )の岸寄りポイントでは、はや14名ほどの釣り人が ルアーやフライで釣りをしていたが ほとんど釣れていないようであった。





釣れないので早々に引き上げた釣り人もいたというから、朝方はずいぶん賑わっていたようです。






ヒメマスは岸寄りしていたが、まだ最高潮ではなく個体数はあまり多くはない。





かっては足の踏み場もないほどのヒメマス岸寄りがあったというが、近年はそんな光景は見られないらしい。






今日はベタナギで 釣り人の動きが魚にもはっきりと見えるためか警戒心強く、なかなか掛からないのかも知れない。







産卵行動に夢中のヒメマスたちを普通の方法で釣ろうとしたところで、この時期は摂食そのものにまったく興味がないので、それはもともと無理な相談だ。





産卵行動中のヒメマスたちは近くにルアーや毛針がくると警戒してぴゆーっと逃げて行くものすらいる始末。






思いあまってスプーンや小型ルアーの3本針を利用して引っ掛けを試みる釣り人も多いが、狙って引っかけようとしてもヒメマスはやたら素早く動き、巧みに逃げて滅多なことでは掛からない。



実は岸寄りヒメマスの引っ掛け釣りはやってみるとはっきりわかるが、普通のやりかたでは極めてむずかしく、まず困難といえます。( 11月に入り、産卵行動終了後のへたりヒメマスは掛かることがある。)




その結果、皆さん、文字通り、むなしい投げちゃ引き、むなしいフライの振り込みを数時間もやり続けて、やっと事態を悟り、引き上げてゆく方が多いようです。




そんな中、稀ですが何かのはずみでしょうか、立て続けにヒメマスヒットの釣り人も見かけます。パチンコと同じでそんなラッキーを経験した人はリピーターになるのかも知れません。






やがて、産卵行動中のヒメマスはほとんど摂食せず、威嚇バイトでヒットというパターンしかない事に気づくと一気に釣り果があがってきます。



威嚇バイトとは、♂が自分の産卵行動の邪魔になる♂を全力で追い払ったり、自分の産卵場所に侵入しようとする他の個体を追い払う♀が、思い切り相手に噛みつく様子を指します。



しかし威嚇バイトはヒメマス♂♀の数が少ないと威嚇する必要もなくなり、釣り人の数が多くなると警戒するため急速に見られなくなり、結果、滅多に釣れないといった状況になります。







この日、私は午前11時から午後2時まで3時間でやっと 2♂♂2♀♀ を撮影しリリースしました。






今日はめずらしく湖に波や風がなく湖の水中で撮影を行った。







やがて 雲が広がり、強風が吹き始め、雨も降り始めたのでこれ以上の釣りは無理と判断し、武装解除しました。


 



釣りを終えて帰り支度をしている釣り人たちに聞くと、今日は、みなさんヒメマスは1匹も釣れていないとのことでした。岸寄りヒメマスの数がまだ少なく、反面、釣り人がとても多かったため威嚇バイトが起きにくかったのかも知れません。







   この項、続く。




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