オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

遡行危険な山岳暴れ川に棲む精悍な灰青色オショロコマ。

2023-08-23 14:19:00 | 渓流魚、蝶、自然
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遡行危険な山岳暴れ川に棲む精悍な灰青色オショロコマ。




20XX-9-18 (日) 曇りのち雨のち曇り  16℃


先般の滅多にない大雨の影響でオホーツク各地で川が氾濫、ニジマス川として知られるこの川も、流れが大幅に変わってしまったり、おびただしい流木が積み上げられたようになって、今回の大増水のすざまじさがうかがえる。











ニジマスの多かった見事なたまりも、大雨で消えてしまい単純な急流に変身してしまった。









この日、この川のとある支流に大型ニジマス釣りに向かったが途中の道道の大型ゲートが閉められ通行止めになっていた。先般の大雨で道路に崩壊箇所ができた模様。




仕方なく次にFK川に向かうもここでも林道入り口で通行止め、次の川も、また次の川も、その次の川も林道崩壊箇所発生でゲートが閉められていた。




これでは、この辺りの渓流のほとんどが侵入禁止で、当面、釣りは不可能になってしまったみたいだ。




最後に、従来相当な暴れ川で釣りにくいため滅多に入渓しない川へむかってみた。 この渓流沿いの林道はなぜかゲートが開いていて、侵入することができた。




しばらく行くと強い風で林道に倒れこんだトドマツがチェンソーで切られ、通行可能になっていた。









幸い、その後は林道の奥深くまで奇跡的に通行は可能で、とうとう源流域まで行くことが出来て、苦労して斜面を降り川に降りた。















大岩ゴロゴロの急流、かなりの暴れ川のせいか岩に苔は見られず、岸辺のあちこちではかなりの流木が川面を埋め尽くし、川岸の樹木は根が洗われむき出しになっている。
















浮石が多く、遡行には細心の注意が必要だ。






いかにも魚がいそうにない渓流だが、この急流にへばりつくようにして体色が灰青色で、とても野性的な風貌のオショロコマが棲んでいる。















一見、餌が豊富とは思われない渓流だが、ここのオショロコマは極めて栄養状態がよく精悍な体躯をしているので驚かされる。
















一体、何を食べているのだろうか。おそらく川底の種々の川虫 (テッポウムシなど)を食べているのだろうと思うが、ここのオショロコマは個体数が少ないので餌をめぐる競合が少ないことも立派な体躯の理由だろうと推定しています。


















この日は、各地の林道崩壊のため、思いがけずこの山岳暴れ川に入渓することになったが、久しぶりに精悍な灰青色のオショロコマを撮影することができた。





ここのオショロコマの独特の体色は川底の性状をよく反映しているのだと思います。





撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧に元の場所にリリースしました。




                    終り。





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