最近、エレキギターの売れ行きが好調だという。モズライトのベンチャーズ・モデルや、100万円を超えるヴィンテージ物が人気で、購入者は一億総エレキブームを迎えた60年代、中高生だった団塊世代のようだ。当時は手の届かなかった憧れの人気モデルを買う余裕と、自由な時間を持てる年齢になったのだろう。
オリジナルよりカバー曲がヒットする例は多い。「ウォーク・ドント・ラン」もその一つで、ミスター・ギターの愛称で親しまれたカントリー・ギターの重鎮、チェット・アトキンスがカバーし、次いでベンチャーズがカバーしたことにより大ヒットしている。ほとんどの方は、ベンチャーズの曲と思われているようだが、オリジナルはジョニー・スミスである。エレキの洗礼を受けた小生も作者を知ったのは随分後のことであり、初めてスミスのオリジナルを聴いたときに、「あっ、ベンチャーズの曲だ」と言い、周りのジャズ猛者にゲラゲラ笑われた。「キャラヴァン」もベンチャーズの曲だと信じていた頃もあったのだから無理もない話である。
ジョニー・スミスはスタン・ゲッツと共演した「ヴァーモントの月」でも知られるギタリストだ。ウェス・モンゴメリーのような派手さはなく、どちらかというと静のギターで、華やかさはないが、紡ぎだされる音は格別に美しい。楽器により音色は大きく変わると思われるが、ギターに詳しい方にお聞きしたところ、スミスの愛器はギブソンで、カントリー&ウェスタン出身の人が好むギターだという。名手なら誰でもが同じように当然、個人向けカスタム・モデルである。ギターを知り尽くした者が納得できる音を出すためには、最大限に手に合った楽器が必要であり、それが洗練されたギター・ハーモニーを生み出し、深みのある弦の魔術を聴かせてくれるのだろう。
当地にもいわゆるオジサンバンドがあり、若い頃のように指は動かないけれど、テケテケテケテケ・・・と憧れのギターを手にし、満足そうな笑顔があふれる。青春からの道のりは時に回り道だったかも知れない。回り道でも余裕をもつ方が確実であり、時には好い運をつかむことがあるという。「急がば廻れ」である。
オリジナルよりカバー曲がヒットする例は多い。「ウォーク・ドント・ラン」もその一つで、ミスター・ギターの愛称で親しまれたカントリー・ギターの重鎮、チェット・アトキンスがカバーし、次いでベンチャーズがカバーしたことにより大ヒットしている。ほとんどの方は、ベンチャーズの曲と思われているようだが、オリジナルはジョニー・スミスである。エレキの洗礼を受けた小生も作者を知ったのは随分後のことであり、初めてスミスのオリジナルを聴いたときに、「あっ、ベンチャーズの曲だ」と言い、周りのジャズ猛者にゲラゲラ笑われた。「キャラヴァン」もベンチャーズの曲だと信じていた頃もあったのだから無理もない話である。
ジョニー・スミスはスタン・ゲッツと共演した「ヴァーモントの月」でも知られるギタリストだ。ウェス・モンゴメリーのような派手さはなく、どちらかというと静のギターで、華やかさはないが、紡ぎだされる音は格別に美しい。楽器により音色は大きく変わると思われるが、ギターに詳しい方にお聞きしたところ、スミスの愛器はギブソンで、カントリー&ウェスタン出身の人が好むギターだという。名手なら誰でもが同じように当然、個人向けカスタム・モデルである。ギターを知り尽くした者が納得できる音を出すためには、最大限に手に合った楽器が必要であり、それが洗練されたギター・ハーモニーを生み出し、深みのある弦の魔術を聴かせてくれるのだろう。
当地にもいわゆるオジサンバンドがあり、若い頃のように指は動かないけれど、テケテケテケテケ・・・と憧れのギターを手にし、満足そうな笑顔があふれる。青春からの道のりは時に回り道だったかも知れない。回り道でも余裕をもつ方が確実であり、時には好い運をつかむことがあるという。「急がば廻れ」である。