幕が上がるか上がらないうちから大きな拍手が沸き、その拍手に負けないエレキが響いた。オープニングはいつものように「ウォーク・ドント・ラン」で、オリジナル・メンバーはドン・ウィルソンだけになってしまったが、8日の札幌公演も音はレコードと同じである。このテケテケサウンドに憧れたエレキ少年は多く、今でもご当地ベンチャーズに情熱を燃やす人もいるし、これがきっかけでギターを手にし、プロのギタリストになった人もいるくらいだ。
毎年日本でツアーを開いているせいか人気は日本だけのようにみえるが、本国アメリカにもベンチャーズに憧れ、プロのミュージシャンになった人もいる。デオダートの「ツァラトゥストラはかく語りき」で切り裂くようなギター・カッティングをみせたジョン・トロペイ、ジョン・レノンやポール・マッカートニーの作品に参加したデヴィッド・スピノザ、多くのセッションに引っ張りだこのベーシスト、ウィル・リー、そして正確さでは右に出るドラマーがいないといわれるスティーブ・ガッドだ。この4人がベンチャーズのヒット曲をカヴァーしている。その名もハイパー・ベンチャーズ。最強のテケテケサウンドということだろうか。
さて、その内容は?ノーキー・エドワーズのチョーキングや、ドン・ウィルソンのピックを45度に傾けたグリッサンド奏法等、エレキ少年が必死で練習したテクニックを誇るベンチャーズだが、おそらくはそれを上回るテクニックを持っている4人である。となると身に着けただけのテクを駆使した完全なエレキ演奏を想像させるが、何とコピーに徹しているのだ。これがいい。ベンチャーズ以上のテクで弾きたくなるところをエレキを覚えたての少年に戻っての演奏である。最後に一曲だけ「ウォーク・ドント・ラン’92」のタイトルで、ベンチャーズのコピーバンドではなくハイパー・ベンチャーズとしての演奏をしているが、さすがに巧い。
毎年、多くのファンが夏になるとやってくるベンチャーズを楽しみにしている。小生もその一人でジャズのライブと重なってもこちらを優先するくらいだし、「ポピュラー・エリントン」に収められている曲を全曲言えなくても、ベンチャーズの「ノック・ミー・アウト」は収録順まで覚えているほどだ。今でこそジャズファンを自認する小生だが、ジャズを聴くきっかけはベンチャーズだった。そして今でも一番好きなバンドは?と訊かれるとベンチャーズと答える。
毎年日本でツアーを開いているせいか人気は日本だけのようにみえるが、本国アメリカにもベンチャーズに憧れ、プロのミュージシャンになった人もいる。デオダートの「ツァラトゥストラはかく語りき」で切り裂くようなギター・カッティングをみせたジョン・トロペイ、ジョン・レノンやポール・マッカートニーの作品に参加したデヴィッド・スピノザ、多くのセッションに引っ張りだこのベーシスト、ウィル・リー、そして正確さでは右に出るドラマーがいないといわれるスティーブ・ガッドだ。この4人がベンチャーズのヒット曲をカヴァーしている。その名もハイパー・ベンチャーズ。最強のテケテケサウンドということだろうか。
さて、その内容は?ノーキー・エドワーズのチョーキングや、ドン・ウィルソンのピックを45度に傾けたグリッサンド奏法等、エレキ少年が必死で練習したテクニックを誇るベンチャーズだが、おそらくはそれを上回るテクニックを持っている4人である。となると身に着けただけのテクを駆使した完全なエレキ演奏を想像させるが、何とコピーに徹しているのだ。これがいい。ベンチャーズ以上のテクで弾きたくなるところをエレキを覚えたての少年に戻っての演奏である。最後に一曲だけ「ウォーク・ドント・ラン’92」のタイトルで、ベンチャーズのコピーバンドではなくハイパー・ベンチャーズとしての演奏をしているが、さすがに巧い。
毎年、多くのファンが夏になるとやってくるベンチャーズを楽しみにしている。小生もその一人でジャズのライブと重なってもこちらを優先するくらいだし、「ポピュラー・エリントン」に収められている曲を全曲言えなくても、ベンチャーズの「ノック・ミー・アウト」は収録順まで覚えているほどだ。今でこそジャズファンを自認する小生だが、ジャズを聴くきっかけはベンチャーズだった。そして今でも一番好きなバンドは?と訊かれるとベンチャーズと答える。