「To Iskol' Hof」という曲をご存知だろうか。ああ、知っているよ、という方はクラブジャズ・シーンに詳しいか、須永辰緒氏監修の「夜ジャズ」をお聴きのことと思われる。また、その曲が収録されているデンマーク「DEBUT」レーベルのオリジナル盤を持っているよ、というコレクターとはお友達になりたいものだ。このレコード、状態が良ければ優に20万円は超える。
そのアルバムとは、「Let's Keep the Message」で、ベント・アクセンとベント・イェディクの双頭リーダー作だ。所有はJazzhus Diskから再発されたCDです。念のため。ともにデンマークを代表するピアニストでありテナーサックス奏者である。アクセンは61年にエリック・ドルフィーと共演しており、バップを基本にドルフィーのアブストラクトな展開に物怖じしないピアノは「イン・ヨーロッパ」で聴ける。また、イェディクは60年代ヨーロッパ・ジャズの最高峰と謳われるサヒブ・シハブの「The Danish Radio Jazz Orchestra」や、マイルスの「Aura」にも参加しているテクニシャンだ。
アクセンのオリジナル曲を中心に、「Star Eyes」や「Lady Bird」というバップナンバーに加え、エリントンの「Things Ain't What They Used To Be」が選曲されている。どこの国であってもジャズを演奏する以上、エリントン・ナンバーは欠かせない。息子のマーサーが思いついたメロディを父のデュークが形にしたと言われている曲だ。アクセンのイントロはエリントン風の優雅なタッチで格調が高い。そのピアノに呼応するように入ってくるイェディクは気持ちが良いほど豪快だ。1960年の録音当時、二人は脂が乗っているときで、完成度の高さはジャケット写真の余裕の笑顔からも見て取れる。
クラブジャズの定義は曖昧だが、要は躍れるジャズということらしい。この場合の「club」は、大人の社交場であるナイトクラブではなく、ディスクジョッキーがかける音楽に合わせて踊ったりするディスコ形態のクラブで、「club」のアクセントが微妙に違う。下着とズボンの「pants」の発音の違いがわからない小生はクラブジャズの「club」が上手く言えない。
そのアルバムとは、「Let's Keep the Message」で、ベント・アクセンとベント・イェディクの双頭リーダー作だ。所有はJazzhus Diskから再発されたCDです。念のため。ともにデンマークを代表するピアニストでありテナーサックス奏者である。アクセンは61年にエリック・ドルフィーと共演しており、バップを基本にドルフィーのアブストラクトな展開に物怖じしないピアノは「イン・ヨーロッパ」で聴ける。また、イェディクは60年代ヨーロッパ・ジャズの最高峰と謳われるサヒブ・シハブの「The Danish Radio Jazz Orchestra」や、マイルスの「Aura」にも参加しているテクニシャンだ。
アクセンのオリジナル曲を中心に、「Star Eyes」や「Lady Bird」というバップナンバーに加え、エリントンの「Things Ain't What They Used To Be」が選曲されている。どこの国であってもジャズを演奏する以上、エリントン・ナンバーは欠かせない。息子のマーサーが思いついたメロディを父のデュークが形にしたと言われている曲だ。アクセンのイントロはエリントン風の優雅なタッチで格調が高い。そのピアノに呼応するように入ってくるイェディクは気持ちが良いほど豪快だ。1960年の録音当時、二人は脂が乗っているときで、完成度の高さはジャケット写真の余裕の笑顔からも見て取れる。
クラブジャズの定義は曖昧だが、要は躍れるジャズということらしい。この場合の「club」は、大人の社交場であるナイトクラブではなく、ディスクジョッキーがかける音楽に合わせて踊ったりするディスコ形態のクラブで、「club」のアクセントが微妙に違う。下着とズボンの「pants」の発音の違いがわからない小生はクラブジャズの「club」が上手く言えない。