下の「UTAIRI」コメント欄の英文の解説も触れていますが、美空ひばりの「唄入り観音経」には有名なエピソードがあります。アメリカの大物歌手ハリー・ベラフォンテが来日したとき、「ひばり御殿」に招かれました。
「褐色のアポロン」と呼ばれた美丈夫ベラフォンテに、ひばりが興味を示したのでしょう。酒が出された歓待の席で、ほろ酔い上機嫌のひばりが歌ったのは、三門博直伝の「唄入り観音経」でした。「遠くちらちら灯りが揺れる あれは言問い こちらを見れば・・・」。
ひばりが歌い終わったとき、ベラフォンテの瞳は涙で濡れていました。「さあ、あなたも何か歌って」、ひばりがうながしても、ベラフォンテは尻込みして歌おうとはしませんでした。
「カーネギーホールのハリー・ベラフォンテ」という有名なレコードがあります。当時のベラフォンテのコンサートは、世界のどこのコンサートホールでも観客が総立ちで唱和する素晴らしいものでした。
そして、もちろん、ベラフォンテはひばり邸で歌う用意をしていました。その歌は、「さくらさくら」でした。しかし、ひばりの「唄入り観音経」を聴いて、ベラフォンテは自らの不用意を恥じたのです。
美空ひばりという歌手、浪曲や演歌について何一つ知らないながら、ベラフォンテは、とてつもなくすごい歌と歌い手を眼前にしていることを思い知ったのでした。
唄入り観音経 美空ひばり
http://nicoviewer.net/sm10050545
このひばりは、ベラフォンテを感涙させた30代でしょう。
三門博 歌入り観音経
こちらが本家です。すこしも下品さや臭みがありません、名品です。
UTAIRI
http://www.youtube.com/watch?v=3R8F9lh5P3c&feature=related
ひばり13歳の「唄入り観音経」です。コメント欄の英文の解説によれば、アメリカの都ホテルの一室で録音されたようです。KAWATAとは川田晴久のことでしょう。たしかに録音はよくないのですが、じつにのびやかな声です
(敬称略)
「褐色のアポロン」と呼ばれた美丈夫ベラフォンテに、ひばりが興味を示したのでしょう。酒が出された歓待の席で、ほろ酔い上機嫌のひばりが歌ったのは、三門博直伝の「唄入り観音経」でした。「遠くちらちら灯りが揺れる あれは言問い こちらを見れば・・・」。
ひばりが歌い終わったとき、ベラフォンテの瞳は涙で濡れていました。「さあ、あなたも何か歌って」、ひばりがうながしても、ベラフォンテは尻込みして歌おうとはしませんでした。
「カーネギーホールのハリー・ベラフォンテ」という有名なレコードがあります。当時のベラフォンテのコンサートは、世界のどこのコンサートホールでも観客が総立ちで唱和する素晴らしいものでした。
そして、もちろん、ベラフォンテはひばり邸で歌う用意をしていました。その歌は、「さくらさくら」でした。しかし、ひばりの「唄入り観音経」を聴いて、ベラフォンテは自らの不用意を恥じたのです。
美空ひばりという歌手、浪曲や演歌について何一つ知らないながら、ベラフォンテは、とてつもなくすごい歌と歌い手を眼前にしていることを思い知ったのでした。
唄入り観音経 美空ひばり
http://nicoviewer.net/sm10050545
このひばりは、ベラフォンテを感涙させた30代でしょう。
三門博 歌入り観音経
こちらが本家です。すこしも下品さや臭みがありません、名品です。
UTAIRI
http://www.youtube.com/watch?v=3R8F9lh5P3c&feature=related
ひばり13歳の「唄入り観音経」です。コメント欄の英文の解説によれば、アメリカの都ホテルの一室で録音されたようです。KAWATAとは川田晴久のことでしょう。たしかに録音はよくないのですが、じつにのびやかな声です
(敬称略)