コタツ評論

あなたが観ない映画 あなたが読まない本 あなたが聴かない音楽 あなたの知らないダイアローグ

やよ励め

2017-02-26 10:29:00 | ノンジャンル
短いが、好インタビュー記事です。ワセダクロニクルというミニコミのスクープに触発されたがゆえに、聴き手と話し手が初(うぶ)な心に戻っています。

「君の記事でそれなりの物は頂いた」上司の言葉に記者クラブで泣いた。斎藤貴男氏が語る
http://www.huffingtonpost.jp/2017/02/19/takao-saito_n_14855526.html

「ここは何も言うな」といった部長。
「隅っこの方で泣いてた」僕。
「うっとうしいんだ」と顔をしかめた先輩。

言うまでもありませんが、「僕」は激励されています。ありのままの現実をありきたりの言葉を使いながら、しかし真情を込めて語る部長や先輩です。たしかオーウェルが「記者とは文学のべつの穴を掘る者」といいましたが、ありのままに人間を社会を描こうとする志は文学と同じです。

その志があるなら、「ゲラを見せて企業から金をふんだくれ」と言い放ち、「新聞雑誌やTV局が広告取っているのと同じ」と断じて、後輩を励ました先輩もいました。励ましついでに。

(敬称略)